センチュリー・レーシング・ファクトリーチームのマシュー・セラドリ(センチュリーCR7) ダカールラリー2026 中東サウジアラビアで行われている2026年W2RC世界ラリーレイド選手権の開幕戦ダカールラリー2026は1月14日、420kmの計測区間を含むステージ10が実施され、センチュリー・レーシング・ファクトリーチームのマシュー・セラドリ(センチュリーCR7)がトップタイムをマーク。南アフリカのセンチュリーブランドにとって初のダカールでのステージウインとなり、セラドリにとっては自身2度目の記録となった。
なお、前日のステージ9後に総合首位に立っていたナニ・ロマと2番手のカルロス・サインツ(ともにフォード・レーシング/フォード・ラプター)は、総合順位を維持することができず、トップにはナッサー・アル-アティヤ(ザ・ダチア・サンドライダーズ/ダチア・サンドライダー)が再浮上し、2番手にはヘンク・ラテガン(トヨタ・ガズー・レーシングW2RC/トヨタ・ハイラックスGR)がつけることとなった。
今大会2度目のマラソン・リフュージ形式で行われたステージ9および10は、夜間にチームからのサポートを受けることができない過酷な二日間となり、とくにミスのできないステージとして争われた。
前半のステージ9ではフォード勢が一気にワン・ツーを奪う快速を見せたが、後半までその勢いは続かず。ステージ10の序盤からプッシュをかけたアル-アティヤが総合リードを手にすると、そのままステージフィニッシュまで総合でのライバルらを引き離す走りで総合首位への返り咲きを決めた。
しかし、そのアル-アティヤを上回るスピードでステージ10を駆け抜けたのがセンチュリーのセラドリだった。今大会ではこれまで、幾度かトップ10に入る速さを見せてきたセンチュリーのエースは、これまでにない快調なペースを見出して中盤にステージのトップに立った。以降も安定した走りでライバルとの差を広げ続け、アル-アティヤと6分12秒差のトップタイムを刻んで見せた。
一方、ステージ9でハイペースを見せていたフォード勢は、ロマとサインツが総合ワン・ツーからスタートしたものの、ロマが11番手タイムとなり、総合3番手にダウン。また、総合5番手に控えていたマティアス・エクストロームについてもメカニカルトラブルで18番手タイムとなり総合6番手に下がり、そしてサインツは15分間のペナルティが響いて総合7番手に下がった。
代わりにアル-アティヤにつぐ総合2番手を手にしたのはトヨタのラテガンとなり、ステージタイムは7番手だったものの、ライバルの遅れも一助となって前日のパワステトラブルによるロスを取り戻すことに成功した。アル-アティヤとの差は12分ジャストと開いており、逆に3番手のロマとの差は50秒と接近している状況だ。
一方の2輪部門については、モンスターエナジー・ホンダHRCのエイドリアン・ファン・べベレン(ホンダCRF450)が今大会初のステージウインを獲得。2番手には大会後半にもっとも調子を上げているレッドブルKTMファクトリーレーシングのルチアーノ・ベナビデス(KTM450ラリーファクトリー)が続き、総合首位に立った。総合2番手はモンスターエナジー・ホンダHRCのリッキー・ブラベック(ホンダCRF450)で、ベナビデスとの差は41秒と超僅差の状況だ。
そして、総合首位からステージ10に挑んだレッドブルKTMファクトリーレーシングのダニエル・サンダース(KTM450ラリーファクトリー)は、途中でクラッシュを喫し左肩を負傷したことが報告されている。それでもステージ8番手タイムを刻み、総合4番手までのダウンにとどめたが、残るステージは完走重視の走りで臨むとみられる。
[オートスポーツweb 2026年01月14日]