画像:時任勇気さん InstagramよりNHKを含むテレビ各局で、今期の冬ドラマが続々とスタートしている。多くの実力派俳優が顔を揃えるなか、本稿で注目したいのは「2世俳優」たちだ。
◆豪華2世が続々、大森南朋や松田龍平も
まず大きな注目を集めているのが、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で主演を務める仲野太賀だ。名バイプレイヤーとして知られる中野英雄を父に持つ彼は、今や実力派として揺るぎない地位を築いている。
また、他局でも2世俳優たちの活躍が目立つ。父が有名ミュージシャンの金子ノブアキは『東京P.D. 警視庁広報2係』(フジテレビ系)に出演。さらに、松田優作を父に持つ松田龍平は『探偵さん、リュック開いてますよ』(テレビ朝日系)で主演を飾り、俳優・麿赤兒を父に持つ大森南朋も『ラムネモンキー』(フジテレビ系)にて反町隆史、津田健次郎との豪華トリプル主演が控えている。
◆ブレイク必至、時任三郎の長男・勇気
そんな錚々たる顔ぶれの中で、今期、特に動向を注視したいのが『人は見た目じゃないと思ってた。』(テレビ東京系)に出演中の時任勇気だ。
印象的な苗字からも察せられる通り、父は昭和・平成の名作を彩ってきた俳優の時任三郎。しかし、本人の歩みは実に個性的だ。ニュージーランドで生まれ、カナダでの生活を経て帰国後に明治大学へ進学。2017年のデビュー以降、数々の刑事ドラマなどでバイプレイヤーとして着実にキャリアを積んできた。
まだ「時任三郎の息子」と知らずに接している視聴者も多いかもしれないが、そのミステリアスな経歴と安定した演技力は、今作を機に大きなブレイクを予感させる。
今作『人は見た目じゃないと思ってた。』で時任が演じるのは、ファッション誌の編集部員・宮野柊(みやの・しゅう)役だ。物語の舞台となる編集部において、出番の多い重要なポジションを担う。劇中での瑞々しい演技とともに、「時任三郎の長男」ということも含め、大きな話題を集めそうだ。
◆杉咲花、実は「父も母も有名ミュージシャン」
そして、意外な共通点を持った人気の2世俳優が冬ドラマに出演する。
一人は、日本テレビ系の話題作『冬のなんかさ、春のなんかね』で主演を務める杉咲花だ。本作は、映画監督として高い評価を受ける今泉力哉が監督・脚本を担当。共演に成田凌、岡山天音という演技派を迎え、新しい形のラブストーリーを描く作品として熱い視線が注がれている。
実力派として知られる杉咲だが、実は父が元レベッカ、RED WARRIORSのギタリスト・木暮武彦、母が歌手のチエ・カジウラという音楽一家の出身だ。幼少期に両親は離婚しているものの、ミュージシャンを親に持つ2世俳優の代表格といえる。
◆宮沢氷魚も…「父は大物歌手」という意外な共通点
そしてもう一人、同じく「父が大物ミュージシャン」という共通点を持つのが、俳優の宮沢氷魚だ。宮沢は2025年、NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』をはじめ、『しあわせは食べて寝て待て』『火星の女王』と、NHK作品で目覚ましい活躍を見せた。
そんな彼が出演予定なのが、松下奈緒主演のドラマ『夫に間違いありません』(カンテレ・フジテレビ系)だ。劇中で宮沢は、主要キャストの一人である週刊誌ライター・天童弥生を演じる。宮沢の父は、元THE BOOMのボーカル・宮沢和史として有名。さらに母はタレントの光岡ディオンという芸能一家に育った彼が、今作では取材対象を執拗に追い詰め、真相を暴き出すゴシップライター役に挑む。
現在、芸能界では俳優のみならず、多方面で「2世」が目覚ましい躍進を遂げている。今期の冬ドラマを、彼らのルーツや意外な背景という視点から楽しむのも、一つの醍醐味といえそうだ。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆