トヨタGR、新型ハイラックスで優勝争うも終盤に深刻トラブル。最上位はプライスの8位/ダカールラリー2026

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2026年01月18日 17:00  AUTOSPORT web

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TOYOTA GAZOO Racing W2RCが走らせた3台のDKR GRハイラックス ダカールラリー2026
 1月3日から17日にかけて、中東サウジアラビアで行われた2026年W2RC世界ラリーレイド選手権の開幕戦ダカールラリー2026に、TOYOTA GAZOO Racing W2RCは3台のDKR GRハイラックスを投入し、2週間に及ぶラリーを走破した。最上位フィニッシュは、元2輪部門のウイナーで今季よりチームに加入したトビー・プライスの総合8位となった。

 3台のハイラックスをヘンク・ラテガン(202号車)、セス・キンテロ(203号車)、プライス(204号車)の3人に託したTGR W2RC。チームはダカールへ向けて新型車に新たなチューブラーシャシーや耐久性を強化したトランスミッションを搭載し、2025年の総合2位を上回る表彰台の頂点を目指した。


■チームワークで苦境を乗り越えるも、終盤にトラブル

 ダカールラリー2026の始点はサウジアラビアの西部、紅海に面する都市ヤンブー。ラリーは約2週間をかけて国土を一周して回る行程が組まれ、折り返し地点では首都リヤドでの休息日も挟み、終着点でもある同ヤンブーのキャンプを目指した。13日間にわたる総距離は7976キロメートル(うち4809キロメートルはタイム計測区間)におよぶ、過酷なラリーとなった。

 広大な砂漠や荒れた岩場を舞台に繰り広げられたステージで、大会序盤からトヨタをはじめフォード、ダチア、ミニ、センチュリーなど各ブランドのマシンがタイムを競い合った。

 大会序盤ではステージ2でキンテロ、ステージ4でラテガンがステージウインを飾るなどTGR W2RCも応戦し、なかでもラテガンは総合首位争いに加わった。一方キンテロはステージ3で4度のパンクに見舞われたことで大きくタイムロスし、優勝戦線からは遠のいてしまった。プライスはキンテロのサポートもしつつ、ステージごとにペースを上げて着々とラリーを進めていった。

 大会後半に入ると、ラテガンは総合首位争いを繰り広げるなか、ステージ7でダンパーのトラブルに見舞われタイムロスを喫した。失ったタイムを取り戻そうと、ステージ8ではスパートをかけて2番手タイムを刻んだが、次ぐステージ9では2度のパンク、パワーステアリングの交換、枝との接触によるフロントガラスの破損など、不運がかさんで25分以上の遅れを取ることとなった。

 それでも総合4番手で持ちこたえていたラテガン。マラソンステージ後半のステージ10では、ハイペースでプッシュしたことで終盤にはガス欠症状が出る場面もあったがプライスの牽引に救われ、チームワークで総合2番手へ浮上した。

 手負いの状態ながらも総力戦で前進していたTGR W2RCだったが、終盤戦に差し掛かるステージ11でラテガン車にホイールベアリングのトラブルが発生し、約4時間を失ったことで優勝の望みが絶たれた。

 好タイムで首位奪取を見据えていたところ、140km地点でホイールベアリングのトラブルが発生しラテガンはマシンを停止。スペアパーツがないまま実質3輪状態で走行を続けようとしたが、10kmほど進んでふたたび停止してしまった。スペアパーツを持つトラックのサポートもあってラリーを再開することができたが、総合優勝を目指す戦いはここで終了してしまった。

 残るプライスは安定した走りで総合8番手につけ、序盤のタイムロスを挽回していたキンテロは総合9番手につけていたが、トップとの差はすでに開いており、2026年のダカールラリー挑戦はこの順位のままフィニッシュ。大会を通してDKR GRハイラックスは目を見張るスピードを披露し、終盤まで優勝争いを繰り広げたものの、最終的にTGR W2RC勢の最上位はプライスの8位となった。

 また、南アフリカのTGRSAからは3台のGRハイラックスIMTエボがエントリーし、213号車のサオード・ヴァリアワが総合10番手で陣営内最上位フィニッシュ、218号車のガイ・ボッテリルは総合14番手、240号車のジョアオ・フェレイラが総合18番手でそれぞれ完走した。


■TOYOTA GAZOO Racing W2RCのドライバーコメント


ヘンク・ラテガン(202号車/総合21位)

「今年は我々にとって良い年ではなかったようだ。多くの挫折を経験したが、そのたびにモチベーションを高めてプッシュし続けた。本当に良い日もあったし、あの出来事を考えると、ステージ11まで勝利を目指して戦い続けられたのは信じられないことだ」

「今回のラリーは将来への大きな希望だった。ダカールに新しいマシンを持ち込むのはつねに難しいことだが、我々は大きなポテンシャルを示すことができたと思う。学ぶことは多く、ポジティブな点も得られただろう。改善すべき点も分かっているので、より強くなって戻ってくる」


セス・キンテロ(203号車/総合9位)

「この2週間は素晴らしい経験となった。このラリーから得られるポジティブな要素はたくさんあるだろう。そして最大のポジティブな点はマシンのパフォーマンスだ。テスト時間があまりなかったにもかかわらず、毎日上位争いができたことは素晴らしいことだ。これは僕自身、そしてTGR W2RCチーム全体にとって大きな自信となった」

「これからは毎日、より良い結果を出すために努力を続けなければならない。もちろん、9位という結果に満足しているわけではないが、ラリー初日から毎日110%の力を発揮し、チームのためにトップ10フィニッシュを達成できたことは素晴らしいことだ」


トビー・プライス(204号車/総合8位)

「この2週間、毎分毎分が本当に楽しかった。アルマン(・モンレオン/ナビゲーター)との仕事も素晴らしく、彼は本当に素晴らしい仕事をしてくれた。フィニッシュラインにたどり着けて、最高の気分だよ。トップ10フィニッシュを目標に掲げていたので、トップ8に入れたことがさらに嬉しい」

「タイム差は想定より大きかったのだが、目標を達成できたので文句はないよ。アルマン、そしてTOYOTA GAZOO Racing W2RCチームの皆、多大なるご尽力とサポートに感謝している。このチームの一員になれたことは、素晴らしい経験だった」

[オートスポーツweb 2026年01月18日]

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