トヨタGR、新たなラインアップでラリー・モンテカルロへ。GRヤリス・ラリー1に“ジョーカー”アップデートを投入

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2026年01月19日 00:00  AUTOSPORT web

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TOYOTA GAZOO Racing WRTが公開したプレイベントテストの様子
 1月22日(木)から25日(日)にかけてモナコおよびフランスで開催される、2026年WRC世界ラリー選手権の第1戦『ラリー・モンテカルロ』。日本のTOYOTA GAZOO Racing WRTは5台のトヨタGRヤリス・ラリー1を持ち込み、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)、オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(99号車)をマニュファクチャラー登録、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が4台目、さらにTGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)も加えたラインアップで開幕戦に挑む。


■改良型GRヤリス・ラリー1を投入

 全14戦のシーズンは、例年どおりモナコとフランスを舞台とするラリー・モンテカルロで開幕する。TGR-WRTは2025年、14戦のうち12戦で勝利を収め、5年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得し、シーズン6勝をあげたオジエ組がドライバーズおよびコドライバーズタイトルを獲得した。

 2026年はTGR-WRTにとって、記念すべきWRC参戦10年目のシーズンとなる。今季のGRヤリス・ラリー1にはレッド、ホワイト、ブラックの鮮烈なカラーリングが施されたが、各部にも改良が施されている。

 現行のラリー1規定車のWRC出場は今シーズンが最後となり、チームはホモロゲーション・ジョーカーも使用しながら各部が改良された。空力に関しては、ラリー・モンテカルロにマニュファクチャラーエントリーした3台に、新しいリヤウイングを装着。加えてサスペンションシステムについて、セットアップの幅をさらに拡げることを可能とする新パーツを導入したとのことだ。

 トヨタドライバーのうち、ラリー・モンテカルロもっとも大きな成功を収めているのはオジエだ。サービスパークが置かれ、山岳ステージの基点となるフランス南部のギャップは、オジエのホームタウンとなり、2025年大会では通算10回目となる総合優勝を成し遂げた。

 チームメイトのエバンスは、過去ラリー・モンテカルロでTGR-WRTのドライバーとして4回表彰台に立っており、昨年は総合2位を獲得するなどオジエに次いで好成績を残しているひとりだ。

 ラリー・モンテカルロでマニュファクチャラーズポイント獲得の役割を担う最後のひとりはオリバー・ソルベルグ。前年はWRC2でタイトルを獲得し、最高峰クラスにスポット参戦した昨年のラリー・エストニアで初の総合優勝を達成した実力者だ。

 昨年、ラリー・スウェーデンとラリー・フィンランドで総合2位を獲得した勝田は、TGR-WRTの4台目としてラリー・モンテカルロにエントリー。過去、このトリッキーなラリーで2度総合6位に入っている勝田は、ベストリザルトの更新を目指す。

 また、昨年のラリージャパンで総合3位に入るなどルーキーシーズンで大きな成長を見せたパヤリは、引き続きTGR-WRT2のドライバーとしてエントリー。フル出場2年目の2026年は、さらなるレベルアップを図るべく全14戦に臨む。


■2008年以来のスーパーSSが開催へ

 ラリー・モンテカルロの路面は基本的にターマック(舗装路)だが、山岳地帯のステージはコンディションが変わりやすく、降雪路や凍結路も舞台となる。そのためタイヤ選択が重要な要素となり、ドライ用、ウエット用、雪道用のスタッドレスタイヤ、金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれたスノータイヤなど、種々のタイヤを的確に使用することがスピードを分ける。

 2026年のラリー・モンテカルロは、モナコ湾がスタートおよびフィニッシュ地点となり、2008年以来初めて、モナコ市街地のグランプリコースの一部を使用するスーパーSSが組み込まれた。

 ラリーはまず、1月21日の水曜日にサービスパークが置かれるギャップの近郊でシェイクダウンが行なわれ、22日の木曜日から競技がスタートする。モナコでのセレモニアルスタートに続き、ギャップを目指しながらデイ1として3本のステージを走行。そのうちSS2とSS3は、日没後のステージとなる予定だ。

 23日金曜日のデイ2は、ギャップの西側エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。6本のステージの合計距離は128.88kmに達し、4日間で最長の1日となる。

 24日土曜日のデイ3は、午前中に今大会最長となる29.93kmのSS10と、SS3の再走となるSS11を走行。ギャップでのサービスを経て、午後はSS10の再走ステージとなるSS12を走行。その後選手たちはモナコを目指し、リモートサービスを経て18時35分から全長2.69kmの市街地ステージ『モナコ・サーキット』に挑んで1日を終える。

 最終日となる25日の日曜日は、デイ4として2本のステージをフランスの山岳地帯で2回走行。そのうちSS14とSS17は有名なチュリニ峠のコーナーを含むステージであり、最終のSS17は上位5台がボーナスポイントを獲得できるパワーステージとなる。ラリーは4日間で17本のステージを走行し、その合計距離は339.15km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1553.22kmが予定された。

 チームのヤリ-マティ・ラトバラ代表は、「ドライバー、チーム代表、そしてファンであっても、新しいシーズンの開幕はつねに胸躍るものだ」とし、次のようにラリー・モンテカルロに意気込んでいる。

「各チームやドライバーのレベル、そしてこれからのシーズンに向けて誰が調子が良さそうなのかを観察するのは興味深いものだ。サスペンションと空力の開発に取り組んだことにより、GRヤリス・ラリー1は強力なクルマに仕上がったが、ライバルたちも懸命に改良を重ねているだろう」

「ラリー・モンテカルロはシーズンでもっとも難しく、ストレスの多いイベントではあるが、モナコで表彰台に立てばもっとも報われるイベントでもある。セバスチャン(・オジエ)は誰よりも多くの表彰台を獲得しており、9度目の世界タイトルを獲得した後も、勝利への渇望を失っていない」

「エルフィン(・エバンス)は昨年シーズンを通して素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので、今年もタイトルを争うために、とくに何かを変える必要はない。オリバー(・ソルベルグ)が我々のラインナップに加わったことにもワクワクしており、彼と(勝田)貴元、サミ(・パヤリ)がシーズンを通してどのような活躍を見せてくれるのか、今から楽しみにしているよ」

 イベント最初の走行となるシェイクダウン(4.25km)は、1月21日の14時01分(日本時間22時01分)から行われる予定だ。

[オートスポーツweb 2026年01月18日]

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