
パソコン(PC)向けのゲームプラットフォームといえば、まず「Steam(スチーム)」を頭に浮かべる人が多いのではないでしょうか。そんなSteamを展開する米Valve(バルブ)が2025年11月、据え置き型のゲームコンソール風に使えるミニPC「Steam Machine」を発表。日本では2026年初頭からの取り扱いが予告されています。
【画像】Steamのゲームを楽しめるコンパクトなミニPC「Steam Machine」
本稿では、この「Steam Machine」について、3つのポイントで概要をチェックしていきましょう。
●日本での取り扱いについては2026年明けに発表か
Steam Machineは、152(高さ)×162.4(奥行き)×156(幅)mmというキューブ型のゲーミングミニPCです。正規販売代理店のKOMODOを通じて日本でも販売されると予告されています。ただし、発売日や価格については明かされておらず、詳細は2026年に入ってから発表されるとのこと。
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ネット上では、512GBストレージモデルは日本円で約10万円〜11万円台の価格帯に収まるのではないか、という予想が散見されています。
●性能はローミッドクラスか
Steam Machineは、リビングなどに据え置きできる家庭用ゲームコンソール風のルックスですが、中身としてはLinuxのディストリビューションであるArchをベースにした「Steam OS 3」を搭載したミニPCです。デスクトップの表示はWindowsに近い感覚で扱える「KDE Plasma」が採用されています。
明らかにされている基本仕様は以下の通りです。CPU・GPUともにセミカスタムなので正確な評価はわかりませんが、おそらくGPUのパワーでいえば、ゲーミングPCや家庭用コンソール市場においてローミッドクラスの性能が期待できるレベル。VRAMは少々控えめな8GBです。一方で、“ハンドヘルド型の「Steam Deck」の6倍以上の性能”がうたわれており、アップスケーリングが「FSR4」に対応していることもユーザー体験に関わってくる部分です。
Steam Machineの主な仕様
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・OS:SteamOS 3(Archベース)
・デスクトップ:KDE Plasma
・CPU:セミカスタムAMD Zen 4 6C / 12T(最大4.8GHz、30W TDP)
・GPU:セミカスタムAMD RDNA3 28CU(最大持続クロック2.45GHz、TDP 110W)
・RAM:16GB DDR5 + 8GB GDDR6 VRAM
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・電源:内蔵電源、AC電源110〜240V
・ストレージ:512GB NVMe SSD、または2TB NVMe SSD
・microSDカードスロット:対応
・Wi-Fi:2x2 Wi-Fi 6E
・Bluetooth:Bluetooth 5.3専用アンテナ
・Steam Controller:統合型2.4 GHz Steam Controllerワイヤレスアダプター
・映像出力用ポート:DisplayPort 1.4(最大4K@240Hzまたは8K@60Hz、HDR、FreeSync、デイジーチェーン接続に対応)、HDMI 2.0(最大4K@120Hz、HDR、FreeSync、CECに対応)
・USBポート:前面にUSB-A 3.2 Gen 1×2基、背面にUSB-A 2.0×2基+USB-C 3.2 Gen 2×1基
・Ethernet:ギガビット対応
・サイズ:152(高さ)×162.4(奥行き)×156(幅)mm
・重量:2.6kg
期待できるゲームプレイ体験としては、「AAAタイトルにもギリギリ手は届くものの、基本的には1080pなどで遊ぶことになるのでは」といったところ。アップスケーリングを駆使すれば、4K・60fpsなども視野に入ってくるのでしょうが、安定したプレイが期待できるかどうかは、実機が出てきてからの評価となるでしょう。
というわけで、いまは家庭用ゲーム機をメインで遊んでいる人で、あらかじめSteamOSが入っている手頃なミニPCをゲットして、Steam上で公開されている多様なPCゲームにも触れてみたい──という人に魅力的なハードだと思います。
ちなみに、好きなアプリや別のOSをインストールしてPCとして活用することもできるともうたわれてはいます。そもそもPC関連の知識が十分にある場合には、別のミニPCに目が移る方が多いような気はしますが……、場合によってはSteam Machineをより自由に扱ってみるつもりで食指を伸ばしてみるのも面白いかもしれませんね。
●LEDストリップと前面のカスタマイズにも注目
ちなみに、Steam Machineはそのデザインにも2つ注目しておきたいポイントがあります。1つ目は、本体の前面に「LEDストリップ」と呼ぶ直線状のRGBライティングが配置されていること。この部分が、ダウンロードの進行状態といったシステムステータスを反映して光ったり、色やアニメーションのカスタマイズに対応していたり、する仕組みになっています。
2つ目は、前面のパネルが、マグネット式で着脱できるようになっていること。部屋のレイアウトやインテリアに合わせたカスタマイズが行えることが魅力です。
