
NPBと12球団による実行委員会は19日、今季から拡大ベース(本塁以外)を導入する方向性を確認した。名称は「統一ベース」。1辺が7・6センチ広がることでクロスプレーの安全性向上が期待される。また一、二塁間と二、三塁間は11・4センチ短くなるため盗塁の企図数、成功数とも増える可能性がある。
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球界の「走り屋」たちはベース拡大をどう受け止めるのか。今季、5年連続のセ・リーグ盗塁王を狙う阪神近本光司外野手(31)は、拡大ベース導入がすでに濃厚だった昨年12月、意外な私見を語っていた。
「感覚的な部分で言うと、僕は『走る距離』は一緒でもいいのかなって思います。いくらセーフのタイミングだったとしても、スライディングをミスして、ケガしてしまったら野球ができなくなる。その方が僕は嫌です。ベースに早くつくとは思いますけど、盗塁が増えるかどうかは分からないですよ」
「走る距離」とはリードした位置から次の塁までの距離。歩幅を変えることは当然できない。同じリード幅、同じ歩幅で進むと、単純計算で二塁に11センチ近い所からスライディングすることになる。ケガのリスクという指摘は、もっともだ。物理的に距離が縮まっても、メリットにできるかどうかは走者次第となる。
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とはいえ、近本の言うように、スタート位置から二塁までを従来と同じ距離に調整するならば、逆に一塁からの距離は短くなる。けん制球への対応はしやすくなるはず。スタートに際しての心理には、何らかの影響があるかもしれない。
近本は春季キャンプで感覚を詰めていく必要があると語っていた。NPBは各球団のキャンプ、オープン戦での導入を決定。問題がなければ1軍、2軍の公式戦で運用するとしている。メリットを享受するための各選手の取り組みに注目したい。【柏原誠】
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