
俳優で歌手の野村将希(73)が20日、都内で会見を開き、25年4月にスタートした地域交流・健康づくりを目的とした慰問プロジェクト「笑顔を届ける 慰問の旅」が、今年3月に茨城県内全市町村制覇を達成する見込みとなったと明らかにした。その上で、今年4月から全国展開すると発表した。
「笑顔を届ける 慰問の旅」は、野村が自ら高齢者施設や地域拠点で「直接会い、声を交わし、笑顔を届ける」ことを基軸とし、継続型の慰問・交流活動として実施。知人を通じて、茨城県神栖市の施設からスタートし、慰問と並行して自身で考案した、座ったままでもできる「野村体操」による健康促進も行ってきた。その中で、日常生活のほとんどに介助を必要とする要介護4だった人が、日常の基本的な動作は1人で可能な状態の要介護1になるなど、施設の老人たちが元気になり、体の機能が改善されるなど結果も出ており、全国展開に踏み切った。
野村は、1987年(昭62)8月からTBS系「水戸黄門」に柘植の飛猿(つげのとびざる)役で出演。11年12月19日に放送の「水戸黄門 最終回スペシャル」、15年6月29日に放送の「水戸黄門 スペシャル」まで出演と、俳優として当たり役をつかんだ。その時代からリクエストを受け、慰問を行ってきた。その中「70代になって、自分が年を取ったら、どうなるんだと考えた。寂しいと思った。飛猿は元気じゃないといけないから、回ろうと。(『水戸黄門の』)原点・茨城から回ろうと始めた」と、茨城から活動を始めた狙いを含め、経緯を語った。
「野村体操」も「水戸黄門」とは切っても切れないものとなっている。「簡単な体操で座ったままできる。普段、全く運動しない人が多い。大変だと思う。水戸黄門のテーマに乗せて歌いながらやる。歌いながらやってくれる人もいるし、汗をかいている。楽しくできると思う」と胸を張った。
つい一昨日も、茨城県内の施設を慰問したという。その際にいた「同い年の男性」に、心を震わせたと明かした。「1人、1人、写真を撮ったら、普段座ったままの、その人が立ったんですよ。目を見たら涙ぐんでいる。同い年で、同じ男で何をしてるんだと…男のプライドが出て、一緒に立って撮ろうと思ったんだと思ったら、僕も泣きそうになった。僕を刺激に元気になってもらった。続けないと」と使命感が、さらに高まったという。
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どの地域からスタートするか含め、全国展開の詳細までは、決まっていないという。「国内であれば、どこでも行きますが、終了は水戸で考えています。(水戸光圀が隠居し『大日本史』を編さんしたと言われる)西山荘で締めようかなと」とゴール地点だけは決めている。茨城県だけで1年かかっただけに、全国を回る道のりは長いが「生きているうちに、終わるか分からないが、目指したい」と、ゴールを目指す考えを示した。
活動のパートナーとして、ヘルスケア・福祉分野のプロジェクト統括として、一般社団法人日本微生物・感染免疫研究機構の佐藤理恵代表理事と「六層連動操法」を提唱するボディコンディショニング専門家・整体師の沖倉国悦氏とタッグを組む。野村は「たまに、しんどいなと思う時もあるけど(慰問した人が)涙を流して喜んでくれると、やって良かったと思える」と、満面の笑みを浮かべた。
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