レッドブルの2026年型マシンのカラーリング ついに2026年型F1マシンのカラーリング発表が始まった。今年のF1は技術規則が大きく変わるため、発表会に持ち込まれた2026年仕様のカラーリングをまとったショーカーと、プレシーズンテストで公開される実車の外観は異なるものになると予測される。
変化はマシンのディテールばかりではなく、カラーリングにも現れている。そこで今回は、全11チームのなかで最初に発表会を行ったオラクル・レッドブル・レーシングをはじめ、ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム、TGRハースF1チームのマシンカラーリングの変更点や気になる点をまとめて紹介する。
────────────────────
●オラクル・レッドブル・レーシング
レギュレーションが大変更される2026年シーズン。その新車発表会の初陣を飾ったのは、1月15日のレッドブルだった。レッドブルがその会場として選んだ場所は、新たなパワーユニット(PU)パートナーであるフォードの本拠地、アメリカ・ミシガン州デトロイト。ただし、会場に持ち込まれたのは新車ではなく、カラーリングのみのリバリー発表会だった。
とはいえ、そのカラーリングにも初の自社製PUを搭載するメリットの恩恵に預かっている様子がうかがえる。塗装がマット(ツヤなし)からクリア(ツヤあり)に変更されたことだ。じつは近年のF1界で軽量化を目的に最初に塗装をマットにしたのが2016年のレッドブルとルノー。わずか数百グラムの軽量化を目指してマット塗装を採用し続けてきたレッドブルが、今年クリア塗装に変更してきた理由はなんなのか。単に発表会での見栄えを優先したのではなく、本物の新車もクリア塗装になるとしたら、初の自社製PUとなる『DM01』がかなり絞った出来になっている可能性が高い。
●ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム
レッドブルと合同で新車発表会を開催したレーシングブルズ。こちらもレッドブルと同様、カラーリングのお披露目だった。レッドブルが原点回帰ともいえる21年前にF1にデビューした当時を偲ばせるカラーリングを採用したのに対して、レーシングブルズは2025年のホワイトベースを踏襲。昨年との違いは車体の輪郭をなぞるようにフォードとの提携を象徴するブルーのアクセントが入っていることだ。
気になるのはシャシー名がまだ公表されていないこと。アラン・パーメイン代表によれば、「開幕までに段階的にマシンをアップデートしていく。エンジンの搭載方法やラジエーターの配置が変わるので、サイドポッドのレイアウトも変更されるだろう」という。もしかすると、その変更がかなり大きなものになるため、混乱を避けるために『VCARB 03』の使用は開幕スペックの登場まで待つことになるかもしれない。
●VF-26/TGRハースF1チーム
レッドブル、レーシングブルズに続いて、3番目に2026年の新車カラーリングを発表したのは、今年11年目のシーズンに突入するハースだ。今年から、WRC世界ラリー選手権、WEC世界耐久選手権などで数々の成功を収めてきたTOYOTA GAZOO Racing(編注:2025年1月7日より、名称はGAZOO Racingに変更)がタイトルスポンサーとなることで、チーム名は『TGRハースF1チーム』となった。
エンジンカウルとフロントウイングに記されたTGRのロゴである『GR』は、通常トヨタが使用している黒と赤地に白抜きの『GR』ではなく、白地に黒字の『G』と赤字の『R』となっており、昨年までより白地のスペースが増えている。発表会はレッドブルやレーシングブルズとは異なり、会場に実物を持ち込んだリアルなものではなく、すべてオンラインでのバーチャル開催だった。「チームはいまバルセロナでのシェイクダウンウィークに万全の態勢で臨むことに全力を注いでいます。前シーズン終了から走行開始までの極めて短い期間で、チーム全員が途方もない努力を重ねている」(小松礼雄代表)からだ。最もチームの規模が小さいハースにとって、今回のレギュレーション変更は最も大きな影響を受けるチームとなるだろう。
[オートスポーツweb 2026年01月21日]