免疫療法併用で食道がんに効果=患者の7割で完全消失―京大病院
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2026年01月22日 15:01 時事通信社

京都大病院は22日までに、食道がん=扁平(へんぺい)上皮がん=の患者に対し、従来の抗がん剤と放射線治療に免疫療法を併用する臨床試験(治験)を実施し、7割の患者でがんが完全に消失したと発表した。重篤な副作用を発症した患者は少なく、安全性も確認できたという。
京大病院腫瘍内科の武藤学教授は「併用には効果があり、生存率を高めることが示された。患者の体質に合わせた最適な医療を実現したい」と話している。
治験は京大病院など5病院の患者計41人に実施。抗がん剤と放射線による治療に加え、免疫薬のニボルマブ(商品名オプジーボ)を投与したところ、画像検査で30人(73%)のがんが完全に消失する「完全奏功」になった。
併用開始から1年以内に亡くなった患者は3人で、副作用として懸念された肺の炎症「肺臓炎」が重篤だったのは2人にとどまった。
また、患者のがん組織を使い、51種類の免疫に関する遺伝子の発現を調査したところ、がんには「免疫が活発なタイプ」があることも判明。活発な場合は免疫療法を併用した方が治療効果が高い可能性があることも分かったという。
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