左からローレンス・ファントール、マット・キャンベル、ケビン・エストーレ(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ) 2025年WEC第8戦バーレーン ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのドライバーであるローレンス・ファントールは、自身とケビン・エストーレがIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に転向するなか、WEC世界耐久選手権でのチームパッケージを可能な限り維持することが「非常に重要」だと述べた。
2025年をもってポルシェがWECのトップカテゴリーから撤退したことを受け、2024年ハイパーカー・ドライバーズ・ワールドチャンピオンのファントールは、IMSAの最高峰GTPクラスで初のフルシーズン参戦を果たす。なお、シーズン序盤の2戦、デイトナ24時間とセブリング12時間ではファントールとエストーレのコンビにマット・キャンベルが加わる予定だ。
IMSAシリーズで2度チャンピオンに輝いたファントールは、2021年にパフ・モータースポーツでGTDタイトルを獲得して以来、初めてアメリカでフルタイムプログラムを開始する。
「2026年のプログラムが決まった瞬間から、WECで培った優れたチームパッケージをここにも持ち込もうとした」と彼はSportscar365に語った。
「つまり、ケビン(・エストーレ)と僕、そしてマット(・キャンベル)とパフォーマンスエンジニアが一緒にいるということだ。過去数年間、WECで培ってきたチーム、知識、そしてチームワークを維持することは、非常に重要だったと思う」
「それがうまくいった。ここでのチャレンジを楽しみにしている」
「僕たちは2年前にWECでチャンピオンになった。今度はポルシェ・ペンスキーと一緒にIMSA GTPチャンピオンシップを制覇できたら本当に素晴らしいことだし、それを目標にしている」
僚友のエストーレは次のように付け加えた。「ピットウォールにマットとJD(ジョナサン・ディウグイド/ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ社長兼ストラテジスト)がいる。基本的に、WECハイパーカークラスを戦ってきた6号車ポルシェ963のスピリットの多くがここにいるんだ。良い組み合わせになることを願っているよ」
「両方のチャンピオンシップから異なるメンタリティを持ち込み、そこから最大限のパフォーマンスを引き出そうとすることは、明らかに異なるこの選手権に合っているはずだ」
■WECとIMSAでは「レースがまったく違う」
エストーレにとっては、2014年にはパークプレイス・モータースポーツのポルシェ911 GTアメリカで11戦中、8つのイベントでGTDレースに出場した後、今シーズンはIMSAでの初のフルシーズン参戦となる。ウェザーテック選手権への参戦は、直近の2、3レースを除けば、これが唯一の経験だ。
「IMSAでフルシーズンを戦えることになり、本当に嬉しく思っている」と語ったエストーレ。
「もちろんWECでの経験では足りない部分もあるが、一方で新しい挑戦でもある。個性豊かなコースはよりチャレンジングで、これまでとは違うタイプのトラックだからアドレナリンがたくさん出そうだね」
「ローレンス(・ファントール)は僕よりもそれをよく知っているけど、それ以上にこのクラスでは、3年か4年、あるいはそれ以上一緒に仕事をしてきた人たちがいると、すぐにレースで勝つことができるように準備を整えるのに大きな助けになる」
「もちろん、僕たちは何年もサードドライバーとしてここに来ていて、チームのほとんどのメンバーを知っている。でも、チャンピオンシップをフルで戦うのは確かに違うんだ」
「アプローチがかなり異なる。また、レース自体もWECとはまったく違うので、ドライバーとして少し適応する準備が必要だ」
「たしかに、経験のある人たちが多く集まって一緒に仕事ができれば、より良いのは間違いない」
2026年カレンダーに記載されている9つのGTPサーキットのうち、エストーレはまだいくつかのトラックの経験がない。彼は今年、デトロイトのダウンタウンにあるストリートサーキット、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコース、そして意外にもワトキンス・グレン・インターナショナルを初めて走ることとなる。
「(レース前に)ワトキンス・グレンでテストをする予定で、実現することを願っている」とエストーレ。「僕にとっても良い経験になるだろう。印象としては素晴らしいサーキットだ」
「数少ない未経験のトラックであり、重要なレースになるだろう。そこでの挑戦が待ちきれないよ」
[オートスポーツweb 2026年01月24日]