染谷将太主演『廃用身』“映像化不可能”とされた衝撃作の特報解禁 北村有起哉・六平直政・瀧内公美ら共演

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2026年01月28日 11:00  オリコンニュース

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映画『廃用身』(5月公開) (C)2025 N.R.E.
 俳優の染谷将太が主演する映画『廃用身(読み:はいようしん)』(5月公開)の不穏さが静かに迫ってくる戦慄の特報が解禁となった。北村有起哉、六平直政、瀧内公美らの出演も明らかになった。

【動画】映画『廃用身』特報映像

 原作は、外務省医務官を経て、現在も在宅訪問医として活躍する久坂部羊の小説デビュー作(幻冬舎文庫)。超高齢社会に突入した今の日本社会と不気味なほど地続きのテーマをはらみ、半歩先の未来を想起させ、出版当時、そのあまりに強烈な設定から、「映像化、絶対不可能!」と世間で話題を呼んだ。

 タイトルの「廃用身(はいよう-しん)」とは、麻痺などにより、回復見込みがない手足のこと。本作で描かれるのは、「廃用身」をめぐる、ある画期的な “幸福実験”。それは残酷な禁断療法なのか、それとも究極のコスパの良い介護なのか。

 染谷が演じる主人公、医師・漆原糾うるしはら・ただす)は、医療の限界を超えたいと力強く訴え、理想を追い求めるあまり、合理性と狂気の危うい狭間へと踏み込んでいく。

 この度解禁となった特報では、不穏な音楽とともに、染谷演じるデイケア「異人坂クリニック」の院長・漆原の、正義に満ちた穏やかな表情から幕を開ける。「お年寄りの体重が軽くなったら、介護負担を減らすことができる」のせりふの後に映し出されるのは、芝生の上で車椅子の老人たちが輪になり、楽しげに風船遊びをしている光景。一見すると平和そのものの映像に、「“身体のリストラ”をされた老人たちは、身も心も軽くなる?」というテロップが重なり、違和感が静かに忍び寄る。やがて、「もっと、早く切ったらよかったね」と、手足の欠けた老人の衝撃的なせりふが放たれ、映像は一気に戦慄の色を帯びていく。

 老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ取り、漆原に本の出版を持ちかける編集者・矢倉俊太郎(北村)、デイケアを受ける高齢者・岩上武一(六平)、漆原の妻・漆原菊子(瀧内)も登場し、疑念、諦観、不穏な納得――それぞれの表情が、物語の歪んだ均衡を際立たせていく。「少し冷酷だと思いましたか?」と静かに微笑む漆原。その柔らかな笑顔の奥に潜む“理想の未来”とは一体何なのか。

 音楽を担当したのは、「第48回日本アカデミー賞」最優秀音楽賞を受賞した映画『カラオケ行こ!』のほか、映画『金髪』、ドラマ『しあわせな結婚』など話題作を手がけてきた世武裕子。ピアノの旋律が、不穏さを醸し出し、善意と狂気の境界線を静かに侵食していく。禁断の展開を予感させ、深い戦慄を刻み込む特報となっている。

 本作の監督と脚本を務めるのは、吉田光希。東京造形大学在学中より諏訪敦彦に師事し、塚本晋也作品での現場経験を経て、『家族X』(10年)、『三つの光』(17年)でベルリン国際映画祭をはじめとした多数の国際映画祭での評価を通じ、世界で注目を集めてきた。本作は、そんな吉田が学生時代に原作と出会って衝撃を受けて以来、20年にわたり温め続けてきた、渾身企画の映画化となる。


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