正月明けの体をいたわる、冬の「フュージョン薬膳」

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2026年01月30日 19:00  クックパッドニュース

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お正月のご馳走で、胃腸がお疲れ気味ではありませんか?さらに1月は寒さが厳しくなり、「手足の冷え」や空気の「乾燥」、ご家族の「風邪・インフルエンザ予防」など、体調管理に一番気を使う季節でもあります。そんな今の時期にこそおすすめしたいのが、食トレンド予測2026にも選出された「フュージョン薬膳」という新しい食のスタイルです。

フュージョン薬膳とは?

「薬膳」と聞くと、特別な生薬を使ったり、苦かったり…とハードルが高く感じるかもしれません。しかし今トレンドの「フュージョン薬膳」は違います。中医学に基づく薬膳の考え方をベースにしながら、和食やイタリアン、フレンチなど、私たちが普段から慣れ親しんでいる料理と融合させた新しい食のスタイルです。例えば、

・ いつものスープに生姜やネギをたっぷり入れる(和)
・ ホットワインにシナモンなどのスパイスを効かせる(洋)

これらも立派な「フュージョン薬膳」です。見た目はいつもの料理でも、体をいたわる要素が詰まっており、「病気を治す」だけでなく、「毎日の食事で、さりげなく体を整える」。そんな手軽さが、忙しい現代人のライフスタイルにフィットしています。

今、注目される理由

2025年春には薬膳がテーマの漫画を原作にしたNHKドラマ『しあわせは食べて寝て待て』が放映されてヒットし、続編放送も決定(12月より再放送中)。住人や薬膳料理との出会いを通じて心と体を整え、自分らしい生き方を見つけていく姿に共感が集まりました。

ドラマのヒットを受けて、書店では薬膳本コーナーが設けられるほどの薬膳本ブームが到来。薬膳本ブームの火付け役となった薬剤師・国際中医師の川手鮎子氏の著書『心も体ももっと、ととのう薬膳の食卓365日』 (自由国民社)は、累計発行部数15万部を突破し、「第12回料理レシピ本大賞in Japan 2025」の料理部門で入賞を受賞するなど、薬膳への関心が着実に高まっています。

クックパッドの検索データ分析ツール「たべみる」でも、「薬膳」の検索数は前年比132%と急上昇。 薬膳は本来、病気を防ぐための食養生と、体の不調を整える食療の両方を担うものですが、最近では「美肌」「むくみ」「腸活」などのキーワードと共に検索される傾向が見られ、健康維持や美容のために取り入れる人が増えています。

難しい生薬を使わず、スーパーで手に入る食材を使って続けられることも人気の理由。黒ごまはアンチエイジングに、長いもは疲労回復や美容に、人参は目や胃腸のケアに、生姜は冷え対策に、白菜はむくみや便秘におすすめの食材です。クコの実を散らしたカプレーゼ、生姜たっぷりの和風パスタ、黒きくらげの炊き込みご飯など。外食でも家庭料理でも薬膳の知恵を手軽に取り入れることができ、おいしく食べて内側から整える、薬膳の新時代を迎えています。


【専門家に聞く】 冬におすすめの「フュージョン薬膳」食材

一般社団法人 薬膳コンシェルジュ協会 代表理事 杏仁美友氏に、この冬スーパーで買える「体を温める食材」と、その効果的な調理法を伺いました。


「中医学において、冬は寒さによって『腎(じん)』の働きが弱まりやすい季節です」。そう語る先生が、まず重要性を説いたのが「腎」のケアです。

「腎」は生命力の源であり、体温調節やエイジングケアを司る重要な場所。ここが冷えて弱ると、老化が進んだり、足腰の痛みや免疫力の低下を招いたりしてしまうそうです。 そこでまず欠かせないのが、寒さを嫌う「腎」を芯から温める「陽の食材」です。 「特におすすめなのは羊肉(ラム)ですが、手に入りやすい鶏肉やエビ、鮭でも効果はあります。野菜ならネギやカボチャなどを積極的に組み合わせると良いでしょう」

体が温まったら、次は生命力の土台を強化する「黒い食材」の出番です。 「黒豆、黒ごま、黒米、海苔、昆布といった黒い色の食材には、腎の機能を補う力があります。いつものサラダに黒ごまを振ったり、スープに海苔を足したりして、体の内側から『潤い』と『元気』をチャージしてあげましょう」

さらに、今回のテーマである「フュージョン薬膳」ならではの意外な食材も教えてくれました。 「実は『チーズ』や『クルミ』も、冬の乾燥対策や免疫ケアにおすすめの食材なんです。薬膳だからと難しく考えず、おつまみにクルミチーズを選んだり、ホットワインにシナモンを足したり。そんな自由な発想で、冬の体をいたわってあげてください」

杏仁先生おすすめ!【今日からできる】 家庭で楽しむフュージョン薬膳レシピ

「冬の養生」におすすめの素材と調理法を用いた、手軽で簡単に実践できる、心も体も温まる薬膳レシピを効能別にご紹介します。杏仁氏によるレシピのポイント解説もあわせてご覧ください。


【レシピのポイント】
カラダを温め、冬に弱りやすい腎に作用する海老をメインに、血行促進する玉ねぎ、にんにく、パセリを合わせています。冬に体調が悪くなる方、食欲不振にもおすすめで、母乳の出を良くする作用もあります。


【レシピのポイント】
たっぷりのニラが食べられるのは、チヂミならでは!ニラは寒さを散らし、血流を良くし、腎を補うので、冬にぴったりの食材です。これに温性の海老も加わり、腎を温めてくれる作用も高まります。


【レシピのポイント】
タコは「生肌」といって、皮膚のただれや傷あとを治す作用があります。これにカラダを潤すほたてやレモン、皮膚の乾燥によいオリーブオイルが入ったカルパッチョは、イタリアンの美肌薬膳になります。


【レシピのポイント】
にんじんは消化吸収力を高め、血液やカラダに必要な水分を補います。くるみとチーズは肺を潤し、皮膚の乾燥や便秘改善にも役立ちます。


【レシピのポイント】
黒胡麻は腎の機能を補い、血液や水分を補う作用があります。豆乳やはちみつもカラダを潤し、冬の乾燥に役立ちます。きなこ(大豆)は消化機能を整え、元気をつけてくれます。

取材協力:一般社団法人 薬膳コンシェルジュ協会

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