川添愛『裏の裏は表じゃない』刊行へ 言語学者が日常の違和感を綴る新作エッセイ

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2026年02月05日 21:00  リアルサウンド

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『裏の裏は表じゃない』川添愛(筑摩書房)

 川添愛による『裏の裏は表じゃない』(筑摩書房)が2月9日(月)に発売される。


【画像】言語学者が日常の些細な違和感や「つまづき」を綴ったエッセイ


 『言語学バーリ・トゥード』『世にもあいまいなことばの秘密』著者、川添愛による『裏の裏は表じゃない』。言葉に愛されなかった言語学者が、徒手空拳で悪戦苦闘。言葉への解像度の高さから、普通のひとよりも日常のなかで「つまづく」ことが多い日々をつづる新感覚エッセイ集。


 お化けのように存在するかどうかかも分からない抽象的なものが怖くなったのは、たぶん小学校に上がった後のことだ。それ以前は、もっと具体的なものが怖かったように思う。記憶に残っているのは、四歳ぐらいの頃、歌番組で沢田研二さんが素肌にスパンコールをちりばめたように見える衣装で歌っているのを見て、怖くて泣きそうになったことだ。また、デビュー当時の桑田佳祐さんが所狭しとステージを暴れ回るのにも怯えていた。たぶん、人間の肌にキラキラした粒がくっついている状況や、自分に予測できない動きをする人を見て、本能的に「異常だ」と感じたのだろう。――「こわいCM」より


■『裏の裏は表じゃない』目次
はじめに
1 そういえば、あれって……
怖いCM
蚊の季節に思う
勉強嫌いの処方箋
脳内ジュークボックス
舐められる私
ティティヴィラスの悪戯
私の入場テーマ


2 考えはめぐりめぐって
カフェラテと誤謬
答えづらい質問
紙の本への思い
言葉と身体
なくてよかったもの
判断を助けるもの
良い変化はどう起こる?
型と創造


3 明日やることは明日やる
カンノーリへの道のり
ツルツルピカピカ
悪夢と付き合う
プロレス会場にて
自分で作るご飯
格闘ゲームの魅力
鼻のありがたみ
中世のチェコを疑似体験
私も歩けば何かに当たる


4 饒舌になる、その時
いい子ちゃんのグルメ道
格ゲー沼にハマる
極細針で紡ぐ宇宙
音符を読む
諭すお茶、祈るお茶
心に残る 猪木の言葉
『ヒクソン・グレイシー自伝』書評
リスボンで故郷を想う


5 言葉について考えるのが仕事だった
とある勘違い学生のアメリカ留学記
文章と言語モデルと「私」
四十年越しの答え
科学と文学について自分なりに考えてみた
翻訳できない「我」や「I」
書き言葉・話し言葉の功罪
言語学と私の奇妙な関係
災いの元に、ならぬため
「AI人材」育てるなら
日本語の「おじさん」、英語では?


6 それでも本は読んでいる
崖っぷち院生と「笛吹き男」
寺田寅彦とカレル・チャペック
綻びと向き合う勇気、そのための道具││三木那由他
『言葉の道具箱』書評
『星・星座』
『オリガ・モリソヴナの反語法』書評
新書で垣間見る、学者の魂
読む本が決められないときの対処法


7 あの時あったこと、なかったこと
おわりに


■著作者プロフィール
川添 愛(かわぞえ・あい)
一九七三年生まれ。九州大学文学部卒業、同大学大学院にて博士(文学)取得。二〇〇八年、津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授、一二年から一六年まで国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授。専門は言語学、自然言語処理。現在は作家としても活動している。著書に『世にもあいまいなことばの秘密』(ちくまプリマー新書)『言語学バーリ・トゥード(〈Round 1〉〈Round 2〉)』(東京大学出版会)『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』(朝日出版社)『ふだん使いの言語学』(新潮選書)『わかってもらうということ』(KADOKAWA)『パンチラインの言語学』(朝日新聞出版)など。


(文=リアルサウンド ブック編集部)



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