早期・希望退職1万7875人、2025年は「黒字リストラ」が拡大

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2026年02月07日 09:20  ITmedia ビジネスオンライン

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黒字リストラが広がる

 東京商工リサーチ(東京都千代田区)は、2025年の「早期・希望退職募集」調査を実施した。その結果、2025年の早期・希望退職募集が判明した上場企業は43社(前年57社)で、募集人数は1万7875人(同78.5%増)に達したことが分かった。1万7875人は、東日本大震災後の2012年(1万7705人)を超え、2009年以降で3番目の高水準となった。


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 業種別に見ると、グループの経営改革で国内約5000人の人員削減を発表し、国内外で2000人追加となったパナソニックHD、1500人を募集したジャパンディスプレイ、ネクストステージ支援制度特別措置で4700人の応募が見込まれる三菱電機など、「電気機器」が18社(前年同期13社)で、全体の4割(構成比41.8%)を占めた。


 次いで、明治HDなど「食料品」(前年同期3社)、「金属製品」(同3社)、「機械」(同3社)、「情報・通信業」(同3社)が各3社で続いた。


 「早期・希望退職募集」を実施した43社の直近決算期の最終損益(単体)は、黒字29社(構成比67.4%)、赤字14社(同32.5%)で、黒字が約7割を占めた。


●黒字リストラが話題


 2025年の大きな特徴となったのが、いわゆる「黒字リストラ」だ。三菱電機のほか、パナソニックHD、三菱ケミカルグループ、明治HD、ソニーグループ、日清紡HDなど名門企業が名を連ねる。従来の業績悪化による人員削減と異なり、2025年は好業績の企業で大幅な人員削減が相次いだ。中高年を対象とした実施が加速し、三菱ケミカルグループでは50歳以上の1273人、明治HDでは50歳以上の44人がそれぞれ応募した。


 東京商工リサーチは「製造業は競争力強化が急務で、事業改革に追われている。日本経済をけん引し、雇用の代表的な受け皿でもあったが、大きな転換期を迎えている。また、賃上げが加速し、将来性が乏しい事業部門の大胆な見直しや新規事業への進出など、構造改革と人事政策が一体となって動いている。今後、製造業から他産業にも人員構成の見直しが広がる可能性が高く、2026年はもう一段の早期・希望退職募集が強まりそうだ」とコメントした。



このニュースに関するつぶやき

  • 長い目で見れば、目先の利益のために人を買い叩くビジネスモデルには先細る未来しかないのだが、バブル崩壊以降、近視眼的な小金稼ぎの経営が身に沁みついてしまった企業には、もはや黒字すら恐ろしいのか。
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