引き続きレッドブル・アンポル・レーシングのエントリー名のもと、ブロック・フィーニーとウィル・ブラウンがドライブする新型『フォード・マスタング・スーパーカー』を初披露 今季よりフォード陣営に復帰するRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップの強豪トリプルエイト・レースエンジニアリング(T8)は、引き続きレッドブル・アンポル・レーシングのエントリー名のもと、ブロック・フィーニーとウィル・ブラウンがドライブする新型『フォード・マスタング・スーパーカー』を初披露。加えて元王者ブラウンは、大先輩クレイグ・ラウンズの承認を得て、名門T8の名物ナンバー『888』を継承することも発表されている。
「ついにこれらのマシンを実際に目にし、レースに参戦する準備が整ったことは、我々にとってもトリプルエイトに所属する全員にとっても大きな喜びだ」と語ったのは、シリーズ“7冠”の元チャンピオンであり、現在はT8のマネージングディレクター兼チーム代表を務めるジェイミー・ウインカップ。
「オフシーズンを通してこの2台のマシンに注力してきた作業量は膨大だ。非常に大きな成果であり、ここにいる全員の素晴らしい努力の賜物なんだ」
昨季は初導入となったポストシーズン制に翻弄され惜しくもタイトルを逃したが、レギュラーシーズンを破竹の勢いで制圧したフィーニーも「2026年シーズンはこれまでとはまったく違うスタイルになる」と昨季の雪辱を期す。
「フォード・レーシングのストライプを採用し、とても見栄えが良いクルマだ。世界中のフォードのマシンやチームを見れば、どれも素晴らしいルックスのクルマを走らせている。僕たちのマシンもそのなかのひとつだ。今季は変化があってうれしいし、フォード・マスタングにレッドブル・アンポル・レーシングのカラーリングが初採用されるのも喜ばしいね」とフィーニー。
一方、そのT8への移籍初年度となる2024年に、自身初のシリーズチャンピオンを獲得しているブラウンは、チームの名物ナンバーである『888』を引き継ぐことを決意。加入前年となる2023年末にはエースに君臨していたシェーン-ヴァン・ギスバーゲンが北米NASCAR挑戦のためチームを去り、そのSVGが愛用していた97番を欠番としたことで、ブラウンは87番を背負い、2025年にはチャンピオンの1号車を走らせた。そして今季伝統のナンバーを継承することにより、ブラウンは3シーズン連続で異なるカーナンバーでシリーズに参戦する。
「フォード陣営にスイッチする2026年の節目に、こんなにも象徴的なナンバーを掲げて挑めるなんて、本当にうれしいよ」と応じたブラウン。「もちろん、このナンバーには多くの歴史がある。このスポーツを見始めた頃から、ずっと888番のレースを見てきたんだからね」
その888番は2003年にT8がスーパーカーに参戦して以来グリッドを飾っており、2005年から2025年までチームの“顔役”を務めたクレイグ・ラウンズが愛用。その20年間でラウンズは聖典『バサースト1000』での6勝を含むキャリア通算58勝、表彰台130回、ポールポジション29回を獲得した。
その輝かしいキャリアをともにしたGM(旧ホールデン)との“仁義”を優先し、このフォード陣営回帰に伴い古巣T8を離脱したラウンズは、同時にGMシボレーのアンバサダー的立ち位置に就任し、新たにホモロゲーション登録担当チームを襲名したチーム18に移籍。改めてこの888号車をブラウンに引き継ぐ承認を与えた。
「この番号はチームにとって象徴的なものだ。モータースポーツやレースの世界ではタイトルスポンサーは移り変わり、カラーリングやキットも変わる。しかし、これはトリプルエイト・レースエンジニアリングのナンバーだ。この数字は、このワークショップから生まれる成功を象徴する番号なんだよ」と、今季はチーム18のワイルドカード枠で散発的な参戦に留まる予定のラウンズ。
「私がチームに加入した当初、幸運にもこのナンバーを背負うことができた。そして、その伝統が受け継がれていくのを見届けることもできたね。このナンバーはこのスポーツにとってもチームにとっても象徴的で、この番号をつけたマシンが走り回る姿を見るのは本当に素晴らしいことさ」
すでにフルタイムのシートを退き、近年はエンデューロ・カップ登録で若手有望株の“メンター役”を務めて久しいラウンズだが、すでにタイトルを手にしたブラウンには諸手を挙げて賛辞を贈る。
「もちろん、ウィルのことはよく知っている。彼にこの伝統を引き継いでもらうことになれば、きっと誇りに思ってくれることだろう。彼は明らかに素晴らしい若手だ。スーパーカーのチャンピオンである彼にそう言うのは奇妙に聞こえるかもしれないが(笑)、彼は実績のある若手なんだ。メーカーの変更、マシンの変更、そしてナンバーの変更……すべてがうまくフィットしていると思う。シーズン開幕時に、彼は力強いスタートを切るだろうね」
そう讃えられた27歳のブラウンは「僕にとっても、疑問符はまったくなかった」と応じる。
「チームでは2年間、すでに素晴らしい時間を過ごしてきた。初年度の一年目はチャンピオンシップ制覇という素晴らしいシーズン、そして昨季はアデレードまでずっと戦い抜いた素晴らしい一年だった。だから2026年シーズンと自分のレースナンバーについて話し合うきっかけができたことは、僕にとって大きな意味を持つものだったよ」とTCRオーストラリアの元王者でもあるブラウン。
「クレイグ(・ラウンズ)がチームを去るにあたり、彼は888番をトリプルエイトに残すのが最善だと考えていた。彼はこのナンバーをチームに残すことを強く望んでいたんだ。彼にとって888番がどれほど大切なものだったかを知っていたから、話し合いはとてもスムーズだったよ。このナンバーでレースに出場できることを本当に楽しみにしている」
そのブラウンも、僚友フィーニーと同様に、世界最初のモータースポーツ版“ダークホース”が採用された7代目マスタング・ベースの新型Gen3規定モデルに大きな期待を寄せる。
「今季のマシンカラーリングを見てよ! 正直に言って心から気に入っている。全体的に素晴らしい仕上がりになっている。僕らにとっては(昨季のシボレー・カマロZL1から)見た目が変わったマスタングだが、見栄えは最高に良いね。同じく車種特性の違いにもすぐに慣れるだろう」
[オートスポーツweb 2026年02月10日]