
平日午後のワイドショー『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に終了報道が飛び出した。司会を務める宮根誠司側の希望で、今秋にも「閉店」するという。
最近は裏番組の『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』(TBS系)も健闘中とはいえ、20年間、高い人気を保ってきた。それだけに局は引き留めたが、報道によれば「新しいことに挑戦したい」ということらしい。なお、ここで気になるのは視聴者の反応、すなわち「ロス」になる人がどれくらいいるかだ。正直なところ、宮根の好感度は高くない。筆者が昨年、解説記事を書いた「あなたが好きなワイドショー・情報番組の司会者ランキング」(現代ビジネス)でも、最下位だった。
宮根誠司『情報ライブ ミヤネ屋』終了報道
1位になった安住紳一郎と比べると、得票数は8分の1以下。それでも宮根が重宝されてきたのは、視聴者の代わりに悪口を言ってくれる人だからだろう。いわば「嫌われるのも芸のうち」を貫けるところが、ワイドショーの司会には適任なのだ。
しかも、彼が得意なのはカネと女の話題。「紀州のドンファン」のような事件では水を得た魚のようになり、親しみやすい俗っぽさがある。
経歴は、関西大学から朝日放送を経てフリー。『ミヤネ屋』の前に放送されていた『ザ・ワイド』の草野仁が東大からNHKを経てフリー、というのとは対照的だ。
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そして『ミヤネ屋』は『ザ・ワイド』の14年間を超える長寿番組になった。その歴史の中では、視聴者への「純金」プレゼント企画を恒例化してみたり、はたまた、自身の女性スキャンダル(二股相手との隠し子が発覚)で生謝罪に追い込まれたり。それでもなお、例えば生島ヒロシのコンプライアンス違反による活動休止について、
「大先輩にこういう言い方は大変失礼ですけど、問答無用ですよ」
と言い切れるあたり、ワイドショー向きの図太さを持ち合わせている。
そんな宮根は日曜夜の情報番組『Mr.サンデー』(フジテレビ系)の司会者でもある。そのため、平日は大阪で『ミヤネ屋』、週末に上京して『Mr.サンデー』に出る生活を15年間続けてきた。
62歳の今、それが負担なのではという見方も浮上。ただ、彼はかつて「関西のみのもんた」などとも呼ばれた男だ。みのさんは62歳のとき「1週間で最も長時間、テレビの生番組に出演する司会者」としてギネス世界記録に認定され、そんな働きぶりを70歳近くまで続けた。宮根もまだまだ老け込む年ではない。
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病気などが理由でないとすれば、心境の変化だろうし、それならこんな仮説も成り立つ。いまや誰がいつキャンセルされてもおかしくない芸能界。そうなる前に『ミヤネ屋』よりは安全な仕事に切り替え、新たな評価を得たいと考えたのでは、という仮説だ。
みのさんが失速したのも、女子アナへのセクハラ疑惑がきっかけだったし、宮根はそのジェネリック版みたいなもの。似た系統ではあるので、実際、用心しておくに越したことはない。
もちろん、仮説に過ぎないわけだが『ミヤネ屋』がなくなれば『ゴゴスマ』の独り勝ちになるだろう。ただ、司会の石井亮次はジェネリック版ですらなく、宮根から毒を抜いたような芸風。穏やかで見やすい司会ぶりだが『ミヤネ屋』ファンにとっては刺激不足で「ロス」を感じる人も出てくるはずだ。
推しの引退などで生じる「ロス」とはまた別の、すぐに薄れる「ロス」だろうけど─。
ほうせん・かおる アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。
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