
『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語〜My First Gravure Story〜』。前回に続いて、元NMB48のグラビア女王にして、現在はモデルとしても活動する上西怜(じょうにし・れい)さんの後編。
上西さんは2016年、NMB48の五期生としてデビュー。現在はグループを卒業し、女性ファッション誌『S-Cawaii!』のレギュラーモデルなどで活動している。
2019年『週刊プレイボーイ』26号でグラビアを本格活動し、以降、様々な雑誌の表紙や誌面を飾るようになった。今回はそんな彼女に週プレのグラビアについて、そしてグラビアへの想いを語ってもらった。
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『週刊プレイボーイ』2020年49号(撮影/佐藤佑一)より。本誌には写真集『水の温度』の秘蔵カットが掲載された。
ーー2019年の週プレ登場以降、上西さんはグラビア界で快進撃。2020年には1st写真集『水の温度』を発売します。
上西 あの写真集は人生で最も大切な一冊ですね。当時はアイドル活動に悩んでいて、辞めることも考えてた時期だったんです。写真集を出したことで、また頑張ろうと思えたんですから。
ーーそうだったんですか!? 写真集の前はLAPIS ARCH(ラピスアーチ:NMB48 5期生のメンバー・梅山恋和、上西怜、山本彩加による三人組ユニット)を結成し、コンサートも行うなど、NMB48以外でも活躍されていましたよね。順調だったのでは?
上西 いえいえ。むしろ逆です。LAPISでは自分の実力不足をことごとく実感しちゃって。ふたりには歌も踊りもトークなども叶わない。毎日落ち込んでいたんです。でもグラビアだけは、自分に自信が持てる場所で。それだけに写真集が決まったときは本当に嬉しかったです。自分を評価してもらえた気持ちになりました。
ーーそこでまた頑張ろうと。撮影は鹿児島と大阪、あと出身地・滋賀の3ヶ所で行われました。印象に残ってることはあります?
上西 うーん。とにかくどこへ行っても晴れたことかな。私、結構な「晴れ女」なんですよ。特に鹿児島に行った時は、台風が直撃するタイミングだったんですけど、めちゃくちゃ晴れて。しかも最後のカットで雲がかかっちゃった時なんて、空に手をかざしたらその瞬間にパッと晴れたんですよ。スタッフさんたちには「天気の子や!」って(笑)。自分でもびっくりしました。
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ーー超能力みたいです(笑)。地元での撮影も印象的だったのでは?
上西 滋賀では、有名なオムライス屋さんでいろんな種類のオムライスをお腹いっぱい食べたり、琵琶湖に飛び込んだり。プライベートで遊びに出かけたようで楽しんじゃいましたね(笑)。
ーー写真集の『水の温度』というタイトルは、水からお湯に変わる温度が曖昧なように、上西さんも妹からいつの間にか大人の女性に変わってた、みたいな意味でつけられたんですよね。
上西 そうです。撮影ではいままで見せていなかったようなちょっとしっとりした表情にも挑戦しました。ちょっと恥ずかしかったけど。他にもひまわり畑へ行ったり、焚き火にあたったり。どのシーンも本当に楽しくて。いままでで一番と言っていいくらい幸せでした!
ーー人生で一番幸せ! そこまで!
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上西 いや、もう本当にそうで。だって撮影に行く前は悩みすぎて暗い顔をしていたのが、帰ってきて同期のメンバーに会ったら「顔がいきいきしてる!」って驚かれましたから(笑)。この写真集はそれくらい、私を救ってくれた一冊なんです。
ーーおーっ! 写真集以降、表現の幅が広がった印象があります。週プレのグラビアで覚えているものはありますか?
上西 美瑠さん(白間美瑠)がプロデュースしてくれた「猫グラビア」はよく覚えてますね(『週刊プレイボーイ』2021年27号/6月21日)。猫耳をつけたんですよね。
ーー「グラビア丸ごと白間美瑠プロデュース」のコンセプトで一冊丸ごとNMB48がグラビアジャックした号に掲載されたものですね。
『週刊プレイボーイ』2021年27号(撮影/Takeo Dec.)より
上西 そうそう。それまでコスプレっぽい衣装を着る機会がなかったので本当に楽しくて。美瑠さんは、私が選抜に入りたての頃、人見知りだった私に話しかけてくれた優しいお姉さんのような存在。卒業前に一緒にグラビア撮影する機会もあって、自分を綺麗に見せる角度や目線の使い方など、たくさん学ばせてもらいましたね。あとは中村和孝さんに撮影したグラビアも印象的でした(2022年10号/2月21日掲載)。
ーーNMB48の26thシングル「恋と愛のその間には」で梅山恋和さんと一緒に初センターを務めたタイミングでのグラビアですね。
上西 和孝さんの現場はすごく静かで、最初はめちゃくちゃ緊張しました(笑)。でも、あがってきた写真を見たら、自分の知らない大人っぽい表情を引き出してくださっていて。衣装もファッション誌のような雰囲気で、女性のファンの方からも「キレイ!」と言っていただけて、新しい扉が開いた気がしました。
『週刊プレイボーイ』2022年10号(撮影/中村和孝)より
ーー初センターを務めたということもあり、表情もずいぶんと自信に満ちた印象を受けますね。その後、2024年10月8日に上西さんはNMB48を卒業します。改めて卒業の理由は?
上西 ひとことで言えば、NMB48に入った時にやりたかったことすべてを達成できたから。選抜に入ってセンターを務め、『S-Cawaii』のレギュラーモデルになったり、あとスタイルブックも出せたり。それと先輩方が続々と卒業し、後輩たちも次々センターを務めるようになったのをみて、自分も新しい一歩を踏み出さなきゃと思って卒業を決めました。
ーーやるべきことをやったと。卒業後、週プレで撮影したグラビア(2025年41号/9月28日発売)でも吹っ切れたような笑顔が印象的でしたよね。
上西 ひとりになって不安もありますけど、自分のことに集中できるいまは、気持ち的に楽ですよね。このグラビアは(広島県)尾道で撮影したんですよ。「尾道=猫の街」と聞いていたから、楽しみに出かけていったんです。だけど一匹も出会えず(笑)、ちょっと残念だった記憶があります。それにしても自分で言うのも変ですけど、ずいぶんと大人になりましたね(笑)。
『週刊プレイボーイ』2025年41号(撮影/岡本武志)より
ーー確かに。妹キャラだったのも遠い記憶です(笑)。最近の撮影で心境の変化はありますか?
上西 昔はカメラマンさんからの指示など、周囲が求めているものにしっかり応えようという意識があったのですが、もっと自分が主体になったというか。「どうすれば自分のスタイルが一番キレイに見えるか」をストイックに考えるようになりました。最近はピラティスにも通い始めて、10代の頃のポチャッとした感じではなく、腹筋のラインとか、全体のバランスの良さを見てもらいたいなと思っています。一方でアイドルをやっていたので、可愛らしさは引き続き大事にしていきたいです。
ーーもしグラビアをやっていなかったら、上西さんはまったく違った道を進んでいたかもしれませんね。
上西 本当に。まったく想像つかないですよ。自分の武器もないし、自信を持てる場もなくて、NMB48に入ったとしても、すぐに辞めていたと思いますよ。絶対!
ーー上西さんにとって「グラビア」とはなんですか?
上西 うーん......「実家」ですね。家族のように安心できるスタッフさんに囲まれて、素のままでいられる場所。でも、常に新しいポーズや表情を学べる、刺激的な場所でもあります。
ーーまさに自分が成長できるホームなんですね。最後にこれは皆さんに聞いていますが、上西さんは自分の初グラビアを見返したりしますか?
上西 いやー、しないですね。この取材で久しぶりに見ました。正直、めっちゃ、恥ずかしいです!
ーーそんな(笑)。
上西 めっちゃおぼこいじゃないですか(笑)。あと見ていると、もっと背筋伸ばした方がいいのに!とか言いたくなっちゃう。ただこれはこれでその時にしか出せない表情ですから、愛おしいです。これからも進化を続けて、いまの自分もまた愛おしく思えるような表現をまだまだ目指していきたいです。
●上西 怜(じょうにし・れい)
2001年5月28日生まれ 滋賀県出身
身長154cm 血液型=A型
ニックネーム=れーちゃん
〇2016年、NMB48に五期生として加入。22年リリースの『恋と愛のその間には』で自身初となるWセンターを務め、昨年4月にグループを卒業。現在は女性ファッション誌『S Cawaii!』のレギュラーモデル、2025-26シーズン大阪エヴェッサ応援アンバサダーとして活動中。
公式X【@jonishi_rei】
公式Instagram【@jonishi_rei】
『週プレ プラス!』アザーカット集『再会〜prologue〜』上西怜 撮影/岡本武志 価格/1,100円(税込)NMB48卒業以降、週プレでは初となるグラビアを収めた一冊。尾道の綺麗な海やのどかな街並みで、たっぷり撮り下ろし。弾ける笑顔はかつてのままに、どこか大人になった雰囲気を感じる。夕日をバックに、天井知らずの美しさを披露。大胆な衣装も、彼女らしく上品に魅せる。
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志

