
親の介護は、いつか誰もが直面する可能性のある問題です。しかし、いざはじまると「誰がどこまで担うのか」「実子と配偶者の役割はどうあるべきか」といった点で、家族間に温度差が生じやすいのではないでしょうか。今回の投稿は、兄夫婦が同居して親の介護をしている実家を訪ねた妹の戸惑いの声でした。
投稿者さんは、実家にひとりでお見舞いに行きました。菓子折りを持参し、親の話し相手になる程度のつもりだったと言います。
『玄関に入ったら兄嫁に、「後はよろしく」と頼まれた。「わからないことはお義母さんに聞いてください!」と放置。兄嫁は、私が来たから実家の親の顔を見に行くと外出しました。慣れていないし、急に言われて困った』帰宅時間も告げられず、お兄さんも不在だった模様です。投稿者さんの親は認知症ではなく、オムツ交換も不要のよう。ただし見守りや家事の手助けは必要な状態です。突然の出来事に、投稿者さんは「お世話になっている立場なのはわかっているが、無責任に感じてしまった自分はおかしいのか」と戸惑いを抱いたようです。
介護の程度や兄嫁が出ていったときの状況は?
まず寄せられたのは、介護の実情や兄嫁さんが出ていったときの具体的な状況を問う声でした。
『どの程度の介護? 見守りが必要なら、そもそも投稿者さんが話し相手になるだけのつもりだったことがおかしい』
『半日なのか数時間なのか。よろしくと言われた状況が気になる』
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兄嫁の怒りが見える…
一方で、兄嫁さんの立場をおもんぱかるコメントも目立ちました。
『兄嫁が介護して当然みたいな態度だから、投稿者さんにも義母にも怒っていたんだろうな』
『なんとなくだけれど、兄夫婦は同居で揉めていそう』
『見守りが必要なら、兄嫁さんにはずっと自由になる時間がなかったのではないの?』
『兄嫁からしたら、同居しているとはいえ他人だからね。普段、いろいろな制限が掛かっているのだから、実娘がきたなら、「自分の母親でしょ、お世話はよろしくね」って話だよね』
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突然言うのは配慮に欠ける…限界だったんでしょうが
ただし、突然言うのは別問題と冷静に切りわける声もありました。
『投稿者さんが無責任なことと、訪問時に突然押し付けられることは別問題。用事があったらどうするのか。そこは兄嫁の配慮不足』
『兄嫁も限界に近かったのかもしれない。ただ事前に連絡が欲しかった気持ちはわかる』兄嫁さんの行動に、同情と同時に疑問が入り混じります。たしかに義両親の介護で、自分の両親の様子を見に行くことすらできなかったら、感情が爆発しそうです。でも八つ当たりのように投稿者さんに押し付けるのではなく、あらかじめ相談してもよかったのではないでしょうか。
そもそも兄嫁の親じゃない、実子は誰ですか?
今回の投稿で全体的に目立ったのは、投稿者さんに「実子としての自覚」を促す厳しい意見でした。
『そもそも自分の親でしょう? 兄嫁がそんな行動に出るってことは相当しんどいんだなって気づくところではないのかな』
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『介護は実子の責務。血の繋がらない嫁に任せきりはおかしい』
『実母なら、自分の兄とどう手伝えばいいか相談』
『兄嫁さんだってご自分の親の顔を見に行きたいよね。普段苦労をかけているのだから、快く送り出してあげなよ。なんなら投稿者さんが数日自分の家に連れて行って母親を介護してもいい』
『できないなら、お金を出してヘルパーやショートステイを使うべき』また、「苦情を言うなら、今後は予定を立てて関わる覚悟が必要」と現実的な指摘もありました。玄関先で顔を合わせた途端に兄嫁さんが出掛けたという事実こそ、限界のサインなのかもしれません。「もし兄嫁が体調を崩したら誰が世話をするのか」と、先を見据える声も少なくありませんでした。
親の介護を兄嫁に押し付けないで。反省の後の行動が大事
今回の出来事は、兄嫁さんが無責任だったのか、投稿者さんが冷たかったのかという単純な話ではないのかもしれません。親の介護を誰の問題として捉えているかという認識の差なのでしょう。血の繋がらない家族に任せきりになっていないか。投稿者さん自身にできる関わり方は何か。時間でも、お金でも、話し合いでもいいのでしょう。兄嫁さんに、お兄さんと話し合いをしている姿を見せることが大切なのかもしれません。介護は突然はじまり、長く続くこともあります。だからこそ、他人事にせず向き合う姿勢が、家族全体を守る第一歩になるのかもしれません。
文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・善哉あん

