
花粉の季節がやってきました。この時期は洗濯物を外に干せないご家庭は多いでしょう。そこで役立つ家電として名前が挙がるのが、「ドラム式洗濯乾燥機」と「衣類乾燥除湿機」です。どちらも、衣類を乾燥させる家電ですが、本体価格や仕組みが大きく違います。
本記事では、10年使い続けた場合の総コストや手間などを比較し、どちらを選んだらいいのか、ファイナンシャルプランナーがお金と時間という観点から整理します。
●ドラム式洗濯乾燥機とは
ドラム式洗濯乾燥機は、家事に時間をかけられない共働き世帯や子育て世帯などに人気の家電です。洗濯から乾燥まで全自動で行えるので、洗濯物を取り出して干す手間が省け、家事の時間短縮ができます。
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さらに、天気や時間帯も気にする必要がないので、自分の都合に合わせて効率よく洗濯を済ませられます。
乾燥1回の電気代は?
ドラム式洗濯乾燥機の乾燥1回あたりの消費電力量は、800Wh〜1000Whが一般的です。仮に900Whとして、電気料金単価31円/kWhで計算すると、乾燥1回あたりの電気代は約28円になります。
本体価格は?
価格帯:15万円〜30万円
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メリットとデメリット
・メリット
・家事の時短になる
・天気や時間帯に左右されない
・干すスペースがいらない
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・デメリット
・本体価格が高い
・洗濯物が傷みやすい
・乾燥できない衣類がある
●衣類乾燥除湿機とは
衣類乾燥除湿機は、湿った空気を吸い込んで内部で水分を取り除き、乾いた空気を送り出して洗濯物を乾かす家電です。除湿機と仕組みは同じですが、衣類乾燥に特化したものは「衣類乾燥除湿機」と呼ばれています。
1回あたりの電気代は?
各社製品の仕様書より、1回あたりの電気代は10円〜20円が目安となります。
本体価格は?
価格帯:2万円〜5万円
メリットとデメリット
・メリット
・本体価格が安い
・衣類がシワにならない・傷みにくい
・デメリット
・洗濯物を干す手間がかかる
・部屋を占拠する
●10年間の総コストを比較
一般的に家電の平均使用年数は10年と言われています。そこで、10年使い続けた場合の総コストを比較してみたいと思います。
・前提条件
・1日1回使用
・年間365日×10年使用
ドラム式洗濯乾燥機
・本体価格を20万円と仮定
・1回の電気代を28円と仮定
・10万2200円(10年間の電気代)+20万円(本体価格)=30万2200円
・総コスト:30万2200円
衣類乾燥除湿機
・本体価格を3万円と仮定
・1回の電気代を15円と仮定
・5万4750円(10年間の電気代)+3万円(本体価格)=8万4750円
・総コスト:8万4750円
10年間の総コストを比較すると、約22万円の差となりました。金額でみると、衣類乾燥除湿機が圧倒的に安い結果となりました。
ドラム式洗濯乾燥機は「洗濯から乾燥までを担う家電」であり、乾燥のみであり室内に干すスペースも必要な衣類乾燥除湿機との比較は適切とは言えません。ただし、乾燥にかかる電気代に限って見ても、衣類乾燥除湿機はドラム式洗濯乾燥機の半分程度で済むケースが多いため、コスト面では優れていると言えるでしょう。
●「手間と時間」を考える
家電は価格やランニングコストだけで選ぶと、生活スタイルに合わず後悔することがあります。コスト面に加えて、手間や時間といった使い勝手も考えて家電を選ぶことが大切です。
ドラム式洗濯乾燥機は、衣類乾燥除湿機と比べて、洗濯物を干す手間がなくなるため、時間短縮になります。仮に1回10分短縮できると考えると、年間では60時間50分短縮できることになります。10年スパンでみると、約25日分になります。
時短家電がもたらす時間価値は思った以上に大きいと言えるでしょう。
「何を重視するか」で選ぶ
・家事の手間を少なくしたい
・家事の時間を短縮したい
・洗濯物を部屋に干したくない
→ドラム式洗濯乾燥機
・予算を抑えたい
・電気代を節約したい
・服を丁寧に扱いたい
→衣類乾燥除湿機
共働き世帯や子育て世帯では、お金をかけても時間を節約したい、手間を軽減したいというご家庭は多いのではないかと思います。そのような“お金よりも時間重視派”はドラム式洗濯乾燥機を選ぶと家事の負担を軽減できます。
一方で、初期費用やランニングコストを抑えたい“手間よりもお金重視派”は衣類乾燥除湿を選ぶと家計の負担を軽減できます。
自分の生活スタイルにはどちらが合っているのか、お金と時間のバランスを考えて選択してみてくださいね。
