
組織の綻びは、意外と些細な場所に現れるものだ。滋賀県の男性(70代〜)が振り返るのは、今から40年以上前、事務用品卸のルート営業をしていた頃の記憶だ。
当時は100円ショップもネット通販もなかった。男性によれば、街の文具店が地元密着の商売で十分にやっていけた時代だったという。
「先日の灰皿はそのままでした」
男性はある日、社員8人ほどの文具店へ新規開拓の飛び込み営業をかけた。アポなしだったが、すんなりと2階の応接室へ案内されたという。「私の会社はそこそこ名が通っており」「これは!!と手ごたえを感じました」と、滑り出しは上々だった。
しかし、そこで「ふと違和感に襲われ」て周囲を観察。すると「テーブルに置かれた灰皿に数日以上放置された吸い殻が数個有りました」という。新規の取引先を迎え入れる場所にはふさわしくない光景だ。
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その日は会社説明などを終えて次回の訪問を約束した。そして2週間後、再び店を訪れる。
同じ応接室に案内され、経営者が出てくるのを待っている間に灰皿を確認したが、「先日の灰皿はそのままでした」という。14日間、客を通す部屋の掃除すら行われていない事実に、男性は「終わっているな」と確信。簡単な世間話だけを済ませ、「契約せず帰社しました」と書いている。
「その後時代の流れも有り、そのお店は規模縮小を繰返したと風のうわさで聞きました」
来客があるとわかっているのに、2週間もゴミを放置するような店に未来がないのは、ある意味当然とも言えそうだ。
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