【侍なぜ負けた?】一見豪快なベネズエラがチーム打撃、全力疾走「凡事徹底」が国際試合制するカギ

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2026年03月16日 19:25  日刊スポーツ

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日本対ベネズエラ 8回表ベネズエラ無死二塁、打者G・トーレスの時、二塁けん制で悪送球し失点を許す種市(撮影・垰建太)

<担当記者の目:Kubo's Eye>


<WBC:日本5−8ベネズエラ>◇準々決勝◇14日(日本時間15日)◇米マイアミ・ローンデポパーク


なぜ、侍ジャパンは準々決勝でベネズエラに負けたのか。相手打線の強烈なパワー、継投策の失敗、好機での凡退など、敗因は複数あるが、それよりもベネズエラが試合前練習からゲーム展開をイメージしながら準備を進め、試合では「凡事徹底」したことが、僅差の勝利をたぐり寄せたと感じた。


最も驚かされたのは、試合前練習の冒頭のメニューだった。内野手が各ポジションにつき、二塁併殺、前進守備などさまざまなシフトでノックを受けた。中南米のチームで一見、豪快で派手な野球に見えるが、守備練習では基礎を重視しながら、丁寧に捕球と送球を確認し、勝つために入念に準備していた。


スコアを見れば、3本塁打8得点で打ち勝ったイメージだが、3回無死二塁では、アラエス(ジャイアンツ)が進塁打となる二ゴロでチーム打撃を体現。守備では無失策で、取れるアウトを確実に取って、余計な失点を防いだベネズエラに対し、日本は2点差の8回無死二塁で種市が二塁へけん制を悪送球し、痛恨の追加点を許した。


試合の中で目を引いたのは、ベネズエラの選手の全力疾走だった。8回に先頭のトーバー(ロッキーズ)が、左中間への打球で一気に二塁を陥れる好走塁。森下はベネズエラの強さについて「長打力はすごいなと感じましたし、1人1人の走塁の意識だったり、そういう一体感というのはすごいなと思った」と挙げた。


日本は1次ラウンドで4連勝を飾った。計8本塁打と長打が目立ったが、進塁打など「チーム打撃」が随所に見られた。接戦を想定し、試合前から準備を進め、当たり前のプレーを徹底した「ベネズエラ野球」。13年は走塁ミス、17年は守備のミスが敗戦に結びついたように、「凡事徹底」が日本が国際試合を制するカギになる。


◆久保賢吾(くぼ・けんご)兵庫県出身。報徳学園−関大を経て07年入社。アマチュア野球、巨人、西武、DeNAを担当し、26年は遊軍。13年WBCも担当した。身長169・5センチ、体重58〜63キロをいったりきたり。

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