【WEEKLY ROUND UP Formula】F1アカデミー開幕。大物動画配信者がFIA F2を走らせる

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2026年03月17日 12:20  AUTOSPORT web

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レッドブル・スペインの企画でFIA F2の旧車をドライブした動画配信者のTheGrefg
 国内外のミドルフォーミュラを中心に、ここ1週間の話題を毎週火曜日にお届けする『WEEKLY ROUND UP Formula』。今回は3月13〜15日に開幕した2026年F1アカデミーや、チャンネル登録者1970万人を誇る大物動画配信者によるFIA F2ドライブ企画の模様をお届けする。


■F1アカデミーが上海で開幕。アウディのフェルバーマイヤーがリード

 F1第2戦中国GPのサポートイベントとして、2026年F1アカデミーの第1戦が上海インターナショナル・サーキットで開催された。2023年より行われている同シリーズは女性ドライバーの育成を目的とし、FIA-F4レベルから上位カテゴリーへステップアップするために必要な経験を積むシリーズとして展開されている。

 同シリーズは、FIA-F4用に開発されたタトゥース社のT421シャシーをベースに前後ウイングはT421と異なる専用空力パッケージを採用した『T-421-F1A』。エンジンはオートテクニカ製1.4リッター4気筒ターボ(最大174馬力)を搭載し、タイヤはF1と同じくピレリが供給している。

 全7戦14レースが行われ、チャンピオンに輝いたドライバーには、F1アカデミーの全額負担で翌シーズンのシートを得ることができ、2023年チャンピオンのマルタ・ガルシアは翌年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ、2024年チャンピオンのアビー・プリングは翌年イギリスGB3へ参戦するチャンスを得た。

 今季は6チーム18台が参戦し、そのうちハイテックが走らせる1台には各大会のワイルドカード・ドライバーが搭乗する。第1戦上海は、2025年にもワイルドカードとしてステアリングを握った中国のシー・ウェイ(ハイテック/ジャス・スポーツ)が2度目の参戦を果たした。


■2026年F1アカデミーエントリーリスト(第1戦上海)



Car.No/Driver/Team/Support/Nationality
8/マチルダ・パーツ/プレマ・レーシング/アストンマーティン/ドイツ
9/ペイトン・ウェストコット/プレマ・レーシング/メルセデス/アメリカ
19/ナタリア・グラナダ/プレマ・レーシング/セフォラ/スペイン
4/メーガン・ブルース/カンポス・レーシング/タグ・ホイヤー/イギリス
18/ラファエラ・フェレイラ/カンポス・レーシング/レーシングブルズ/ブラジル
21/アリシャ・パルモウスキー/カンポス・レーシング/レッドブル/イギリス
3/ニーナ・ゲイデマン/MPモータースポーツ/アルピーヌ/オランダ
12/アルバ・フルップ・ラーセン/MPモータースポーツ/フェラーリ/デンマーク
32/エスミー・コスターマン/MPモータースポーツ/レゴ/オランダ
5/エマ・フェルバーマイヤー/ロダン・モータースポーツ/アウディ/オーストリア
20/エラ・ロイド/ロダン・モータースポーツ/マクラーレン/イギリス
28/エラ・スティーブンス/ロダン・モータースポーツ/マクラーレン・オキサゴン/イギリス
14/リサ・ビラード/ARTグランプリ/ゲータレード/フランス
91/ケイリー・カントリーマン/ARTグランプリ/ハース/アメリカ
95/ジェイド・ジャケ/ARTグランプリ/ウイリアムズ/フランス
24*/シー・ウェイ/ハイテック/ジャス・スポーツ/中国
55/アヴァ・ドブソン/ハイテック/アメリカン・エキスプレス/アメリカ
56/レイチェル・ロバートソン/ハイテック/プーマ/イギリス



※24号車シー・ウェイは第1戦上海戦のワイドカード参戦ドライバー

 13日に行われた予選では2分04秒182を記録したアリシャ・パルモウスキー(カンポス・レーシング/レッドブル)が最速タイムを記録し、15日に行われるレース2のポールポジションを獲得した。なお、パルモウスキーは2番手のアルバ・フルップ・ラーセン(MPモータースポーツ/フェラーリ)の対し0.403秒もの大差をつけた。

 14日に行われたレース1のグリッドは予選の上位8台がリバースグリッドとなるため、予選8番手のニーナ・ゲイデマン(MPモータースポーツ/アルピーヌ)がリバースポールを獲得。ゲイデマンは13周のレース1の全周回でラップリーダーの座を守り、F1アカデミー初優勝を飾った。2番グリッドスタートのナタリア・グラナダ(プレマ・レーシング/セフォラ)は、初のシングルシーターレースながら、ポジションを守り続け2位を獲得。3位には6番グリッド(予選3番手)から追い上げたエマ・フェルバーマイヤー(ロダン・モータースポーツ/アウディ)が続いた。

 なお、予選で最速タイムを記録し、レース1は8番グリッドスタートとなったパルモウスキーは5位でチェッカーを受け、4ポイントを手にした。

 15日に行われたレース2(13周)は、2番グリッドスタートのラーセンが好スタートを決め首位浮上。フェルバーマイヤーが2番手で続き、ポールシッターのパルモウスキーは3番手に後退する。

 ラーセンは後続に2秒以上のギャップを築いていたが、6周目にジェイド・ジャケ(ARTグランプリ/ウイリアムズ)がバックトレートエンドのターン14でエスミー・コスターマン(MPモータースポーツ/レゴ)に追突し、2台はリタイア。これでセーフティカー(SC)導入となる。

 レースは9周目に再開となった。しかし、ラップリーダーのラーセンが、8周目の最終コーナーでコースオフを喫し、大きくポジションダウン。ラーセンのミスでフェルバーマイヤーがトップ、パルモウスキーが2番手に浮上する。

 2台のバトルは最終ラップの最終コーナーまで続いたが、フェルバーマイヤーが0.2秒差でトップチェッカーを飾り、アウディカラーのマシンがF1アカデミーで初めての勝利を飾った。2位にパルモウスキー、3位にウェストコットが続いた。

 F1アカデミーの次戦はサウジアラビア・ジェッダを予定していたが中止に。そのため、4月にはレースがなく、次戦は5月22〜24日に開催されるF1カナダGPのサポートイベントとして、モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される。


■2026年F1アカデミー第1戦上海 結果抜粋


●予選

・1番手:アリシャ・パルモウスキー(2分04秒182/カンポス・レーシング/レッドブル)
・2番手:アルバ・フルップ・ラーセン(+0.403秒/MPモータースポーツ/フェラーリ)
・3番手:エマ・フェルバーマイヤー(+0.489秒/ロダン・モータースポーツ/アウディ)
・4番手:ペイトン・ウェストコット(+0.498秒/プレマ・レーシング/メルセデス)



●レース1

・1位:ニーナ・ゲイデマン(MPモータースポーツ/アルピーヌ)
・2位:ナタリア・グラナダ(プレマ・レーシング/セフォラ)
・3位:エマ・フェルバーマイヤー(ロダン・モータースポーツ/アウディ)
・4位:ラファエラ・フェレイラ(カンポス・レーシング/レーシングブルズ)



●レース2

・1位:エマ・フェルバーマイヤー(ロダン・モータースポーツ/アウディ)
・2位:アリシャ・パルモウスキー(カンポス・レーシング/レッドブル)
・3位:ペイトン・ウェストコット(プレマ・レーシング/メルセデス)
・4位:ニーナ・ゲイデマン(MPモータースポーツ/アルピーヌ)



●ランキング(第1戦上海終了時点)

・1位:エマ・フェルバーマイヤー(31点/ロダン・モータースポーツ/アウディ)
・2位:アリシャ・パルモウスキー(25点/カンポス・レーシング/レッドブル)
・3位:ニーナ・ゲイデマン(22点/MPモータースポーツ/アルピーヌ)
・4位:ペイトン・ウェストコット(18点/プレマ・レーシング/メルセデス)



■大物動画配信者がFIA F2をドライブ。3日経たず動画再生数は100万回超え

 レッドブル・スペインが驚きの企画を実施した。スペインで最も人気を集める動画配信者のTheGrefg(グレフグ)を、旧型FIA F2マシンによるテストドライブに招いたのだ。

 YouTube、Twitch、Kickといった配信プラットフォームで活動する動画配信者のTheGrefgは現在28歳。YouTube単体でチャンネル登録者は1970万人に及び、2020年にはフォーブス誌のスペイン語版にて『スペインで6番目に影響のある人物』として紹介され、2021年には同誌(スペイン語版)の表紙を飾った同国のトップクリエイターだ。

 また、TheGrefgはレッドブル・スペインのサポートを受けており、レッドブルとともにさまざまな企画を行ってきた。2024年にはハラマ・サーキットでジョセップ・マリア・マルティ(当時レッドブル育成としてFIA F2に参戦していた)の指導のもと、スペインF4のマシンをドライブ。その動画は、公開から1年弱で288万再生に達している。


●CONDUZCO UN F4 CON RED BULL - TheGrefg

URL:https://www.youtube.com/watch?v=AypqJqHUbf4

 そんなTheGrefgが今回はカタロニア・サーキットでFIA F2マシンをドライブした。車両は2018年から2023年まで使用されたダラーラF2・2018で、近年FIA F2においてレッドブル育成ドライバーを起用するスペインのカンポス・レーシングが所有する車両だ。

 前回のF4ドライブ時に指導役を務めたマルティがすでにレッドブル育成を離れていることもあり、今回はユーロカップ3に参戦するタイ出身のエンツォ・タルンヴァニチクルが指導役を務めた。なお、17歳のタルンヴァニチクルにとっても今回の動画企画が初のFIA F2ドライブ機会となった。

 本企画で公開された動画は前後編の2本。約34分の前編はシート作りにはじまり、FIA F2ドライブに耐える体を準備するためのトレーニング、カート走行の模様が収録。そして約28分の後編ではいよいよFIA F2をドライブ。エンジン回転数は抑えられ、限界を引き出すまでにはいかないものの、カタロニア・サーキットのターン1へ向けたブレーキング直前には280km/hに達していた。

 これらの動画はそれぞれアップロードから3日経たずに再生数は100万回を超えている。音声はスペイン語となるが、YouTubeの自動翻訳字幕にも対応しているため、視聴をおすすめしたい。


●Red Bull me invita a conducir un F2(前編)

URL:https://www.youtube.com/watch?v=hE9un6TH9yA


●PILOTO UN F2 DE RED BULL(後編)

URL:https://www.youtube.com/watch?v=WRSNCRX8Um4&t

[オートスポーツweb 2026年03月17日]

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