画像:嵐 公式Instagramより2026年5月31日をもって、嵐・大野智さんがSTARTO ENTERTAINMENTを退所することが発表されました。嵐自体も同日、ラストツアー千秋楽を開催予定で、活動終了となります。
大野さんは2017年頃より「一度、何事にも縛られず、自由に生活がしてみたい」と、メンバーの相葉雅紀さん、松本潤さん、二宮和也さん、櫻井翔さんに伝え、話し合いを重ねました。その結果、「嵐は5人で嵐」という全員の意向で、2020年末をもって嵐は無期限の活動休止に入るとともに、大野さん個人も活動を休止。
誰か1人のために国民的グループ全体がストップしてしまう――その発端となったメンバーがファンに責められてもおかしくはありません。でも、嵐の大野さんの場合は、ほとんどそうした批判はありませんでした。
それは、大野さんの約20年に渡る功績を、多くのファンが理解していたからだと思います。
◆華々しい活躍は決して多くなかった大野智
嵐メンバーのジュニア時代は“ジュニア黄金世代”と呼ばれ、数々のレギュラー番組も放送されていました。デビュー候補と見られた他の嵐4人がそうしたバラエティ番組やドラマで華々しく活躍する中、大野さんは1人メインどころにはいませんでした。
ジュニアのゴールデン帯冠番組だった『8時だJ』(テレビ朝日系)にも、大野さんだけ一度も出演がありません。そのため、他の嵐4人との絡みもあまり見ることはできませんでした。
大野さんは、移住して京都での舞台に打ち込んだり、年長組ジュニアグループ「Musical Academy」で下積みを積んでいたのです。
◆予想できなかった嵐デビュー
嵐のハワイでのデビュー会見では、多くの報道陣が当時ジュニア筆頭人気だった滝沢秀明さん、今井翼さんがいないことにまず驚いていました。
その中でも、ジュニアで同じグループだった相葉さん、松本さん、二宮さんや、彼らと同等に露出が多かった櫻井さんはデビュー予想もありましたが、そこに大野さんが加わるという人選は1番のサプライズだったと思います。
◆ダンスとボーカル面で突出。“不動の地位”を確立した
ただ、大野さんのダンス、ボーカルスキルは当時から突出したものがありました。
デビュー前には自身の能力に限界を感じ、ジュニアを辞めたい旨を事務所に伝えていた大野さんですが、突如ハワイに行かされ、嵐の一員になることに。大野さんは、露出の多さや人気というよりは、実力重視で嵐に選ばれたと言えます。
大野さんはもともとあるその実力だけでなく、何より努力を惜しまない人でもありました。デビュー曲からダンス、歌で嵐の核となっていき、不動の地位を確立します。
くじ引きでたまたま務めることになった嵐のリーダーですが、大野さんの柔和な性格によって、結果として個性の強い4人それぞれの良さを潰すことなく、嵐として花開くことができたのではないでしょうか。
その後、大野さんは嵐の冠番組で天然キャラとして絶妙なボケを連発。TBS系『魔王』、日本テレビ系『怪物くん』などの主演ドラマもヒットさせ、アーティストとして個展を開くなど、個人としての知名度も爆発的に伸びていきました。
◆「大野智がいなければ嵐ではない」
そんな大野さんですが、約20年におよぶ嵐の活動を経て、グループ活動を辞退したいと申し出ることに。その時、他の嵐4人が思い浮かべたことは、「5人でなければ嵐ではない」と同時に、「大野智がいなければ嵐ではない」ということだと思います。
活動休止を経て3月4日には、嵐として約5年5か月ぶりとなる新曲『Five』が、デジタルシングルとして配信リリースされました。
嵐公式Xでは、同曲について「本当にね嵐っぽいのよ。良いのよ」とコメントした大野さん。ブランクを全く感じさせず、美しい歌声は健在で、やはり嵐のパフォーマンスを引っ張ってきたのは大野さんだと痛感させられます。
大野さんが歌うソロパートの「数えきれない景色を 数えきれないほど歌った」という歌詞は、約32年の大野さんの芸能生活や、嵐での活動の集大成のようでもあり、多くのファンの胸に突き刺さっているようです。
嵐活動終了後も芸能活動を継続すると見られる4人に対し、大野さんは「自分らしくマイペースにできる事をやっていけたら」とだけ明かしています。多彩な才能を持つ大野さんなので、さらに面白い人生を自ら切り拓いていくのではないでしょうか。
<文/こじらぶ>
【こじらぶ】
ライター・コラムニスト。上智大学大学院外国語学研究科修了・言語学修士。ドラマ、男性&女性アイドル、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X: @kojirabu0419