限定公開( 3 )

昨年4月に肺炎のため亡くなった米映画「トップガン」シリーズのアイスマン役や「バットマンフォーエヴァー」(1995年)などで知られるヴァル・キルマーさんが、AI(人工知能)によってスクリーンによみがえることが分かった。米バラエティー誌が報じたもので、生前出演が決まっていた作品で撮影にまったく参加しないまま生成AIによって重要な役どころでの出演が実現したという。
キルマーさんは5年前に映画「アズ・ディープ・アズ・ザ・グレーブ」でカトリック司祭でありネーティブアメリカンの霊媒師でもあるフィンタン神父役にキャスティングされていたが、喉頭がんの病状が悪化したため撮影に参加することができなかった。
しかし、監督・脚本を務めたコエルテ・ヴォーヒーズ氏は、「この役を演じて欲しかったのは、まさに彼だった。彼を中心に据えた作品だった」とキルマーさんの出演を熱望。映画を完成させるため最先端の生成AI技術を用いることを決断したという。
同監督によると、キルマーさんの遺族と子どもたちはこの構想を全面的に支持し、生前の写真や動画を提供するなど協力を惜しまなかったという。映画ではキルマーさんの若い頃の映像と晩年の映像を織り交ぜ、ファンタン神父の人生がさまざまな年代で描かれており、音声も本人の声が使われているという。
同監督は、「賛否両論あるかもしれないが、これはヴァルが望んだことなのです」とコメント。全米映画俳優組合(SAG)のガイドラインに従い、遺族に出演料が支払われたと説明している。
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キルマーさんは晩年、気管の手術によって本来の声を失ったものの36年ぶりとなる続編「トップガンマーヴェリック」(22年)でアイスマン役を再演した際にはAI技術によって声が復元されて話題を呼んだ。(千歳香奈子)
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