


子どもたちは「お父さんは怖いからお母さんがいい」と、一緒に実家に身を寄せることを承諾してくれました。そして引っ越し荷物をまとめていると、インターホンが鳴りました。子どもたちや私のために義両親が手伝いに来てくれたのです。

タカノリの行動原理は「親を安心させるため」でした。結婚して子どもを持った姿を見せることで、恩返しをしたかったのでしょう。しかし嘘と演技で固めた結婚が崩れてしまった今……。もはや義両親はタカノリには見向きもしません。


タカノリはひょっとしたら長年の演技で燃え尽きてしまったのでしょうか。本心からの行動でなければ、いずれボロが出るものです。愛情など感じられない家族を持て余し、「自分の役目は終了だ」と思いたくなったのかもしれません。ただそれは私の想像でしかありません。
私は愛情のない夫婦関係から逃れられて良かったのか、それとも気づかないふりをして一生騙されていた方が幸せだったのか……。今は子どもたちのためにも、今後の生き方でこの選択を「正解」にしようと決意しています。
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