


「もういいんだ。全部、終わりにする」俺の口からはそんな言葉が出てきた。もう限界だ。俺のことを見下して優越感に浸っている義父も、その力関係を当然だと思っているモモカも……。そこにあるのは決して、善意なんかじゃない。


俺のプライドなんてモモカにとっては何の価値もないんだろう。今日、それが確信に変わった。けれど俺は誰かに支配される人生を送るんじゃなくて、自分の力で生きていきたい。俺はそんな思いを、モモカに向かって淡々と伝えた。

俺はその夜、モモカに向かって「終わりにする」と告げた。今回の温泉旅行で俺にははっきり分かったのだ。モモカは俺のことを対等なパートナーとして見ていない。義父に従い、お金を与えられて、ぺこぺこと頭を下げるのが当然だと思っているんだろう。義実家から無能な男と見下され、こんな屈辱的な思いをし続けるのはもう嫌だ。俺は俺自身の足で自分の人生を歩んでいきたい。
俺の本気を感じ取ったのか、せっかくの旅行先で揉めたくないと思ったのかは知らないが……。正直な気持ちを伝えると、モモカもそれ以上のことは言ってこなかったのだった。
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