2027年参戦予定のフォード、ハイパーカー開発で先を行くマクラーレンとの差を「心配していない」

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2026年05月25日 18:30  AUTOSPORT web

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ダン・セイヤーズ(フォード・レーシング・ハイパーカー・プログラム・マネージャー)
 フォード・レーシングのハイパーカー・プログラム・マネージャーであるダン・セイヤーズは、同じくWEC世界耐久選手権の2027年シーズンから最高峰への参戦を予定しているマクラーレンが、アメリカのメーカーよりも少なくとも3カ月早くトラックテストを開始したことについて、「眠れない夜を過ごしているわけではない」と語った。

 マクラーレンが来年のハイパーカークラスに投入する新型LMDhカー『MCL-HY』は、今月初めにサーキットでの初走行を完了したが、セイヤーズによれば、フォードの現在の目標は、まだ名称が明らかにされていないLMDhマシンで8月初旬に初めてトラックを走ることだという。

 走行テストの開始時期に3カ月の差があるにもかかわらず、セイヤーズは、フォードはライバルの動向を気にするのではなく「自らのプログラムに集中している」と強調し、テスト開始前に新型プロトタイプカーの開発に多くの時間を割くことにはメリットがあると付け加えた。

 新車開発においてマクラーレンが先行していることに懸念はないかというSportscar365の質問に対しセイヤーズは、「正直に言おう、ノーだ。興味深くはあるが、それほどではない」

「私のデザインの経歴からすると、クルマの設計やCFD(数値流体力学)解析、仮想環境での最適化に時間をかければかけるほど、理論上はより優れた製品ができるはずだととつねに考えている」

「もちろん、誤解しないでほしいがテストから学ぶことは多い。しかし充分なテストを実施しつつ、可能な限りギリギリまで開発を突き詰めるというバランスが必要だ」

「開始当初から、我々はそのバランスを正しく取れていると考えているが、時間は答えを出してくれるだろう。(ライバルメーカーの動向は)興味深いことではあるが、そのことで眠れなくなるようなことはない。心配していないよ」

 セイヤーズは、フォードには詳細なテスト計画があり、当初はシャシーサプライヤーであるオレカ社の拠点に近いヨーロッパを中心にテストを行うことを明らかにした。

 同氏は計画について問われると、「WECのさまざまなサーキットをテストに取り入れようとしている。その後、例えば30時間テストなどのために特定のサーキットを使用するつもりだ」と説明した。

「アメリカに行ってセブリングを走り回ることは、クルマの性能を証明するために決して悪いことではない。だが、テストの最初の大部分はヨーロッパで行う。その後、12月にアメリカに移動し、そこで数カ月ほどテストプログラムを実施する予定だ」

 セブリングでテストを行うという決定はマクラーレンとは対照的である。マクラーレンのプログラム責任者であるジェームス・バークレーは、同社には過酷な縁石やバンピーな路面を持つセブリングでのテスト計画はないと述べていたためだ。

 マクラーレンと同様に、フォードも中東でのテストを計画しているが、セイヤーズはイランでの紛争の影響でそれらの計画は変更が必要になる可能性があることを認めた。

「中東情勢は流動的だ。もし実現すれば、カタールに行く計画はある。開幕戦に向けて準備万端にするために、できる限りのことをしたいと思っているからね。最初のレースが困難であることは承知いている」

「もし、そこ(カタール)に行ってチーム全体のプレッシャーをいくらか軽減できれば、つまりセットアップが決まり、何らかの学びが得られれば、心拍数を少し下げて良いパフォーマンスを発揮できるだろう」

 セイヤーズは、テストスケジュールにおいて考慮すべきもうひとつのバランスは、「耐久テストをいつ開始するか」を決定することだと付け加えた。

「物事が適切に開発される前に、あまりに早くはやりたくはない。なぜなら、耐久テストを行った後に何かを変更すると、それが制御ソフトウェアであっても異なる影響をおよぼす可能性があり、テストをやり直さなければならないというリスクがあるためだ」

「我々には膨大な時間があるわけではない。充分なテストと走行距離をこなす必要があるが、ただテストのためのテストをするのではなく、テストの合間に学習する必要がある。そのため、そのバランスをうまく取ろうとしている」

[オートスポーツweb 2026年05月25日]

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