
真夏並みに日差しが強まるこの季節、「目」も紫外線対策していますか?
紫外線が目に及ぼす影響と対策を眼科医に聞きます。
【写真を見る】サングラスの色は薄めが良い!?「目の日焼け」白内障や疲労の原因にも…眼科医の教える対策は【ひるおび】
6月から紫外線量が真夏並みに紫外線量は年々増加しています。
紫外線の強さを指標化したUVインデックスでは、2006年に11回だった「非常に強い」が、2025年では48回と、約20年で4倍以上になっています。
また、月別に見ると6月は7月・8月についで紫外線が強く、真夏並みとなっています。
眼科医 有田玲子氏:
紫外線は目に見えないのでとても怖いです。“目の日焼け””目のやけど”という表現もあります。
「角膜」は黒目、「結膜」は白目を指しますが、
「角結膜炎」は角膜・結膜のどちらも紫外線によって日焼けした状態です。
▼充血▼激しい目の痛み▼異物感▼涙が止まらないなどの症状があります。
夏の砂場や冬のスキー場などでは、数十分から数時間で発症することもあります。
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弁護士 八代英輝:
ゴーグルとサングラスをしないでスキーの指導をしたことがあるんですけども、これになってしまって、もうとてつもなく痛いんですよ。涙も出てくるし。本当に注意した方がいいなと思い知りました。
眼科医 有田玲子氏:
10分から数時間以内の間に、対策をしないまま紫外線を浴びるとこの紫外線性角結膜炎になるんですけど、もう“目のやけど”状態です。角膜が傷だらけになって、視力も落ちます。
対処法としては、冷やすことが第一です。
目を閉じて、まぶたの上を水で濡らしたタオルや保冷剤などで冷やします。
30秒から1分ほど冷やして、休憩を挟みつつトータルで30分ほど冷やすと有効です。
防腐剤が入っていない目薬をさして保湿することも効果的だということです。
「白内障」というと、加齢によるものと思いがちですが、「紫外線」も影響を与えています。
「白内障」は、目の水晶体、いわゆるレンズの部分が白く濁ってくる状態を指します。
視界全体がぼやける、かすむ、二重に見えるなどの症状が表れます。
有田医師によると、紫外線対策をしないと40代でも白内障になる人がいるといいます。
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眼科医 有田玲子氏:
水晶体が紫外線を吸収し、タンパク質が変性してしまうんですね。それで濁ってしまい「白内障」になってしまいます。
目から紫外線が入ると網膜、視神経を通じて脳に伝わります。
脳が紫外線をストレスと感じることで「紫外線疲労」につながります。
眼科医 有田玲子氏:
脳が直接紫外線をダイレクトに受けるのは、目を通してしか無いんです。
目が紫外線を浴びて脳が“日焼け”すると、自律神経が乱れてホルモンのバランスも崩れますし、疲労物質が脳から出て、疲れを感じます。
さらに、目から紫外線が入ることによって肌のメラニン色素が刺激され、肌の日焼けが促進されることも知られています。
眼科医 有田玲子氏:
マウスに目だけ紫外線を浴びさせたら、その後マウスの肌のメラニン色素が増えていたという実験結果があります。
肌の紫外線対策をしても目を無防備にしていれば、最終的に肌も日焼けすることはあり得ます。
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目の紫外線対策は「UVカット」と「目の日陰」が重要です。
サングラスなどでUVカットをしたうえで、ツバが広い帽子や日傘を組み合わせ、物理的に目に影を作ると効果的です。
有田医師によると、サングラスはUVカット率が高いもの、なおかつレンズの色が薄いものを選ぶといいそうです。
レンズの色が薄い(=明るい)と瞳孔が小さくなるので、その分紫外線が入る面積が狭くなります。
一方、色が濃い(=暗い)と瞳孔が開いて紫外線が多く入ってしまうので、“目の日焼け”のリスクが高くなるのです。
眼科医 有田玲子氏:
眩しければ瞳孔がキュッと閉じてくれるので、ちょっと眩しいくらいが丁度いいです。
恵俊彰:
透明でもいいんですか?
眼科医 有田玲子氏:
UVカット効果があれば透明でいいです。
通常のメガネにUVカットを入れて、一日中着けていただくのがおすすめです。
子どもの水晶体は柔らかく透明なので、紫外線を吸収しやすくなっています。
さらに子どもは大人と比べて瞳孔が大きく紫外線を取り込む量も多いので、子どもこそ紫外線に注意が必要です。
眼科医 有田玲子氏:
オーストラリアなどの調査でも、18歳までに浴びた紫外線の量によって、白内障の発症の年齢が早くなるという結果も出ています。網膜に届く紫外線の量もお子さんの方が多いので、大人が気をつけて目を守ってあげないといけません。
学校でのサングラス着用の動きが広がっています。
5月20日から「学校指定サングラス」の販売を始めた浦和学院高等学校を取材しました。
実際に着用している生徒はー
「自転車通学していて、太陽と信号が重なって見えない時があるので、着けるようにしています。」(高校2年生)
「視力も落ちてきちゃうし、白内障についても聞いたので、今の時期から防げるのがいいと思います。」(高校2年生)
「実際につけてみると、やっぱりサングラスをつけることって大事。この取り組みはありがたいなと思います。」(高校3年生)
学校指定のサングラス導入について、学校側には迷いもあったそうです。
浦和学院高等学校 見村卓哉学年部長:
装飾的なものをつけることに対して抵抗があったことは事実です。
ただ本校は生徒の健康と安全が第一という理念を持っております。
生徒の目を守ろうというコンセプトでサングラスを導入していくということに対して、賛同する教員が多くいました。
大阪市の好文学園女子高等学校や、東京都北区の女子聖学院中学校高等学校でも、指定サングラスの販売が行なわれています。
学校指定サングラスは4月末までに6校で導入されており、20校以上でトライアルとして試験的に導入しています。
販売するメガネブランドZoff広報の山田弥穂さんは、
「子どもたちは部活動や登下校など大人より太陽に晒される機会が圧倒的に多いと感じて始めたが、サングラス=怖い・不良っぽいというイメージが先行していて誤解を解くのが大変だった」と話しています。
イオンでは、日傘に加え紫外線を防ぐ羽織やアームカバーなどの商品が並んでいます。さらに子ども向け商品のフロアにも、日傘や帽子などの紫外線対策グッズ売り場が設けられ、幅広い世代に需要が高まっています。
イオンスタイル津田沼Northでは、紫外線対策グッズの商品数を去年の1.5倍、約1400種類取り揃えています。
すでにサングラスの売り上げは、去年同時期比で約3倍となっているそうです。
ワークマンでも様々な商品を展開しており、女性用のUVカット商品だけで、前年比の2.3倍の32億円を売り上げています。
中でも去年SNSで“不審者パーカー”として話題となった▼ワークマン「クールUVサンシェードパーカーEX+」は、2万5000枚が即日完売となった人気商品です。
フードまですべてファスナーで閉じることができ、メッシュ部分から外を見ることもできるので、目元の紫外線対策にもバッチリです。
今年3月からは折りたたみの子ども用サングラスも取り扱っています。
(ひるおび 2026年5月25日放送より)
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<プロフィール>
有田玲子氏
眼科医 伊藤医院副院長
ドライアイ関連の論文数 世界1位

