ル・マン初挑戦のジェネシス、信頼性の「不安」を告白。「ポテンシャルは高いが引き出す能力がまだない」とアビテブール代表

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2026年06月11日 14:50  AUTOSPORT web

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ジェネシス・マグマ・レーシングの17号車ジェネシスGMR-001ハイパーカー 2026ル・マン24時間レース
 ジェネシス・マグマ・レーシングのチーム代表、シリル・アビテブール氏は、韓国メーカーであるジェネシスが今週末のル・マン24時間レース初参戦に、マシンGMR-001の信頼性に関して「不安」を抱えていると明かした。

 ヒョンデ傘下のジェネシスは、新型ORECAベースのLMDhプロトタイプでWEC世界耐久選手権に参戦するのはわずか3戦目。先月の第2戦スパ・フランコルシャンで行われたレースで、初ポイントを獲得したばかりだ。


■「24時間をノントラブルで走り切れるとは言えない。そんなことを言えば嘘になる」

 19号車を駆るポール・ループ・シャタンが記録したベストラップ3分27秒174により、ジェネシスは日曜日の公式テストデーをハイパーカークラスのトップタイムから1秒差以内で終えた。

 それでもアビテブール代表は、ル・マン初参戦において絶対的な速さよりも、大きな信頼性トラブルを回避できるかどうかが、ブランドにとって最大の課題となるだろうと述べている。

「我々はトップよりも下位に近い位置にいる」と、アビテブール氏はテスト走行後に記者団に語った。

「それは明らかだ。重要なのは、レースで最速となるドライバーたちとのペース差と、どれだけ周回遅れにならずに済むかだ。それがつねにレース開始時の目標となる。我々は、ある程度はそれができると考えている」

「最大の焦点は信頼性だ。ピットインで何かを修理したり、調整したり、交換したりする時間を回避できれば、ほとんどのドライバーと互角に戦えると思う」

「重要なのは、トップ争いや優勝争いではなく、他のドライバーたちと競り合えることだ。信頼性こそが、我々にとっての勝敗を分ける鍵となるだろう」

 ジェネシスは5月にポール・リカール・サーキットで2台のマシンによる耐久テストを完了し、ル・マンに臨んでいる。ただし、2台のGMR-001のうち、長距離走行に重点を置いたのは1台のみで、もう1台は異なるソフトウェアの評価に充てられたとのことだ。

 アビテブール氏は、テストは順調ではなかったと認めている。

「テストではかなりの走行距離を稼いだ。ただ正直に言って、24時間や36時間の走行テストで全く問題がなかったわけではない」

「我々は不安を抱えてここに来ている。だからこそル・マンでのテストは、ポール・リカールでフルサイクルを完了できなかった部分について、走行距離を積み重ねるためのプログラムを組んでいた」

「レースに向けて不安や緊張があるのは当然で、それが現実だろう」

「良い兆候としては、懸念事項がごく少数にとどまっていることだ。問題点は把握しているし、予備部品も多く準備している。対処法も分かっているが、できれば対処したくないというのが本心だ」

 GMR-001の信頼性について問われたテクニカルディレクターのフランソワ=ザビエル・ドゥメゾン氏は、ジェネシスがレースをトラブルなく走り切ることは難しいだろうという見解を改めて示した。

「自信過剰になった時点で、それは災難の始まりだろう。ですので、決して自信過剰になってはいけないと思う。問題解決のためにできるかぎりのことをしているが、レースは長丁場ですし、チームも若いので、また同じようなトラブルが起こるかもしれないと懸念している」

「すべてが解決しているとか、24時間をノントラブルで走り切れるとは言えない。そんなことを言えば嘘になる」

 アビテブール代表は、GMR-001のレースデビュー戦となるはずだったカタール1812kmレースの延期により、チームはシーズン序盤にマシンの信頼性を評価する重要な機会を失ったと付け加えた。

「信頼性がもう少し高ければよかったのだが、カタールでのレースがなかったことが、その点では不利に働いた。10時間ほどのレースをしっかり走っていれば、現在抱えている問題点を事前に把握し、対応できたはずだ。ただ、今では仕方のないことだ」

「純粋なパフォーマンスという点では、ドライバーからマシンのポテンシャルについて非常に良いフィードバックを得ているので、徐々に改善できていると思う」

「マシンのポテンシャルは非常に高いと思うが、それを最大限に引き出す能力がまだ備わっていない状況だ」

 10日(水)の予選では19号車が11番手、17号車が13番手につけ、ともにハイパーポール進出権を獲得したジェネシス・マグマ・レーシング。ル・マン初挑戦となるブランドとしては上々の滑り出しだが、そのポテンシャルが本当に問われるのは、決勝での耐久力と総合力になりそうだ。

[オートスポーツweb 2026年06月11日]

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