メイショウタバル(c)netkeiba【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆血統で振り返る宝塚記念
【Pick Up】メイショウタバル:1着
父ゴールドシップは2013、14年に当レースを連覇しているので、親仔で連覇を達成したことになります。その父ステイゴールドは宝塚記念で2、3、4、4着と勝っていませんが、産駒が宝塚記念を通算5勝(ゴールドシップ2勝、オルフェーヴル、ナカヤマフェスタ、ドリームジャーニー)。渋った馬場と阪神コースへの適性はこの系統の特長です。
ステイゴールドの直系の孫であるメイショウタバルは、良馬場の大阪杯で2着となっていますが、これまでの実績が示すとおり道悪は鬼。レース直前の豪雨は間違いなくプラスに働いたといえるでしょう。そして阪神芝コースは5戦4勝、2着1回と連対パーフェクトです。
母の父フレンチデピュティはパワーを伝える血で、ステイゴールドと相性抜群。「父ステイゴールド系、母の父フレンチデピュティ系」というパターンから、これまでにレインボーライン、マルシュロレーヌ、スルーセブンシーズといった大物が出ています。スルーセブンシーズは3年前の宝塚記念で10番人気ながらイクイノックスの2着。父ドリームジャーニーはゴールドシップと同じ「ステイゴールド×メジロマックイーン」で、母の父はフレンチデピュティ系ですから、メイショウタバルと血統構成がよく似ています。
この秋はフランスの凱旋門賞に出走する可能性が高いようです。ステイゴールドの系統は、オルフェーヴルが2着2回(12、13年)、ナカヤマフェスタが2着(10年)、スルーセブンシーズが4着(23年)と、このレースに高い適性があります。楽しみなチャレンジです。
◆血統で振り返る函館スプリントS
【Pick Up】ピューロマジック:1着
芝短距離重賞は4勝目。2000年以降、芝1000〜1200mのJRA重賞を4勝以上した牝馬は、他にシーイズトウショウ(5勝)、ビリーヴ(4勝)、ナムラクレア(4勝)、カレンチャン(4勝)しかいません。
母メジェルダは現役時代にファンタジーSで2着。ピューロマジックの他にメディーヴァル(アイビスSD5着)、バグラダス(朝日杯FS5着)を産んでいます。前者はピューロマジックの全兄です。この兄妹の父はアジアエクスプレス、バグラダスの父はマジェスティックウォリアーと、いずれもダート向きの種牡馬から誕生しています。にもかかわらず芝適性を示しているのは、ディープインパクトを父に持つ母メジェルダの適性が優越しているからでしょう。
父アジアエクスプレスは、現役時代に朝日杯FSとレパードSを勝った芝・ダート二刀流。ただ、産駒は完全にダート向きです。通算成績は芝21勝、ダート138勝と、全勝利数の約87%をダートで挙げています。母の父にディープインパクトを持つ配合の場合、芝19勝、ダート9勝と、芝の成績がダートを上回っています。
「アジアエクスプレス×ディープインパクト」は、芝・ダートを問わず中央開催よりもローカルの成績がいい、という特長があります。ローカルの短距離や、中央開催であれば直線平坦の京都は買いどころです。