2024年のル・マン24時間レースには、63号車と19号車の2台のランボルギーニSC63が出場した ランボルギーニは、昨季2025年限りで『SC63』によるLMDhプログラムを中断した後、プロトタイプ・カテゴリーへの復帰の可能性を評価するなかで、2030年に向けたハイパーカーおよびGTPの技術規則の動向を注視している。
最近ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのボスに就任したアンドレア・レッジアーニは、イタリアのメーカーである同社が「2030年以降の将来の計画について、非常に注意深く見守っている」ことを明らかにした。
「我々はオープンな考えを持っている。レギュレーションや状況がどうなるかを見極め、それが我々の関心と合致するかどうかを確認するつもりだ」とレッジアーニは述べた。
また彼は、「我々は可能性を排除しない。一方で、現時点で確定していることは何もない」とも語っている。
同氏のコメントは、先月ル・マンでFIA国際自動車連盟、ACOフランス西部自動車クラブ、IMSA国際モータースポーツ協会が、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスを単一のプラットフォームへ移行する方針を確認したことを受けてのものだ。
今後の方向性では、2024年から翌25年にかけて参戦したランボルギーニSC63の開発プラットフォームとなったLMDh規定と同様に、2030年規定車はリヤアクスルのハイブリッドシステムが義務付けられる一方、現在ル・マン・ハイパーカー(LMH)に認められている特注のシャシーやエネルギー回生技術も許容されることとなる。
レッジアーニは、SC63プログラムが短期間で再開されるかどうかについては明言を避け、単に「スタンバイ」状態にあると述べるにとどめた。
当時ランボルギーニの最高技術責任者だったルーベン・モールが今年1月に語った「WECまたはウェザーテック選手権のいずれかでSC63を走らせることに、最大6チームが関心を示している」というコメントに対し、レッジアーニが行った唯一の補足は、今冬のAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズへの言及だった。
同シリーズには、FIAレーティングでブロンズに分類されるドライバーを含むラインアップを対象としたハイパーカー・クラスが組み込まれる予定だ。
彼は、「我々はアジアン・ル・マンに関連した問い合わせも受けている」と述べたが、リジェ・オートモーティブと共同開発されたSC63がレーストラックに復帰するかどうかについては、まだ何の決定も下されていないと強調した。
「すべては継続中の議論であり、現時点では最終的な決定がどうなるかは分からない」とレッジアーニ。同氏はさらに、「プログラムをどのように進めるべきかという我々の考えに合致する機会があれば検討するが、現時点では何も確定していない」と付け加えた。
2024年3月から2026年3月までランボルギーニのモータースポーツ部門の責任者代理を務めたモール(ただし、その間にマウリツィオ・レスキウッタが12カ月間責任者を務めていた)は、SC63を採用するチームは資金の大部分を負担する必要があることを明確にしていた。
彼はまた、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセの技術リソースを、2026年の競技デビュー初年度となるテメラリオGT3の開発と、2027年に導入予定の同車のワンメイク・バージョンであるスーパートロフェオに集中させる必要性を強調した。
レッジアーニは、先月末のクラウドストライク・スパ24時間レースの週末にLMDhプログラムについて議論した際、ふたたびその話題に触れた。彼は、100台の新しいスーパートロフェオ・レーサーの製造準備を整え、さらに来シーズンに向け、テメラリオGT3のラインアップ拡大に動いている現在、スクアドラ・コルセは「限界まで追い込まれている」と表現した。
SC63は、2025年のIMSAミシュラン・エンデュランス・カップの5戦において、ライリー・モータースポーツがファクトリーチームのバナーの下で1台体制で参戦して以降、レースに参加していない。
シーズン終了をもってプログラムが一時停止されることは、すでに昨年8月の時点で発表されていた。これは、ランボルギーニが最大の市販車市場である北米に集中し、2024年限りでWECから撤退するという決定を下したことに続くものだ。WECのハイパーカークラスでは、2025年から2台体制が義務付けられており、そのタイミングでの撤退となった。
[オートスポーツweb 2026年07月07日]