2台揃ってトップ10フィニッシュを果たしたアルピーヌ・エンデュランス・チーム。マコウィッキ組の36号車が総合10位、姉妹車の35号車A424は総合6位だった。 2026WEC第3戦ル・マン 2024年に長年慣れ親しんだポルシェからの卒業を発表し、同年11月に母国フランスのアルピーヌ・エンデュランス・チームへ移籍したフレデリック・マコウィッキ。日本のスーパーGTでも活躍した45歳のフランス人ドライバーは、翌2025年シーズンからWEC世界耐久選手権で36号車アルピーヌA424をドライブし、今季はジュール・グーノンとビクター・マルタンスとチームを組んでいる。
そんなマコウィッキも参戦したスパ24時間レースの現場で、今季限りでの撤退を発表しているアルピーヌとの最後のル・マン24時間レースについて、率直な気持ちを聞いた。
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⎯⎯WECの今シーズンはまだ5戦が残っていますが、アルピーヌとしては最後のル・マン24時間が終了しました。
フレデリック・マコウィッキ(FM)「まず第一にチーム全員を心から誇りに思う。今シーズン末をもってアルピーヌのハイパーカー・プログラムに終止符を打つということを知らされたときは、本当に辛く、僕の心は大きな痛手を負ったのは言うまでもない」
「シーズンを開始したものの『活動終了』が見えているなかで、チームのモチベーションを維持することは必ずしも容易ではない状況だった。そんななか、チーム全員が高い意識を持ち、努力を継続できていることは本当に素晴らしいことだ」
「マシンの信頼性の面でもパフォーマンスの面でも、今年は明らかに進歩したと思う。だから、ル・マンではもう少し上を目指していた。予選ではかなり良いペースを見せていたものの、残念ながらレースでは少しペースが足りなかった」
「レース中にアルピーヌの前を走行していたのはトヨタ、キャデラック、BMWの3メーカーだった。何度か順位を競い合い、良い感触を得ていた。すべてが順調だったときのラップタイムはそれらの3メーカーとほぼ並び、期待が高まっていたし、レース全体を通して見た場合は、ほぼ1秒差で彼らと競っていたほどで、(昨年に比べて)大きく成長していた」
「2025年は明らかにトップスピードが足りていなかったことから、今年は最高速を上げるために最大の努力(エボ・ジョーカーを用いたマシンのアップデートを含む)を惜しまなかったと言えるだろう。ただ、その一方で、今年はダウンフォースが不足しており、ラップタイムが少し伸び悩んだ原因は恐らくそれだったと思う」
「もう後戻りはできない。マシンはとても力強かったが、目標を達成するには少し足りなかった。それに細かい技術的な問題も数多く発生していた。目に見えないもの、存在しないもの……それらが僕たちを妨げた。そのためにすべてのことに妥協が強いられる、そんなル・マンだった」
⎯⎯悔しさに苛まれたル・マンを経て、次のレースはブラジル戦ですが、気分を新たに挑む次戦の目標は?
FM「シーズン終了までに良い結果を残せるよう、チーム一丸となって努力を継続することが目標のひとつだ」
「正直なところ、昨年のブラジル戦はアルピーヌにとって9位という必ずしも良いレースではなかった。今年のブラジルではもっと強く戦えると心から願っている。インテルラゴスは僕にとって本当に好きな場所で、日本へ行くときのように素晴らしい気分で挑むんだ」
「歴史が深く、楽しく、雰囲気も素晴らしいサーキットだ。だからこそ、今年はインテルラゴスで競争力を発揮できることを心から願っている。インテルラゴスでは、ポルシェ時代の2024年に3位に入賞できた良い思い出がある。だから、アルピーヌでもぜひ、ポディウムに立ちたいね」
⎯⎯ところで、ル・マンではドライバーパレードの際には若者たちがあなたの顔写真や名前が記載された旗を掲げていたり、サルト・サーキットのあなたのピットの前に大きな応援バナーを見かけました。日本時代にはお馴染みの光景でしたが、ヨーロッパのレースはこのような応援方法はさほど馴染のあるものではないだけに、とても目立ちましたね。
FM「地元フランスのたくさんのサポーターによって、このように力強い応援をしてくれることをとても誇りに思うし、本当にうれしかった」
「ファンの想いに応えられるようにするためにも、チーム一丸となって良い成績でアルピーヌの活動を終えられるように頑張るよ!」
[オートスポーツweb 2026年07月10日]