ハイパーカークラス初優勝を果たしたBMW MチームWRTの20号車BMW MハイブリッドV8 2026年WEC第2戦スパ6時間レース レネ・ラストは、BMWがドライバーズおよびマニュファクチャラーズの両ランキングで2位につけている今シーズン、ドイツメーカーのハイパーカー・ドライバーとWRTの部隊がWEC世界耐久選手権において「レベルアップした」と信じている。
BMW MチームWRTが走らせる『MハイブリッドV8』は、20号車のラスト、ロビン・フラインス、シェルドン・ファン・デル・リンデ組が姉妹車15号車BMWを従えて第2戦スパを制し、ハイパーカークラス初優勝を達成した。その後、先月のル・マン24時間レースでも力強い走りを披露し、トップとわずか10秒差の2位表彰台を獲得した。
ラストは、シーズン開始前にはこのようなパフォーマンスの向上を「予想することはできなかった」と述べ、アップデートされたエボ・パッケージがBMWの改善に疑いようもなく重要な役割を果たしたと考えているが、彼は他の要因も挙げている。
「パッケージの改良が最大の要因であることは間違いないが、我々ドライバーもここ数年と比較してより高いレベルにあると思う」とラストはSportscar365に語った。
「過去数年は、ドライバーのちょっとしたミスやペナルティが散見されたが、今年はひとつも犯していない。ペナルティも接触もない。これは非常に重要なことだ」
「ドライバーとして我々のレベルが上がったし、チームもレベルを上げた。あらゆる部門が一体となってレベルアップしたんだ」
「マシンはより広いセットアップ・ウインドウで走りやすくなり一貫性が増した。また、タイヤが変更され、それが我々のクルマに少し合っているようだ。したがって、この成功に寄与したのはエボ・パッケージだけでなく、多くの要因がある」
ラストはまた、WRTがWECプログラムに加えて、今年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権におけるBMW MハイブリッドV8の運営を引き継いだことが、多くの利益をもたらしたと述べた。
「同じチーム内にふたつのプログラムがあることは、互いに学び合えるため、(これまでと)大きな違いを生むと思う」と彼は付け加えた。
「彼らは今週アトランタでテストを行った。我々もそれをWECプログラムで試すかもしれない。WECで活用できる経験が得られるのは、素晴らしいボーナスだ」
チームメイトのフラインスは、BMWが2026年型のエボ・パッケージを完全に理解するためにまだ作業を進めており、とくに予選で苦戦した後、スパの決勝レースでクルマのペースがどのように変化したのかを解明しようとしていると明かした。
「スパであれほど競争力があったことに驚いた」とSportscar365に語ったフラインス。
「他車と異なる戦略を採りクリーンエアを得た途端、マシンが突然機能し始めたからだ」
「スパでのクリーンエアの中で、なぜあれほどパフォーマンスが良かったのか、まだ調査中だ」
20号車は開幕戦イモラでも5位に入り、ドライバーズランキングで首位を行く7号車トヨタのトリオとわずか4ポイント差の2位につけている。全体的な競争力の向上が見られるにもかかわらず、ラストは今週末のインテルラゴスでBMWが勢力図のどこに位置するか確信を持てずにいる。
「サーキットを訪れるたびに、リセットしたかのような気分になる。なぜなら、今シーズンはハイパーカーのグリッドに多くのアップデートされたマシンや新車が登場しているため、昨年と比較して今年はどのマシンがそのトラックに適しているか分からないからだ」とラストは語った。
「願わくばトップ3、あるいは5位以内に入れるような結果を残したい。ポイントを獲得できればそれで充分だ。なぜなら、世界選手権のために戦いたいからだ」
「トヨタからポイントをいくらか奪い、今週末を終えた時点でふたたび選手権のトップに立てれば、(今戦での)目標を達成したことになると思う」
[オートスポーツweb 2026年07月10日]