WEC第4戦サンパウロに参戦するニコ・バローネ ニコ・バローネは、今週末に開催されるWEC世界耐久選手権第4戦サンパウロでスポーツカーレースに復帰し、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rを4カ月ぶりにドライブすることになる。それまでの間、彼は耐久レースが「恋しかった」と認めた。
バローネは今年、母国アルゼンチンでフランコ・コラピントがF1への道を切り開いたことでシングルシーターへの関心が高まったことを受け、活動の主軸をFIA F2へと移していた。
F2に参戦する一方で、バローネはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の『エンデュランス・カップ』の開幕2戦(デイトナ24時間、セブリング12時間)にコルベットで出場していた。今回のサンパウロ戦の週末は、ニッキー・キャツバーグがカナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パークでのウェザーテック選手権に出場するため、その代役としてバローネはTFスポーツの33号車コルベットをドライブし、WECに復帰する。
この単発の参戦により、バローネはベン・キーティングと再びタッグを組むことになる。このふたりは2023年のル・マン24時間レースのGTEアマクラスで優勝しており、「素晴らしい思い出と関係」を築いている間柄だ。
「正直なところ、(キャツバーグの代役を務めることが決まった)その瞬間からすごくワクワクしていた」とバローネ。
「このサーキットが大好きなんだ。アルゼンチンの隣国ということもあって、僕にとってはホームレースのような感覚だし、ここでレースをする機会はなかなかないので、復帰戦としては最高のラウンドのひとつだと思った」
「ル・マンを見ていた時も、『何か変な感じだ、本来なら自分もあそこにいるはずなのに』と思っていたからね」
バローネは、インテルラゴスでのフリー走行1回目で再びコルベットの感覚を取り戻すのに最初は少し戸惑ったことを認めたが、すぐにペースを取り戻し、TFスポーツのLMGT3タイトル獲得に貢献する決意を固めている。
また彼は、今後の計画については不透明であるとも述べた。ファン・アメルスフォールト・レーシングと契約する前、最後にシングルシーターに乗ったのは2020年のBRDC英国F3だったが、今回F2で学んだことをすべて実践するために2シーズン目を戦うことになるのかどうかは、まだ決まっていないとのことだ。
「今は結果を出し始める必要がある。浮き沈みの激しいシーズンを過ごしてきたし、今後もシングルシーターを続けるかどうかはまだ分からないけど、素晴らしい経験だし、多くのことを学んでいる」とバローネは語った。
「(F2は)本当に厳しい。想像していたよりもずっと大変だ。ドライビングの面も違うし、週末のフォーマットもまったく異なる。FIA F3や(フォーミュラへの)ステップアップ・カテゴリーを経験していないことは、やはり大きなハンデになっている」
シングルシーターでさらに1シーズンを過ごすかどうかはさておき、バローネはスポーツカーレースこそが「自分の心の中で一番大切なもの」だと改めて強調した。
「スポーツカーが大好きなんだ。だからこそ、こうして戻ってきて本当に笑顔になれるし、心から楽しんでいるのが顔にも表れているんだと思う」とバローネは語った。
キャツバーグの欠場により、今年のWEC全戦に出場している33号車コルベットのドライバーはジョニー・エドガーただひとりとなった(キーティングは肘の怪我により開幕2戦を欠場していたため)。
エドガーは、キャツバーグの代役としてTFが実績のあるドライバーを起用できたことを喜んだ。
「ニコはIMSAでもこのマシンをドライブしているし、IMSAで彼と組んでいるエンジニアのタイラー(・ネフ)がここでも僕らのマシンの担当なので、エンジニアも同じなんだ」とエドガー語った。
「IMSAのマシンと同じ(セットアップ)シートを使っているくらいだからね」
「心配する必要がないというのはいいことだ。ニコは素晴らしい仕事をしてくれているし、FP1の最初の周回からすぐにペースに乗っていた」
「彼はセブリング以来このマシンをドライブしていないし、その間はF2の活動をしていた。F2のマシンとはまったくの別物だが、4カ月間ドライブしていなかったとはまったく感じさせない走りだった」
「マシンに乗り込んだ際に何の心配もいらず、いい仕事をしてくれると確信できるチームメイトがいるのは心強い」
インテルラゴスで行われた最初の2回のフリー走行において、バローネのベストラップはFP2での1分35秒749であり、これはエドガーがFP1で記録したタイムをわずかに上回るものだった。
[オートスポーツweb 2026年07月11日]