キャデラックが熾烈な争いを制しフロントロウ独占。トップ6はすべてLMDhカー【第4戦予選レポート】

1

2026年07月12日 04:40  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

ポールポジションを獲得したウィル・スティーブンス/ノーマン・ナト組(キャデラック・ハーツ・チーム・JOTA/12号車キャデラックVシリーズ.R) 2026年WEC第4戦サンパウロ
 ブラジルのインテルラゴス・サーキットで開催されている2026年WEC世界耐久選手権第4戦は、7月11日に予選とハイパーポールが行われ、キャデラック・ハーツ・チーム・JOTAの12号車キャデラックVシリーズ.R(ウィル・スティーブンス/ノーマン・ナト組)が、2年連続で『ロレックス・サンパウロ6時間レース』のポールポジションを獲得した。


■初めて走るサーキットでWEC初ポール

 10日にブラジルが誇るグランプリコースで開幕したWECサンパウロは、計3回のプラクティスを経て決勝のスターティンググリッドを決定する予選シュートアウト・セッションを迎えた。現地14時30分のLMGT3予選開始時のトラックコンディションは晴れ/ドライ。気温は27℃、路面温度は36℃まで上昇している。

 定刻に始まったLMGT3予選では全18台のうちハイパーポールに進む10台が絞り込まれる。各車をドライブするのは、このクラスのラインアップに1名以上の起用が義務付けられているブロンズドライバーだ。

 セッション開始から6分後、まずはピーター・デンプシー駆る34号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(レーシング・チーム・ターキー・バイ・TF)が1分34秒296をマークし、これがターゲットタイムとなる。アンソニー・マッキントッシュの69号車BMW M4 GT3エボ(チームWRT)が2番手、姉妹車32号車BMWが3番手に続き、54号車フェラーリ296 GT3エボ(ビスタAFコルセ)が4番手に。

 その後マーティン・ベリーが乗り込んだ61号車メルセデスAMG GT3エボ(アイアン・リンクス)が3番手、ペトル・ウンブラレスクの87号車レクサスRC F GT3(アコーディスASPチーム)が2番手に食い込んでくる。

 アタック2周目に入ると69号車BMWが1分34秒190で2番手に浮上。フォード・マスタングGT3エボ(プロトン・コンペティション)77号車のエリック・パウエルが3番手に。またグレイ・ニューウェル駆る23号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(ハート・オブ・レーシング・チーム)が4番手に順位を上げた。

 一方、トップにつける34号車も1分33秒808へとタイムアップし、ライバルから一歩抜けた速さを見せ“第一予選”トップ通過を果たしている。

 ハイパーポール進出を決めたのは上記の4台と87号車レクサス、92号車ポルシェ911 GT3 R(ザ・ベンド・マンタイ)、88号車フォード、61号車メルセデスAMG GT3エボ(アイアン・リンクス)、32号車BMW、79号車メルセデスの計10台だ。

 10分間のインターバルを挟んで行われたLMGT3クラスのハイパーポールでは、シルバードライバーによる熾烈なアタック合戦が繰り広げられた。

 先制パンチはコービー・パウエル駆る23号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(ハート・オブ・レーシング・チーム)の1分33秒760だった。これに対しクレメンス・シュミットの87号車レクサスが続くが、0.140秒及ばず。まもなく23号車は1分33秒350へとタイムアップを果たす。87号車も自己ベストを更新するも0.414届かない。

 セッション中盤に入るとベン・タックの77号車フォードが3番手に食い込み、同じく1分33秒台に入れてきた61号車メルセデスのルイ・アンドラーデがこれを逆転して3番手に。その後77号車も1分33秒台に入れ3番手を奪い返した。

 終盤、リン・ホデニウス駆る79号車メルセデスが1分33秒549というタイムで2番手に。また69号車BMWがフォードを上回り4番手つける。しかし、最後まで23号車のタイムは破られず、アストンマーティンが2年連続でLMGT3クラスのポールポジションを獲得している。

 2番手は79号車メルセデス、3番手は87号車レクサス、69号車BMWが4番手だ。3列目には77号車フォードと61号車メルセデスが並ぶこととなった。


■チェッカーラップで逆転。前年の再現なるか

 続いて15時10分からハイパーカークラスの予選がスタート。LMGT3と同じく上位10台にハイパーポール進出の権利が与えられる。

 各車入念にタイヤを温めたあと5周目や6周目からタイムアタックが開始され、ドリス・ファントール駆る15号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームWRT)の1分23秒766を皮切りに目まぐるしく順位が入れ替わることに。

 15号車が1分23秒695へとタイムを更新した直後、シャルル・ミレッシの35号車とビクトール・マルタンス駆る36号車のアルピーヌA424勢(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)がワン・ツーを築く。スティーブンスが乗り込んだ12号車キャデラックが2番手につけたあと、19号車ジェネシスGMR-001ハイパーカー(ジェネシス・マグマ・レーシング)のマシュー・ジャミネが、1分23秒491を記録しBMWからトップの座を奪った。

 50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)のアントニオ・フォコは2番手でトップに0.033秒及ばず。さらにマルテ・ヤコブセンが乗り込んだ94号車プジョー9X8(プジョー・トタルエナジーズ)が4番手に食い込んだ。

 終盤、ジャック・エイトケンが38号車キャデラックで1分23秒482の最速タイムを刻み、19号車ジェネシスから首位の座を奪う。

 ハイパーポール進出圏内を巡る争いでは、93号車プジョーがチェッカーラップで13番手に順位を上げるも、ターン1でのコースオフがあり14番手に沈んだ平川亮の8号車トヨタTR010ハイブリッド(トヨタ・レーシング)と、16番手に終わった小林可夢偉の7号車トヨタの2台とともに“第一予選”での敗退が決まった。

 ハイパーポールには、キャデラック、アルピーヌ、フェラーリが各2台、007号車アストンマーティン、15号車BMW、19号車ジェネシス、94号車プジョーの計10台が進出している。

 その“最終予選”たるハイパーポールでは、ハリー・ティクネル駆る007号車アストンマーティンが1分23秒578で暫定トップに立った。これに対し19号車ジェネシスのジャミネが0.011秒差に迫るも2番手。ミレッシ駆る35号車アルピーヌと、ファントールの15号車BMWも1分23秒台のタイムで3番手、4番手で続く。

 終盤、38号車キャデラックのエイトケンがトップに浮上。タイムは1分23秒089だ。直後に36号車アルピーヌのマルタンスが1分23秒108で2番手に。さらに僚友ミレッシが0.168秒差で3番手に続くが、そこにファントールの15号車BMWが割って入る。

 残り1分を切ってスティーブンスの12号車キャデラックも36号車アルピーヌのタイムを上回り4番手に浮上する。しかしミレッシもタイムを更新し4番手を取り戻した。

 これで38号車のポールが決まったかと思われたが、チェッカーラップでスティーブンスがタイムアップ。1分23秒041を記録し、12号車が姉妹車を0.048秒上回って逆転でのポールポジションを獲得した。この結果、サンパウロでは2年連続で12号車と38号車のキャデラック2台がフロントロウを独占することとなった。この2台は昨年、決勝でもワン・ツー・フィニッシュを達成している。

 予選3番手は36号車アルピーヌ、4番手に15号車BMWが続き、3列目を35号車アルピーヌと19号車ジェネシスが分け合うかたちに。7番手以下は50号車フェラーリ、94号車プジョー、007号車アストンマーティンで、最後の10番グリッドには83号車フェラーリが着く。

 6時間で争われるWEC第4戦サンパウロの決勝は、12日・日曜11時30分(日本時間23時30分)にスタートが切られる予定だ。

[オートスポーツweb 2026年07月12日]

このニュースに関するつぶやき

  • キャデラックと言えば前に私のゴルフクラブの会員の目が変で眼科医に検査を受けたら、「残念乍ら貴女にはキャタラクト(白内障)が」と言われ、彼女は「先生寧ろキャデラックの方が」と答えて。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定