51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ) 2026年WEC第4戦サンパウロ フェラーリAFコルセのドライバー、アントニオ・ジョビナッツィは、WEC世界耐久選手権で現在首位に立っていないためプレッシャーが少なく、今週末のインテルラゴス・サーキットでの苦戦を克服するために「もう少しリスクを冒す」ことができると語った。
ブラジル・サンパウロに位置するインテルラゴス・サーキットはこれまでフェラーリ499Pにとって相性の良いサーキットとは言えず、最高位は4位にとどまり、まだ表彰台に上がれていない。
過去3シーズン、フェラーリはル・マン24時間レースでの勝利を引っ提げてサンパウロに乗り込んでいたが、今シーズンは苦戦が続いており、マニュファクチャラーズランキングでは3位、首位のトヨタにすでに70ポイントの差をつけられている。
昨年のタイトルを獲得したジェームス・カラド、アントニオ・フォコ、アレッサンドロ・ピエール・グイディの51号車クルーは、今シーズンこれまでのところ同ブランド唯一の表彰台を獲得しており、ドライバーズランキングではフェラーリ3台中トップの5位につけている。
「昨年のこの時点では、僕らは両選手権で首位に立っていたため、セットアップや戦略といったあらゆる面で、より手堅いアプローチをとっていた」とジョビナッツィは説明した。
「今年は後方に位置しているため、もう少しリスクを冒すことができる。まだ3位なのでタイトル獲得のチャンスは残されているし、リスクを恐れずに攻めることで、ライバルのミスを誘発できるかもしれない」
ジョビナッツィは、インテルラゴス・サーキットの低速コーナーがフェラーリ499Pの特性に合っていないと説明した。
彼は今回、マシンの状態は「少し良くなっている」と考えているものの、それでも「このレースに勝てるマシンではない」とも認めている。
「ここは富士と並んで、非常に低速なコーナーがあり、僕らが苦戦するサーキットのひとつだ」とジョビナッツィは付け加えた。
「昨年、富士ではすでに改善が見られたし、今年もそれほど悪くはない」
「依然として僕らは最速ではないが、それでも昨年より良い戦いができるのではないかと思っている」
「昨年は開始50分で1周遅れにされたことを覚えている。今年はそうならないことを願っているが、こうしたコースでは、まだ万全の状態とは言えない」
ブラジルでチームが一歩前進したというジョビナッツィの認識は、フェラーリの耐久レース部門チーフデザイナー兼ガバナンス・リレーションズ・マネジャーであるマウロ・バルビエリの見解とも一致している。
「我々は年々アプローチを変えようと努めており、このコースにマシンを合わせるために、利用可能なセットアップ・ツールを駆使している」とバルビエリは説明した。
「以前よりも手応えは良く、自信も少し高まっている。ハイパーポールに進出し、トップ5やトップ8に入ることができるか、見守りたいと思う」
「ハイパーポール進出を果たすことは、我々が目指すべき目標だと考えている。そして、その目標を達成できれば、自分たちがどの位置につけられるかが見えてくるだろう」
オーバーテイクの難しさを含め、フェラーリがこのサーキットでこれまで苦戦してきたことを踏まえ、ジョビナッツィとバルビエリの双方が、予選で好位置につけることの重要性を強調した。
チームはインテルラゴスでの週末を好調にスタートさせ、FP1では3台の499Pすべてがトップ4に入った。
しかし路面状況が改善し、各チームが予選を意識し始めたFP2では、フェラーリ勢の最上位は7番手にとどまり、FP3で5番手へと順位を上げた。
それでもバルビエリは、ハイパーカークラスのライバルとの差が縮まっていることに言及し、最終フリー走行ではトップ10がわずか0.5秒強の範囲内にひしめき合っていたことを指摘した。
「今年は過去に比べてグリッドの差が縮まっている傾向にある。昨年と比べると、我々もより激しい集団の中にいると言えるだろう」
その後行われた公式予選では、2台がハイパーポールに進出。50号車が7番手を確保し、AFコルセの83号車は10番手でハイパーポールを終えている。
[オートスポーツweb 2026年07月12日]