マグヌッセン組BMWとアルピーヌ勢がレースを牽引。最速キャデラックは手痛いタイムロス【第4戦決勝前半レポート】

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2026年07月13日 03:00  AUTOSPORT web

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ケビン・マグヌッセン/ラファエル・マルチェッロ/ドリス・ファントール組の15号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームWRT) 2026年WEC第4戦サンパウロ
 ブラジルのインテルラゴス・サーキットで7月12日、WEC世界耐久選手権第4戦『ロレックス・サンパウロ6時間レース』の決勝がスタートした。レースの折り返しを迎えた段階ではBMW MチームWRTの15号車BMW MハイブリッドV8(ケビン・マグヌッセン/ラファエル・マルチェッロ/ドリス・ファントール組)が総合首位に立っている。

 ル・マン24時間レースから4週間。この第4戦は2026年シーズン前半戦を締めくくるラウンドだ。スタート時の天候は曇り。気温は20℃、路面温度は21℃で、前夜の雨の影響でトラックにはウエットパッチが残っている。

 この影響で通常は2周のフォーメーションラップのところ“エキストラ・フォーメーションラップ”の宣告があり、3周のセーフティカー(SC)ランの後にスタートが切られた。なお時計はSCラン2周が終わった時点(=定刻11時30分)から動き出している。

 緊張のスタート直後、軽い接触こそあれ大きな混乱なく各車が1コーナーをクリアしていく。予選ワン・ツーを記録した12号車キャデラックVシリーズ.Rとキャデラック・ハーツ・チーム・JOTAの姉妹車38号車が順位を守った一方、マグヌッセン駆る15号車BMWが36号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)をかわして3番手に。その後方では50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)が6番手から5番手に、イェ・イーフェイの83号車フェラーリ(AFコルセ)は10番手から6番手にジャンプアップしている。

 トヨタ・レーシングの2台は、ブレンドン・ハートレー駆る8号車TR010ハイブリッドが順位をひとつ上げて13番手。レコノサンス・ラップに出る際、ピットレーン出口でウォールに接触し、スタート前にフロントカウルを交換したマイク・コンウェイ駆る7号車は、グリッド降格後の17番手のままだ。

 LMGT3クラスはポールシッターの23号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(ハート・オブ・レーシング・チーム)が出遅れ7番手にダウン。代わってペトル・ウンブラレスクの87号車レクサスRC F GT3(アコーディスASPチーム)が3番手から首位に浮上した。

 その後方では、8番手スタートから2番手に順位を上げた88号車フォード・マスタングGT3エボ(プロトン・コンペティション)に、69号車BMW M4 GT3エボ(チームWRT)、プロトンの77号車フォードが続き、滑りやすい路面状況のなかで大柄なマシンが上位に並んでいる。

 スタートから15分が過ぎLMGT3のトラフィックが絡み始めたタイミングでキャデラックのワン・ツーが崩れる。前に詰まったアール・バンバーの38号車を、15号車BMWが側面に2度接触しながらオーバーテイクしたためだ。

 最初のピットストップを前にウィル・スティーブンスの12号車キャデラックは後続を3〜4秒リード。その後ろの15号車BMW、38号車キャデラック、36号車アルピーヌ、50号車と83号車フェラーリの2〜6番手は僅差だ。しかし83号車はスタート手順違反により、ピットストップ時に5秒止まらなければならない。16番手に順位を上げた7号車トヨタも同様のペナルティを受けている。

 レース開始から1時間10分過ぎ、デブリ回収のため短いフルコースイエロー(FCY)が入る。この直前にハイパーカーの1回目のピットストップ・タイミングがあり、大きく順位が入れ替わった。

 トップは、27周目に早めのピットストップを行った35号車アルピーヌで、44周目のピット作業で給油時間を削りつつタイヤも替えなかった93号車プジョーと、同様の作戦を採った20号車BMWが続く。さらに36号車アルピーヌ、15号車BMWとタイヤ無交換組が上位に並び6、7番手の50号車と83号車フェラーリをリードしている。

 右側2輪交換を採ったキャデラック勢は38号車の作業ミスに加え、首位12号車は右フロントタイヤが外れない不運があり、両車とも大きくタイムロス。それぞれトップ10圏外に落ちてしまう。しかしペースに勝る12号車はわずか30分ほどで8つ順位を上げると、50号車フェラーリがFCY手順違反でドライブスルーペナルティを受ける間に4番手まで順位を回復した。

 なお、フェラーリと同じタイミングで7号車も同様のペナルティを受けた。また姉妹車の8号車はアンドレ・ロッテラー駆る17号車ジェネシスGMR-001ハイパーカー(ジェネシス・マグマ・レーシング)との接触で右フロントの足回りにダメージを負い、ガレージでの修復作業を余儀なくされた。作業後、13周遅れでコースに復帰した8号車には平川亮が乗り込んでいる。

 スタートから2時間後、まもなく2度目のピットタイミングを迎える12号車キャデラックが、ターン8で87号車と接触しレクサスをスピンさせてしまう。直後のアウトラップで、乗り代わったばかりのノーマン・ナトがスピンを喫するシーンも見られた同車には、接触の非があるとしてピットストップ時に5秒加算のペナルティが下った。

 そんななか、全車が2度目のルーティンピットを終えると、変則的なストラテジーを採用しているアルピーヌの35号車が首位に立った。15秒離れて姉妹車36号車が続きアルピーヌのワン・ツーという構図に。正攻法で戦う車両では3番手につける15号車BMWがもっとも上位につけ、変則組の20号車BMWを間に挟み12号車キャデラック、83号車と51号車のフェラーリ2台に38号車キャデラックが続いている。

 スタートから3時間を前に2台のアルピーヌと20号車BMWが3度目のピットストップに入ったため、3時間経過時にはマルチェッロ駆る15号車BMWがトップに立っている。首位から16秒差の2番手はナトがドライブする12号車キャデラック。さらに5秒おくれてフィル・ハンソンの83号車フェラーリが3番手に。これにファクトリーカーの51号車が僅差で続き、約6秒遅れて38号車キャデラックが5番手につけている。

 トヨタはニック・デ・フリース駆る7号車が11番手を走行中。平川がドライブしている8号車はクラス17番手/総合20番手だ。

 LMGT3はスタート直後のシャッフルのあと、87号車レクサスを先頭5台がワンパックとなったが、レース開始から30分が経過したタイミングで、ステファノ・ガットゥーゾ駆る88号車フォードと姉妹車77号車が相次いでレクサスを攻略。序盤にしてワン・ツー体制を築く。

 87号車はその後、34号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(レーシング・チーム・ターキー・バイ・TF)にも抜かれ4番手に下がり、69号車BMWからプレッシャーを受けている。

 最初のピットストップ後はフォードの2台が順位を下げ、87号車レクサスが首位に再浮上。姉妹車の78号車も3番手に上がってきた。2台の間には34号車コルベットがつけている。

 3時間目にはその34号車コルベットがトップに立ち、レースの折り返し時点でもピーター・デンプシーのドライブでクラス首位を維持している。11秒後方にジャンマリア・レボラート駆る88号車フォードがつけ、ベン・タックが乗り込んだ77号車フォードが30秒遅れて3番手につけている。

 クラス4番手は21号車フェラーリ。同5番手は27号車アストンマーティンだ。レクサス勢は直前に3回目のルーティンピットに入ったため中団に沈んでいる。

[オートスポーツweb 2026年07月13日]

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