撮影のオフショット。この日のために身体を仕上げた グラビアアイドル・華彩ななが、7月28日に写真集『カコイチ』を発売する。情報解禁は7月14日、彼女の45歳の誕生日当日だ。前作『キセキ』から3年、カメラマン・高橋慶祐氏とともに沖縄で3日間かけて撮り下ろした最新作は、タイトルどおり“過去一”の仕上がりだという。デビュー当時は「写真集を1冊出したら辞めるつもりだった」と語る彼女に、いま思うことを聞いた。
◆「過去一」に負けない体を、雨の夜の海で
――『カコイチ』というタイトルの由来は。
華彩 実は、写真集が決まる前から『過去一』っていう言葉を普段からよく使っていたんです。今が一番いい、これが一番いい、今までで一番いい。ポジティブで、すごくいい言葉だなって。自分もテンションが上がるし、周りも上がる。お気に入りの言葉だったので、そのままタイトルにしていただきました。
――過去一番の仕上がりにするため、どんな努力を重ねましたか?
華彩 『過去一』と付けるからには、言葉に負けちゃいけない。それを目標に、トレーニングも食事制限も、日常の過ごし方まで意識して体を作りました。ただ、グラビアってあんまり絞りすぎるとセクシーさから離れてしまう。むっちり感は適度に残しつつ、絞るところは絞る。体重はほとんど変えずに、ウエストや脚、ヒップを引き締めてスタイルアップしました。
――印象に残っているカットは。
華彩 夜の海で撮影したシーンですね。晴れた日にも海のシーンは撮ったんですけど、『雨が降る夜の海ってなかなか撮れないよね』という話になって。撮影を終えようかという夕方に、『使われるか分からないけど、面白いから撮ってみよう』と。食事のあとに着替えて、夜8時ごろの海に入りました。浅瀬なんですけど、雨でとにかく寒くて、みんな震えながら。10分か15分の一発勝負でした。あれ以上やっていたら風邪をひくっていうくらい寒かったです(笑)
◆45歳、「自信を持って、女性にも見てほしい」
――今回、撮影時の露出も「過去一」だったと聞きました。20代のころなら、ためらいもあったのでは。
華彩 一糸まとわぬ姿で、カメラの前に立ちました。やったことがなかったので、挑戦してみたかったし、布をまとわないセクシーさもあると思うので。買ってくださる方に、より楽しんでもらいたくて。これが20代だったら、ちょっと嫌だな、恥ずかしいなと思ったかもしれません。でも今は『いいものを作りたい』という気持ちに集中できたので、何の違和感もなかったです。
――ドレスに宝石という大人のカットも、目を引きました。
華彩 グラビアって露出がメインだから、ドレスを着ることってほとんどなくて。写真集でドレスを着たのは、実は今回が初めてなんです。今回は水着は一部でいいかなと。水着じゃない大人の色気って何だろうと考えたときに、あえてドレスを着て宝石をつける。宝石って、年を重ねた今だからこそ似合うと思うんです。ヘアスタイルも、オードリー・ヘプバーンを思わせるような大胆なアレンジにして。
――24年のキャリアを経て、今どのような心境ですか?
華彩 45歳で写真集を出すと考えたとき、若い頃の自分とは違うのは自覚しています。でも、若い頃のほうが良かったとは思わない。今の良さがあるはずだって。体は変わった部分もあるかもしれないけど、精神的に、昔より前向きに生きている今の自分が好きなんです。それが見てくださる方に伝わったら嬉しい。
――今回は女性読者も意識された、と聞いています。
華彩 そうなんです。若い頃もプライドを持ってグラビアの仕事をしていました。ただ、女性に見られるのはちょっと恥ずかしくて、自分の作品を女性に勧めたことはなかったんです。でも今回は不思議と、『華彩ななを見て』というより『この作品を見てほしい』という感覚で。自信を持って、女性にも見てほしいと、純粋に思えるんです。実際、同世代や年下の女性から「この年でこんなふうに頑張っている人がいるのは希望だ」と言われることもあって、それがとても嬉しい。
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「写真集を1冊出したら辞めるつもりだった」とデビュー時に語っていた21歳の彼女は、24年後、迷いなく「過去一ができました」と言い切る人になった。年齢に縛られがちな時代に、45歳の華彩ななが差し出すのは、“今が一番いい”という肯定だ。
取材・文/日刊SPA!編集部