ポールポジションからスタートした12号車キャデラックVシリーズ.Rが3位。2番手からスタートした姉妹車38号車は4位となった ジャック・エイトケンは、7月12日にブラジルで開催されたWEC世界耐久選手権第4戦『サンパウロ6時間レース』について、キャデラック・ハーツ・チーム・JOTAにとって「ほろ苦い」イベントであったと述べた。ピットストップでのトラブルにより、予選でのフロントロウ独占をを勝利に結びつけることができなかったためだ。
ウィル・スティーブンスとノーマン・ナトの12号車キャデラックVシリーズ.Rは、決勝をポールポジションからスタートし、レース序盤をリードしていたが、最初のピットストップで右フロントタイヤが外れないトラブルに見舞われ大きくタイムを失った。
また、エイトケンがアール・バンバー、セバスチャン・ブルデーと共有した姉妹車の38号車は、最初の1時間で3番手に後退したものの、依然として優勝争いにしっかりと踏みとどまっていた。しかし、バンバーがピットボックスへの進入時にタイヤをロックさせ、メカニックが位置の再調整を余儀なくされたことで、約10秒のタイムロスを喫した。
これによりピットアウト後は2台とも集団の中に埋もれることになり、最終的に優勝した15号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームWRT)に主導権を譲るかたちとなり、キャデラック勢は3位と4位に甘んじることとなった。
「チームとして表彰台を獲得できたし、3位と4位は選手権において非常に堅実なポイントだ。だが、もちろん1番手と2番手からスタートすれば、それ以上の結果を期待してしまうものだ」とエイトケンはSportscar365に語った。
「レースの序盤はかなり好調に見えた。BMWにかわされ3番手に後退したときでさえ、優勝争いにしっかりと加われるように見えていた」
「しかし、2台とも最初のピットストップで問題を抱え、大きく後退してしまった。一時はトップ10からも外れたが、そこから追い上げて4位まで戻ることができた」
「非常にタフなレースだったと言わざるを得ない。フィールドは非常に僅差で、フェラーリのように一晩でペースを掴んだチームがあったことには感銘を受けた。とくにスティントの後半、彼らは練習走行で見せていた走りよりもずっと良くなっていた」
「路面温度の低下は、おそらく僕たちの強みを最大限に活かせる状況ではなかったが、それでも速さはあったし、トラブルさえなければ、優勝争いに留まっていただろう」
エイトケンは、インテルラゴス・サーキットのコース特性がトラフィックをかわしていく点で「非常に厳しく」、失った時間を取り戻すのを困難にしたと述べた。
「GTカーとハイパーカーの間で多くの接触や交錯が見られた。左右に切り返すコーナーが多いため、走行ラインを頻繁に跨ぐことになり、前のクルマがどこに行こうとしているのかを明確に把握するのが非常に難しくなる」と説明したエイトケン。
「あるドライバーがプジョーをブロックしようとしていたときに誤解が生じた。僕が反対側に回ったところ、相手がこちら側にターンインしてきたため、少し当たってしまった。幸い、最終的に我々のレースに影響はなかったよ」
エイトケンは32号車BMW M4 GT3エボ(チームWRT)との接触により5秒のタイムペナルティを科されたが、それでも4位を維持することができた。
2台のキャデラックは、残り20分間の段階で順位を入れ替えた。これはペースの速いエイトケンが、スティーブンスよりも2番手を走る51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)を捉えられるかどうかを試すものだった。
「12号車と51号車の間隔が膠着状態だったので、僕が51号車に迫れるかどうかを確認するために先に行かせてくれたんだ」とエイトケン。
「もし追いつけなければ、ペナルティのこともあるし、快く順位を戻すという了解のうえだった」
「数ラップ試してみたが、差を縮めることができなかったので順位を元に戻した」
[オートスポーツweb 2026年07月15日]