
「よし!」「異議なし」「そーだ!」
高市早苗首相(65)の答弁が終わるたび、首相の後方に集まった集団から、そんな歓声と拍手があがる。
7月15日、およそ2カ月ぶりの党首討論が行われた。自民党総裁でもある高市首相に対して、野党党首から消費税減税や皇室典範改正案などについての質問が飛んだが、どんな質問や答弁よりも目立っていたのが、“高市応援団”の声だった。これには、ネット上ではこんな感想が。
《気持ち悪すぎてビックリした、なにこれ…》
《喜び組みたい》
《サクラじゃん》
はたして、この“高市応援団”の正体は何なのだろう?
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「あれは、自民党の若手議員たちですね。党首討論が行われている委員室は、予算委員会などが行われている委員室より狭く座席数に限りがあります。なので、各党の代表が討論するとき、若手議員が“立ち見”をしながら、拍手や歓声、ヤジをおくるのは珍しい光景ではありません」(全国紙政治部記者)
となれば、国会の“平常運転”かと思いきや、そうでもないようで……。
「人数もそうですし、明らかに拍手やヤジの音量も頻度も過剰でした。昨年11月と今年5月にも、高市首相は党首討論に臨んでいましたが、その時には見られなかった光景ですね」(前出・政治部記者、以下同)
確かに、過去2回の党首討論を確認してみると、「そうだ」の声はずっと控えめで、拍手もほとんどなかった。しかし、今回の党首討論では、高市首相が何か言い終わるたび、「そうだ」の大合唱とともに万雷の拍手が。国会で、いったい何が起きていたのだろう。
「野党から再三にわたり委員会への出席や党首討論の開催を求められてきましたが、高市首相は拒んできました。その結果、“国会から逃げている”というイメージを持たれるように。こうした影響もあり、支持率も微減しています。今回の党首討論で、このイメージを払拭し、“強い首相”のイメージを取り戻したかった。もちろん、本人の答弁で払拭できればよかったんでしょうが、“中傷動画問題”で答弁を重ねるほど自らを窮地に追い込むなど、高市首相の答弁能力には疑問符がついています。
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本人が望んでなのか、党側が判断したのかはわかりませんが、せめて見栄えだけでもよくしたい、そして首相が気持ちよく答弁できるようにと、若手議員が動員されたのでしょう」
味方の声援で、疑問符がつけられた答弁能力を底上げしようとしたのなら、なんとも恥ずかしい話だ。しかし、高市首相の語った内容に関係なく、毎回「そうだ」の声と拍手が入るため、ネット上ではこんなツッコミも。
《高市の後ろで「そーだ」って言ってる議員、絶対何にも考えてねーぞ》
一方、動員された若手側にも動機があるという。
「並んでいる議員をみると、先の衆議院選挙で初当選した議員が目立ちます。なかには、比例の下位から“高市旋風”のおかげで予想外の当選を果たした議員の姿も。高市人気のおかげで当選したわけですから、参加した議員たちにとって高市首相は恩人であり、次期選挙のことを考えると一蓮托生の存在なわけです。応援にも熱が入ります」
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しかし、答弁内容をよくよく聞いてみると、食品消費税減税については「国民会議の結論を尊重する」、女性天皇・女系天皇については答えず、副首都法案が通った場合のメリットについても答えず、誹謗中傷動画問題については「あり得ない話」と主張するだけ……。長々と話しはするものの、重要な質問については逃げるばかりだった。
党首討論後にはさっそくこんな記事や社説が。
【厳しく問うた高市首相の「資質」 答弁回避重ね、空費された党首討論】(朝日新聞)
【党首討論と首相 立場を使い分け逃げるな】(東京新聞)
【高市首相の国会対応 説明責任果たさぬままか】(毎日新聞)
【党首討論 実のある説明を避けた首相】(読売新聞)
「そーだ」という前に、せめて語られた内容を聞いてみてはいかがでしょう。
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