開演時間の18時。オープニング映像が流れ始める。建物の中を歩く2人の姿がモノクロで映し出され、やがて映像は色づき、オーディエンスの熱を高めていく。そこで突如、映像と音が止まった。最初にスポットライトを浴びたのは、大夢。数秒間、時が止まる。客席はざわめく。そして大夢は、デビュー曲「CLASSIC WAVE」をなんとアカペラで歌い始めた。その9小節のあいだ、会場中の誰もが息を呑み、大夢の声に集中して耳を傾けた。次は“Bring the bass”の合図とともに、路己にスポットライトがあたる。さっそく彼の長い手足を生かした華やかなダンスで視線をさらう。“On fire!”とともに火が吹き上がり、この曲に込められたROIROMの覚悟を熱量高く表現。こうしてROIROMは、幕開けから場を掌握してみせた。
そして「Escape(未発表曲)」を歌いながら会場内を歩き、メインステージへと戻ると、cHaRmから寄せられた質問に答えるコーナーが始まった。「どこにも披露してない特技は?」という質問をきっかけに、路己はオーディションを受けていた頃、実はギターを練習していたことを明かした。そして、エド・シーラン「Shape of You」を路己がアコースティックギターで演奏し、大夢が歌を乗せるという貴重な時間が生まれた。さらに「もう1曲練習してきた」という路己は、先日誕生日を迎えた大夢へ「ハッピーバースデートゥーユー」をプレゼントした。
「ところでさ、最近何にハマってるの?」(路己)、「そうだなあ。俺は当然、cHaRmだよ」(大夢)というチャーミングな掛け合いから始まったのは、4つ打ちのビートに爽やかなメロディを乗せたダンスポップ「キミにHOLIC(未発表曲)」、カラフルな花々に囲まれながら歌う温かなラブソング「アイ(未発表曲)」だ。そのあとは、それぞれのソロパフォーマンスへ。まず路己は、この曲のためだけに設置されたバーカウンターやカクテルグラスを用いたパフォーマンスで魅せた。この「Bolero(未発表曲)」はROIROMのデビュー曲候補のひとつだったことが、のちのMCで明かされた。一方の大夢は、ROIROM結成前から歌い続けてきたオリジナルソング「Day and Night」を、黄昏の海辺を映した映像をバックに、パラソルを広げたセットの中で歌い上げた。
スペースカウボーイをコンセプトにした衣装にチェンジしたあとは、「今日ってどんな日?」(路己)、「そうだなあ。cHaRm、いや、君の名前を呼びたくなる日」(大夢)というフリから、スペースシップが異国の空を飛ぶアニメーションを背景に「君の名前を呼びたくなる日(未発表曲)」で、オーディエンスを異世界へと連れていく。「Love Me Only(未発表曲)」では、UFOを模したトロッコに乗ってアリーナを巡回。ROIROMのクリスマスソング「My Princess」では、エイリアンのお面をかぶったサンタクロースが登場した。
本編最後のMCでは「みんながいてくれて、こうやって横浜アリーナという大きいステージでライブをさせていただけて、とてもありがたいです」(大夢)、「僕たちがデビューできて、こうやってたくさんの人に来ていただける状況を当たり前だと思わずに、よりみなさんに楽しんでいただけるROIROMになりますので、引き続き何卒ROIROMをよろしくお願いいたします」(路己)とcHaRmへの感謝を改めて語った。そして「Pa Ri Ra!!」の曲中、自転車に乗って後方のステージへと移動。そのあとも会場を歩き回った。そういった演出は、2人の「できる限りcHaRmの近くにいきたい」という気持ちの表れのように感じられた。「Pa Ri Ra!!」は事前にコールのレクチャー動画がYouTubeに公開されていたこともあり、会場中が喜びと楽しさあふれる声に包まれた。本編ラストは、情熱的なラテンナンバー「Justice」で妖艶な世界を作り上げた。