FANTASTICS世界、「悔しいことはたくさん経験してきた」 人生において大切にしているものとは?

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2026年07月31日 20:10  クランクイン!トレンド

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クランクイン!トレンド

世界  クランクイン! 写真:松林満美
 FANTASTICSメンバーそれぞれが個性を引き出した書籍を9ヵ月連続で刊行する大型企画「GL‐9 〜FANTASTICS BOOKS〜」。第5弾は、FANTASTICSのリーダーを務める世界が、スペシャルブック『世界館』(幻冬舎)を発売。LDH屈指の実力と言われているパフォーマーとしてのA面、そしてアニメマガジンで連載を持つほどのサブカル好きのB面、そのギャップある二面性にフォーカスした本作。今回クランクイン!トレンドでは、ダンサーとしてのこれまでの歩みにフォーカスしたA面と、本人たっての希望で実現したスペシャルな企画などが凝縮されたB面についてたっぷりとインタビュー。結成10周年を迎えたFANTASTICSのターニングポイントや、現在に至るまでの歩みを語ってもらった。

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■世界が人生において大切にしているもの

――まずは出来上がった『世界館』を見ての感想を教えてください。

世界:「大変だったな」と思いました。原稿チェックの量が多いので…(笑)。ただ、写真以外の部分は、99%自分でアイデアを出したので、それが完成したのは感慨深いなと思いました。

――A面とB面、両開きになっているのも1つポイントかなと思いますが、そこに関しても世界さん発案なのでしょうか?

世界:そうですね。両方に表紙があるようにしたいというのは提案しました。「どういうのが読み物としておもしろいかな」って考えたときに、片っぽだけよりかは、どっちから読んでもおもしろい方がいいかなと。それからイラストも豪華ですし、パフォーマンス的には結構深いことを話しているところも注目です。

――写真は、他の方のアイデアですか?

世界:そうですね。スタッフさんのアイデアもあります。

――A面では、ダンサーのルース・ジョイントさんからの言葉「Life First」が印象的でした。今、世界さんが人生で大切にしているものはなんですか?

世界:どんな環境であれ、楽しめるマインドと、戦うマインドの両方を持っていることですかね。

――そこの両立ってすごく難しいことな気がします。

世界:難しいですね。子どもの頃から活動をしていたので選びようがなかったというか、そうやって生きていく術を身につけた感じがしています。たぶん普通の人が大人になってから経験しそうなことを子どものうちにたくさん経験した気がしているので。

――例えば、どんなことを経験したのでしょう?

世界:理不尽もあれば、自分より後輩が目立つこととか、悔しいことはたくさん経験してきました。自分ができなかったこともいっぱいあるっていうのを含めて、楽しむマインドと勝負していくマインドの2つはわりと早いうちから身につけていました。でも、そうしないと仕事できてなかったというのが大きかった気がします。へこみはしますし、落ち込むこともありますけど、今は立ち直るのが早くなりました。

――「どんな環境でも楽しめるマインド」が欲しいと考える人は多くいそうですが、そんな人に世界さんならなんてアドバイスをしますか?

世界:自分の子どもが同じことをやっていると思えば、見方は変わるかもしれません。子どもの頃の自分が今の自分をどう見るかとか「こうであってほしい自分」が何をするか、というふうに考えることで、わりと自分で燃料を与えられる気がしています。


■実は「裏方気質」 その理由は?

――B面では3人の作家さんが描いた世界さんのイラストも掲載されていました。3人の作家さんには、どのような共通点を見出しましたか?

世界:現場を支えている方が多い気がしました。主役がどうやったら主役になれるかを考えている方が多いというか。どっちかっていうと裏方気質な人かもしれないですね。

――世界さんは、気質としては表に出るタイプか裏方かで言うと、どちらのタイプでしょう?

世界:気質は裏方だと思います。職人の方が好きなので。だけど世の中に出る職業でもあるので、そういうことの折り合いをどうつけようかなって、いつも思ってはいます。表でかっこよくいるのも好きだから、ちゃんとしてたいなとは思いますし、表に出るってなったら結果を出せるべくして出しているのが、かっこいいよねって思っています。

――そもそもサブカルチャーと呼ばれるものが、好きになったきっかけはなんでしたか?

世界:環境ですかね。 一人っ子ですし、家族は働いていて、家に俺と犬だけがいて、外で練習とかレッスン行く以外は、家で一人で過ごしていたので。だいたい映画を見るか、ゲームをするか漫画を読むかしていました。あとは親戚とダンサーのお兄さんお姉さん方から教わることが多くて。そういうことを否定しなかった親っていうのも大きいです。

――ちなみに、ファンの方々に今おすすめしたい作品は?

世界:『マスターズ・オブ・ユニバース』っていう映画がとてもおもしろかったです。おもちゃが基になった映画なんですけど、主人公が剣を片手に持って叫んだら、主人公の服が弾けて、筋肉がいっぱい出てきて、よろい着て変身して、ただただ強いっていう映画で。「エンタメってこうだよね」っていう映画を見ました(笑)。

――9ヵ月連続で刊行する大型企画「GL‐9 〜FANTASTICS BOOKS〜」はすでに4冊刊行されています。他のメンバーの皆さんの作品は見ましたか?

世界:もらったので全員分見ました! 誰だっけな、一番セクシーだったの…堀夏(喜)かな。新しいなと思いました。みんなで見ながら「セクシーだね〜(笑)」って伝えたら、本人は「へへへ」って笑ってましたけど(笑)。

――日頃から、お互いの作品は見るのでしょうか?

世界:僕はあまり見ないですね。 自分たちが出させてもらったバラエティーや音楽番組はチェックして見るようにしますけど。

■「いつも見えない何かと戦ってます」

――FANTASTICSとしてデビュー当時から変わった部分と変わらない部分はありますか?

世界:グループの変わった部分は、やりたいことをやるバランスですかね。今はしっかり広めようと思う部分と、やりたいことをやる部分、バランスを考える時期とかは意識できるようになりました。昔は「売れる、売れる、売れる」だけだったところから、みんながやりたいことをやり始めているなと。逆に変わらないのは雰囲気ですかね。10年経ってもパフォーマーは俺も含めて“のほほん”としています。しっかりやるときはやりますけどね。

――世界さん個人の変わった部分と変わらない部分は?

世界:変わった部分はちゃんといろんな方としゃべるようになりました。入った当時は、「とにかく笑え」って言われていたので(笑)。

――そうなんですか!?

世界:僕、すごく人見知りで、本当にプライベートだとしゃべらない人とは全くしゃべらないんです。でも、今では現場でしかお会いしない方とも楽しくお話しできるようになりました。

――変わらない部分はなんでしょう?

世界:いつも見えない何かと戦ってますね、マインドは。戦うと言っても、プライベートで注文が遅いからって「もっと早くしてください」と言うとかはないですけどね(笑)。ただ、仕事については子どもの頃から優先度が一番高いので、戦っています。

――それは目標をかなえるために?

世界:うーん…目標というか、見えない、永遠につかめないゴールテープに向かって走っている感覚が近いですかね。たまに「うわ、もう無理だ、しんどい!」って思うこともありますもん。疲れますよ、この生き方は(笑)。

――FANTASTICS結成からの10年の中で、ターニングポイントを挙げるならいつでしょうか?

世界:うーん、いろいろありますね。ただ、やっぱりパフォーマーだけで武者修行をした「VOCAL BATTLE AUDITION(ボーカル・バトル・オーディション)」かなと。その後に(八木)勇征と(中島)颯太が入ったんですが、勇征が国宝級イケメンなんて呼ばれるようになるなんて思ってなかったです。昔からかっこいいとは思っていましたけど。デビュー当初はいまだに思い出深いし、頑張らなきゃって思った瞬間ですね。

(取材・文:於ありさ 写真:松林満美)

 スペシャルブック『世界館』(幻冬舎)は発売中。
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