ダイキン工業が被災地に送っているスポットクーラー(ダイキン工業提供) 最大震度7を観測した地震に見舞われた熊本県への企業の支援が広がっている。被災地では40度を超える日もある過酷な暑さへの対策が喫緊の課題。電機メーカーがエアコンを配送する一方、現地で店舗を展開するジムではシャワーやトイレを無料開放する動きも出ている。
ダイキン工業は設置工事が不要なスポットクーラーや、避難所を広範囲に冷やせる業務用エアコンを「要望に応じて送っている」(広報担当)という。日立製作所も4日時点で避難所向けに業務用エアコン計37台を届けた。エディオンは被災者を対象に家電の無料点検車を出した。
一方、トヨタ自動車は災害時の電源確保などのために開発した燃料電池バスを被災地に初めて派遣した。搭載した大容量の水素を使って発電し、ホンダの可搬型のバッテリーに充電した上で避難所などに電力を供給している。
24時間ジム「エニタイムフィットネス」は、熊本県内に展開する店舗のシャワーやトイレを無料開放。セブン―イレブン・ジャパンは社員が避難所で被災者の要望を聞き取り、食品の他、冷凍ペットボトル飲料などを届けている。ゼンショーホールディングスは、「すき家」のキッチンカーが避難所での炊き出しを行っているという。
被災地の衛生環境の改善も課題。花王は水がなくても使えるシャンプーや歯磨きシートを提供。ユニ・チャームは紙おむつや生理用品を、大東建託は携帯トイレを送った。
NTTドコモとKDDIは被害地域の利用者を対象に、契約しているデータ量の上限を超えて使用しても速度制限がかからないようにしている。ソフトバンクはデータの追加購入を無料とした。

熊本地震を受け、エディオンがエディオンイオン八代店へ派遣した「ヒマワリ号」(同社提供)

熊本地震の被災地に派遣した牛丼チェーン「すき家」のキッチンカーで炊き出しをする従業員(同社提供)

熊本地震の被災者支援のためゼンショーホールディングスが派遣した牛丼チェーン「すき家」のキッチンカー(同社提供)