記者団の取材に応じる高市早苗首相=5日、首相官邸 高市早苗首相が政権の政策などについて、お盆期間中を含めてX(旧ツイッター)への投稿を連発している。多い日は7本で、長文の書き込みが目立つ。北方領土問題や熊本地震の対応に追われる中でも発信を欠かさなかった。持病や睡眠の短さを訴えた首相だけに、休み返上の状態には懸念の声も漏れる。
17日は4〜6月期の実質GDP(国内総生産)成長率が前期比0.3%となったことに触れ、「デフレに後戻りしない『成長型経済』への移行を確実なものとしていく」と記した。15ある国連の専門機関のうち二つで日本人がトップを務めていることや、5月に広島市で南極条約協議国会議が開かれたことも、個別の投稿で言及した。
13日はロシアのプーチン大統領の択捉島初訪問に対応。15日は全国戦没者追悼式に参列するなどした。ただ、両日ともXに複数回書き込み、特別国会で成立した法律を紹介するなどした。
14、16両日は終日首相公邸で過ごしたが、投稿は続けた。14日は7回に上り、いずれも長文。このうち5回は1〜2分の間隔で物価高対策を取り上げ、「日本列島を強く豊かに」するため、「歯を食いしばって頑張る」と強調した。16日も2回書き込み、経済安全保障とサイバー防御について説明した。
こうした行動に関し、複数の首相周辺は「報道機関が報じてくれないからだ」と語る。各社の世論調査で高市内閣の支持率は下落傾向が見られ、実績をアピールする狙いがありそうだ。
一方で、公務のない時も気持ちは仕事から離れていないもよう。17日の投稿は、東京都内の病院で「手などの検査」を受け、公邸に戻った直後のタイミングだった。首相は自ら関節リウマチの持病を公表。睡眠は3時間以内が常態化しているといい、体調を政権のリスク要因とみる向きも多い。
「休むのも仕事だ」。ある自民党の中堅議員はこう苦言を呈し、山梨県の別荘で静養していた安倍晋三元首相を見習うよう求めた。