「日本の映画ポスター、なんでこうなるの?」有村架純主演『さとこはいつも』が宣伝会議の舞台裏を描く

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2026年08月18日 18:57  オリコンニュース

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映画『さとこはいつも』(9月18日公開)場面写真(C)2026 「さとこはいつも」製作委員会
 俳優の有村架純、石田ひかり、姫野花春がトリプル主演を務める映画『さとこはいつも』(9月18日公開)から、映画配給会社の宣伝プロデューサーとして働く沙都子(有村)が登場する本編映像が公開された。普段はなかなか見ることのできない、映画宣伝の舞台裏をのぞく内容となっている。

【動画】映画配給会社の会議シーンから始まる本編映像

 本作は、沖田修一監督の長編映画デビュー20周年を記念した完全オリジナル作品。初めての恋を持て余し、妄想を暴走させる中学3年生の中井聡子(姫野)、不倫も仕事もスランプ気味の映画配給会社社員・西田沙都子(有村)、子育てが一段落し、久しぶりに得た自分の時間の中で夢に目覚める飯島里子(石田)。年齢も育った環境も異なる、同じ「さとこ」という名前を持つ3人が「自分の物語」を書き始めたことで、それぞれの人生が交差していく。

 公開された映像は、沙都子が勤める会社で、新作韓国映画の宣伝方針を話し合う会議から始まる。沙都子は「野球や映画が好きなシニア層は生かしつつ、配信ドラマをよく見る若い層にも」と、作品をより幅広い観客に届けるための方向性を提案する。

 しかし、後輩スタッフ(中井友望)から「なんか普通になっちゃった」「わざとダサくしてるっていうか」と反対意見が上がり、会議室の空気が一変。沙都子は「わざわざ難しい映画にする必要がどこに?」「このコピーで本当に目標の額に届くと思う?」と問いかけ、仕事に妥協を許さない“戦闘モード”を見せる。

 一方、不倫関係になって6年目を迎えた村本(オダギリジョー)との食事では、会議とは異なる本音を漏らす。自ら退けた方針のビジュアルを前に、「絶対こっちの方がいいんだよ」「だって監督、キム・ヘジョンだよ?」と訴える沙都子。

 村本から「好きにやったら?」と返されると、「好きにやったらどうなるの? それで給料出る?」「私はね、誰も観にこなくて、何もないことになるのが嫌なの」と、映画を観客へ届けることへの不安や焦りをあらわにする。

 映画を誰に届け、何を伝え、どのような言葉やビジュアルを選ぶのか。映像では、SNSでたびたび話題になる「日本の映画ポスター、ダサくない?」論争の裏で、宣伝担当者たちが興行と作品性の間で模索する姿が描かれている。

 制作にあたり、沖田監督や演出部、プロデューサーは、配給会社ハピネット・ファントムスタジオの宣伝会議を取材。現場で交わされる言葉や、映画を世に送り出すまでの葛藤を脚本や演出に反映したという。

 劇中で沙都子が担当する架空の韓国映画『2万ウォンのプレイボール』には、本国版と日本版のポスターも制作された。本作のメインビジュアルを手がけた大島依提亜が監修し、秋山怜美がデザインを担当している。

 大島は「劇中に出てくる韓国映画のポスター写真のためだけに、わざわざロケハンをし、いかにも韓国映画に出てきそうな役者やシチュエーション、写真の色味まで寄せたりと、本気でふざける沖田監督の作品性に通底しているものを感じます」とコメント。

 秋山も「普段は悩みながら進めていくデザインも、“あえて”表現をしていく過程はとても面白く、貴重な経験となりました」と振り返っている。

 本作を観ることで、普段は表に出ることのない映画宣伝の舞台裏を知り、何気なく目にしている映画ポスターやキャッチコピーの見え方も、少し変わるかもしれない。

■デザイナー:大島依提亜のコメント(全文)
 映画のプロッブデザイン(小道具)は、たとえ一瞬しか映らないものでも、こだわることよって作品全体の深みを増すとは思っていましたが、沖田組の場合、そのこだわりは尋常じゃないです。今回ディレクションというかたちで、少しだけお手伝いさせていただきましたが、その一端を垣間みた気がします。
 劇中に出てくる韓国映画のポスター写真のためだけに、わざわざロケハンをし、いかにも韓国映画に出てきそうな役者やシチュエーション、写真の色味まで寄せたりと、本気でふざける沖田監督の作品性に通底しているものを感じます。そんな沖田監督の意思に応えるべく、これまたいかにもな韓国映画の日本版っぽいポスターデザインに仕上げて下さった秋山怜美さんにも感謝。しかしそれもこれも一瞬しか映らないわけですが!

■デザイナー:秋山怜美のコメント(全文)
 韓国版・日本版、それぞれの国で異なる映画ポスターデザインの特徴を研究するところから、今回のデザインは始まりました。
 リアリティを追求する中で、普段は悩みながら進めていくデザインも、”あえて”表現をしていく過程はとても面白く、貴重な経験となりました。
 沖田監督をはじめとする作り手の遊び心や細部へのこだわりを知った上で観ると、何気なく映る一瞬にも作品への愛情やユーモアをより感じていただけるのではないかと思います。


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