解体される処理水貯蔵タンク=2025年2月、東京電力福島第1原発構内(同社提供) 東京電力福島第1原発事故で、放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出が始まってから24日で3年となった。東電によると、放出した処理水は計約17万トン、トリチウムは計約39兆ベクレルに上る。今月時点で敷地内タンクの処理水などの貯蔵量は約123万トンで、放出開始前と比べて7%余り減少した。
同原発では2011年の事故発生当時、1〜3号機で冷却できなくなった高温の核燃料が溶け落ち、一部は格納容器底部まで達した。現在も注水作業が続き、溶け落ちた核燃料(デブリ)に触れた後は汚染水となって原子炉建屋地下などに滞留。雨水や地下水が建屋内に流入することで汚染水量は増加する。海洋放出が始まった後も新たに発生する汚染水があり、貯蔵量は放出量ほど減らない。
汚染水は多核種除去設備(ALPS)と呼ぶ装置などで放射性物質濃度を大幅に低減。ただ、トリチウムを取り除くのは難しく、23年8月から海水と混ぜて希釈した上で海へ放出している。