吉永小百合、映画出演125本目で浅田次郎作品に初挑戦 『母の待つ里』2027年秋公開決定

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2026年08月28日 05:00  オリコンニュース

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映画出演125本目となる『母の待つ里』(2027年秋に公開予定)で主演を務める吉永小百合
 俳優の吉永小百合が、映画出演125本目の記念作となる『母の待つ里』で主演を務めることが発表された。浅田次郎の同名小説(新潮文庫)を映画化し、2027年秋に公開予定。脚本を小山薫堂、監督を前田哲が担当する。

『母の待つ里』原作書影(新潮文庫)

 原作は、浅田が現代の日本を舞台に描き、2022年に刊行された長編小説。発行部数は26万部を超えている。『鉄道員(ぽっぽや)』『地下鉄(メトロ)に乗って』『壬生義士伝』など、浅田作品はこれまでにも数多く映画化されてきたが、吉永が出演するのは今回が初めてとなる。

 物語の中心となるのは、吉永演じる“母”ちよ。大企業の社長として孤独を抱える松永徹、定年と同時に妻から離婚された室田精一、親を看取ったばかりのベテラン医師・古賀夏生。人生に疲れた3人は、“母”の待つふるさとへ里帰りする。

 囲炉裏端に並ぶ手料理や昔話、ちよと過ごす時間が、それぞれの心を少しずつ変えていく。血縁を超えた“心の母”と、現代を生きる人々の孤独を描く物語となる。

 1960年に日活と専属契約を結び、15歳で映画俳優となった吉永。昭和・平成・令和の時代を70年にわたり第一線で活躍し、その凛とした美しさと、作品ごとに真摯な情熱を注ぐ姿は、世代を超えて愛され続けている。

 吉永は、「好運に恵まれて今日まで歩いて来ました。『母の待つ里』は、私にとって125本目の映画です」とコメント。「浅田先生原作の映画に初めて出演させていただくことになり、うれしくて舞い上がっています」と喜びを語った。

 ちよ役については、「前田監督の若々しいエネルギーをしっかり受け止め、“心の母”をひたむきに演じたいと、祈るような思いです」と意気込みを明かしている。

 浅田も「吉永小百合さんに『母の待つ里』のちよを演じていただくのは、昭和の時代に生まれ育ったひとりの小説家として、望外の幸せを感じます」とコメント。ちよについて「虚も実もない、あらたかな自然そのものです」と表現した。

 脚本を務める小山が映画脚本を手がけるのは、『湯道』(2023年)以来。小山は本作を「都会の暮らしに疲れた大人たちを癒やす現代のおとぎ話」と説明し、「“ふるさと”への思いをクリエイティブの根幹にしてきた田舎者の自分が、“ふるさとを持たない人たちの心を描く”。これは私にとって一つの大きな挑戦でした」と語っている。

 前田監督は、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(2018年)、『老後の資金がありません!』(2020年)、『九十歳。何がめでたい』(2024年)などを手がけてきた。初タッグを組む吉永について、「心の中にいつも他者へのギフトを持っていられる方」と述べ、「悲しみも苦しみも寂しさも包むようにすべてを受け入れて、命ある限り懸命に“母”として生きていく」本作のちよと重なると話した。

 撮影は岩手県遠野を中心に今年5月からスタート。春と夏の撮影は7月に終了しており、今後は秋と冬の撮影を行う。四季の移ろいとともに登場人物の心情や関係の変化を捉え、2027年1月の撮影終了を予定している。

■主演:吉永小百合(ちよ役)のコメント
 15歳で映画俳優になり、好運に恵まれて今日まで歩いて来ました。『母の待つ里』は、私にとって125本目の映画です。浅田先生原作の映画に初めて出演させていただくことになり、うれしくて舞い上がっています。
 そして、前田監督の若々しいエネルギーをしっかり受け止め、“心の母”をひたむきに演じたいと、祈るような思いです。5月にクランク・インして、これから秋編、厳しい寒さの中での冬編の撮影に入って行きますが、スタッフ、キャストの皆様と共に、来年秋の公開に向けて力を尽くします。

■原作:浅田次郎のコメント
 思い起こせば高倉健さんに『鉄道員』の佐藤乙松を演じていただいてから、四半世紀あまりの歳月が流れました。
 そして今、吉永小百合さんに『母の待つ里』のちよを演じていただくのは、昭和の時代に生まれ育ったひとりの小説家として望外の幸せを感じます。私たちは人間らしい自然な営みを忘れて、便利さと快楽の追求でしかない不自然の中で生きています。ちよさんはそんな私たちにとって、虚も実もない、あらたかな自然そのものです。

■脚本:小山薫堂のコメント
 “ふるさと”への想いをクリエイティブの根幹にしてきた田舎者の自分が、“ふるさとを持たない人たちの心を描く”…これは私にとって一つの大きな挑戦でした。
 しかも原作は、敬愛する浅田次郎先生。そして主演はまさかの吉永小百合さん!
 この作品はいわば、都会の暮らしに疲れた大人たちを癒す現代のおとぎ話ですが、この夢のような座組での映画に携わること自体が、自分にとってのいちばんのおとぎ話でもあります。

■監督:前田哲のコメント
 今回映画作りをご一緒してつくづく感じたことは、吉永小百合さんは心の中にいつも他者へのギフトを持ってられる方であるということです。
 それは、映画『母の待つ里』の主人公ちよが、悲しみも苦しみも寂しさも包むように全てを受け入れて、命ある限り懸命に“母”として生きていく姿そのものであります。
 損得もなく見返りも求めず、切実な思いに駆られて行動する姿そのものが希望であり、暗闇にさす光だと思っています。
 浅田次郎先生の原作にあるスピリットをしっかりと引き継ぎつつ、多くの方たちにギフトを届けることができるよう丁寧に制作しております。映画の完成までしばしお待ちください。

■企画・プロデュース:岡田有正のコメント
 圧倒的な美しさと気品で時代を彩り、日本映画界の光であり続ける吉永小百合さんを主演にお迎えし、浅田次郎先生の『母の待つ里』を映画化できることを大変光栄に思います。
 不寛容さと孤独感が漂う現代において、本作は傷ついた人々に寄り添う母を通じて描かれる「誰もが思い当たる節のある現代の物語」です。
 どれほど時代が変化しようとも、決して失われてはならない人と人とのつながり、移ろいゆく日本の美しい四季や自然とともに、かけがえのない暮らしを時間をかけて丁寧に描き出し、映画館のスクリーンを通じて、“こころのふるさと”を世界の皆様へお届けいたします。

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