富山交番襲撃、二審も遺族敗訴=県の賠償責任認めず―名古屋高裁支部
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2026年09月02日 18:02 時事通信社

富山市の交番で2018年、警察官が刺殺され、奪われた拳銃で警備員中村信一さん=当時(68)=が射殺された事件で、富山県警の初動対応が不十分だったとして、中村さんの妻が県に約2600万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が2日、名古屋高裁金沢支部であった。大野和明裁判長は請求を退けた一審富山地裁判決を支持し、原告側の控訴を棄却した。
交番が襲撃された後、周辺住民への警告を出さなかった県警の対応に違法性があるかが争点だった。
大野裁判長は、襲撃対象となったのは警察官で、中村さんが撃たれたのも警察官と誤認されたためだと指摘。拳銃を奪った男が交番を出て住宅街に向かった時点では、周辺住民に危険が迫っていたとは認められないとした。
その上で、県警は警察官を現場に向かわせることしかできなかったとして、初動対応について「賠償責任を認めることはできない」と結論付けた。中村さんが射殺された原因は「警備員の制服を着ていたために警察官と誤認された被害者の不運にあるというほかない」とした。
判決後に記者会見した中村さんの妻は「予想していた判決で、やっぱりかという感じだ」と話した。
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