コース逸脱で大量ペナルティ/「まるで故郷に帰ってきたみたい」/COTAに遊園地が誕生【金曜Topics】

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2026年09月05日 14:00  AUTOSPORT web

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アンドレ・ロッテラー/ルイス・フェリペ・デラーニ/マティス・ジョベール組の17号車ジェネシスGMR-001ハイパーカー(ジェネシス・マグマ・レーシング) 2026年WEC第5戦ローン・スター・ル・マン
 9月4日、アメリカ・テキサス州のオースティンで、WEC世界耐久選手権第5戦『ローン・スター・ル・マン』の幕が上がった。ここでは2回のフリープラクティスが行われた金曜日のサーキットから最新トピックをお届けする。

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 金曜日の午後に行われたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COA)でのフリープラクティス2(FP2)では、アストンマーティンのマシンがハイパーカーとLMGT3の両クラスでトップタイムをマークした。これは昨季2025年の富士6時間耐久レースおFP3以来、2度目のことであり、偶然にも前回と同じくハリー・ティンクネル(007号車ヴァルキリー)とザカリー・ロビション(27号車バンテージAMR GT3)が、それぞれのクラスでアストンマーティンを最速に導いた。

 一方、午前中に始まったFP1ではトラックリミットの「絶え間ない逸脱」により7人のドライバーが5分間のストップ&ホールドペナルティを受けた。対象者は以下のとおりだ。

・フランソワ・エリオ(ビスタAFコルセ/21号車フェラーリ296 GT3エボ)・ミゲル・モリーナ(フェラーリAFコルセ/50号車フェラーリ499P)・トム・ファン・ロンプイ(アコーディスASPチーム/78号車レクサスRC F GT3)・グレイ・ニューウェル(ハート・オブ・レーシング・チーム/23号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ)・ニック・キャシディ(プジョー・トタルエナジーズ/93号車プジョー9X8)・ローガン・サージェント(プロトン・コンペティション/88号車フォード・マスタングGT3エボ)・マーティン・ベリー(アイアン・リンクス/61号車メルセデスAMG GT3エボ)

 なお、サージェントとベリーについてはさらに違反が続いたとして2度目のストップ&ホールドペナルティが科された。また、ヨハネス・ゼルガー(アイアン・リンクス/79号車メルセデスAMG GT3エボ)はセッション終了後にペナルティを科され、彼のマシンはフリープラクティス2回目の開始時に5分間のホールドを消化することを余儀なくされた。

 一方で、ティムール・ボグスラフスキー(マンタイDKエンジニアリング/91号車ポルシェ911 GT3 R)、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(アルピーヌ・エンデュランス・チーム/35号車アルピーヌA424)、ペトル・ウンブラレスク(アコーディスASPチーム/87号車レクサスRC F GT3)は、FP2中に発生したトラックリミット違反により、それぞれ5分間のストップ&ホールドを受けている。

 新参のジェネシス・マグマ・レーシングは、19号車ジェネシスGMR-001ハイパーカーで、申告されたものとは異なるトランスポンダーを搭載してFP1を走行したため2000ユーロ(約36万円)の罰金を科された。92号車ポルシェを走らせるザ・ベンド・マンタイも当初は同じ問題に直面したが、スチュワードからの2度目の報告書により申告が正しかったことが示され、罰金は科されなかった。


■相性の良いCOTAで母国レースに臨む

 ハイパーカー部門でランキングトップに立つロビン・フラインス(BMW MチームWRT)は、サマーブレイク前の前戦インテルラゴスにおいて、自身とレネ・ラスト/シェルドン・ファン・デル・リンデ組の20号車BMW MハイブリッドV8が8位という期待外れの結果に終わったところからの巻き返しを図ろうとしている。一方、このレースでは姉妹車である15号車BMWが優勝した。フラインスはSportscar365に対し、チームが17台中、最下位で予選を終えた理由をいまだに完全には理解できていないと語った。

 夏の間「これまででもっとも長い休暇」を楽しんだと語ったフラインスは、前戦のサンパウロ6時間レースについて次のように付け加えた。「僕たちはガレージのこちら側であまり調子が良いわけではなかった。週末を通して苦戦を強いられ、問題の原因を特定できずに最後尾で予選を終えた。姉妹車がレースに勝ったが、通常、姉妹車が勝った場合は、理論的には自分たちもそこにいるべきだ」

 リッキー・テイラー(キャデラック・ハーツ・チーム・JOTA/12号車キャデラックVシリーズ.R)は、このサーキットで2回レースに出場し、その両方で表彰台に上った2017年以来初めて、COTAに戻ってきた。リッキーと弟のジョーダンは、ウェイン・テイラー・レーシングのキャデラックDPi-V.Rを駆り、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権での4連続勝利を記録。最終的に連勝を『5』まで伸ばし、プロトタイプクラスのチャンピオンへと突き進んだ。

 その年の後半、リッキーはジョニー・オコネルとチームを組み、オースティンで開催されたピレリ・ワールド・チャレンジ・スプリントXの3レースのうちの1回で、ワークスのキャデラックATS-V.R GT3を走らせて2位フィニッシュを果たした。

 テイラーはSportscar365に対し、「プログラムを共有するには良いタイミングだ。ホームレースのためにキャデラックに乗るにあたって、アメリカ人であることが不利になることはないと思う。本当にワクワクしている。ル・マンにいたときも、自分はもう一方のクルマ(ウェイン・テイラー・レーシング)に乗っていたけれど、正直なところ、そこではJOTAのために走っているような気分だった」と語った。

 一方、IMSAの最高峰クラスで2度チャンピオンに輝いたピポ・デラーニ(ジェネシス・マグマ・レーシング/17号車ジェネシスGMR-001ハイパーカー)は、DXDTレーシングのシボレー・コルベットZ06 GT3.Rのステアリングを握った2025年のデイトナ24時間レース以来、初めてアメリカでのレースに臨む。このブラジル人ドライバーは、かつてIMSA参戦時にマイアミに住んでおり、セブリング12時間レースで4度の優勝経験を持つほか、2016年のデイトナでも頂点に立っている。

 デラーニはSportscar365に対し、次のように語った。「アメリカに戻ってこられて最高だ。すべてがプラグ・アンド・プレイだからね。空港に到着した瞬間から、アメリカの運転免許証もレンタカーも全部揃っているし、まるで故郷に帰ってきたみたいだ」


■アップデートの評価テストを予定

 ジーリー(吉利汽車)がアルピーヌのプログラムを引き継ぐことで、来年ハイパーカーのグリッドに加わるのではないか、といううわさが広まるなか、中国製の車両やコネクテッド・ビークル技術に対するアメリカの禁止措置を考慮すると、この中国の自動車メーカーがアメリカでレースをすることを許可されるのかという疑問が生じている。

 Sportscar365が把握しているところによると、この禁止措置によりジーリー傘下のポールスター・ブランドは2027年モデルから新車の販売ができなくなるものの、サーキットでの使用のみを目的とした専用レーシングカーは、商業車およびコネクテッド・ビークル禁止措置の対象として明示的には記載されていないとのことだ。

 ミシュランは、パイロット・スポーツ・エンデュランス・タイヤのミディアムとハードの両方のコンパウンドをCOTAに持ち込んだ。ミシュラン・モータースポーツの耐久プログラムマネージャーであるピエール・アルベスは、次のように説明している。

「予想以上に路面温度が高かったにもかかわらずミディアムコンパウンドがそのポテンシャルを充分に証明したサンパウロの後、今度は気温の上昇にともなってハードコンパウンドが何をもたらすことができるかを示す番だ」

アルベスは次のように付け加えた。「2025年のオースティンでは、大雨によってコンディションがとくに厳しいものになったことも忘れてはいない。テキサスのサーキットのアスファルトは排水性が比較的悪いためだ。したがって、私たちの完璧にバランスの取れたウエットコンディション用タイヤも、パートナーに提供する予定だ」

 ミシュランが2026年用の新コンパウンドをCOTAでデビューさせる一方、LMGT3クラスの単独タイヤサプライヤーであるグッドイヤーのイーグル・ミディアム・タイヤは、オースティンでふたたび使用されている。これは、昨年1年間だけ使用されたイーグル・ハード・コンパウンドの後を受けたものであり、同コンパウンドは今年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのバルセロナでの開幕戦以降、使用されなくなっている。

 来週、COTAで合同テストが予定されており、そこではアストンマーティン、フェラーリ、ジェネシスが各マシンの潜在的なエボ・ジョーカー・アップデートの評価を行うものとみられている。9月8〜9日の2日間のテストでは、フェラーリとジェネシスが両日に参加し、アストンマーティンは2日目のみ参加する予定だ。

 ハート・オブ・レーシングのチーム代表であるイアン・ジェームスは、アストンマーティン・ヴァルキリーに提案されているアップデートを施して先月シルバーストンで行った最初の走行との「相関関係」を確認するために、このテスト走行を利用することを以前に認めており、テストカーがふたたび走行することになる。


■コタランドがまもなくオープン

 ジェネシス、キャデラック、BMWは、いずれも先週カタロニア・サーキットでテストを行い、同地で10月16〜18日に行われるカタール・ラウンドの代替戦(第7戦)に向けた準備を進めている。

 レネ・ラストはSportscar365に対し、次のように語った。「バルセロナでレースをする予定なので、セットアップの出発点がどこにあるかを確認するために、実際にサーキットでクルマを適切なウィンドウに収めることは良いことだ。また、我々ドライバーがコースへのアプローチ方法について大まかなイメージを掴むためにも、レース週末の前にやっておくのは良いことだった」

 COTAの敷地内に建設された本格的な遊園地『COTALAND(コタランド)』が、9月26日にグランドオープンする。主にターン19からターン1の周辺に建設されたこの遊園地には、記録破りのジェットコースターや乗り物から、没入型エンターテインメント、家族向けアトラクションまで30以上のアクティビティが用意されており、コース上を跨ぐユニークなジップラインも含まれる。

 さらに、ユース向けおよび本格的なカートやミニゴルフに加えて、一般入場料に175ドル(約2万7000円)の追加料金を支払うことで、ゲストがコース上で同乗走行できる、この種のものとしては初のアトラクション“ホットラップ”体験も用意された。さらに、ピットビルと新しいターン1のスイートコンプレックスとの間にはケーブルカーが建設され、丘の頂上付近でサーキットの頭上を短時間通過する。

 COTAの創設者であるボビー・エプスタインは、「コタランドは伝統的な遊園地をはるかに超える存在として作られた」と語った。「テーマパークのスリル、世界レベルのレース、ライブエンターテインメント、そして家族での体験が、国内の他のどこにも存在しない方法で融合する場所だ」

 世界有数のギリシャ・ヨーグルトの企業であるFAGEインターナショナルは、ローン・スター・ル・マンとの新たな複数年パートナーシップを発表し、公式パートナーとなった。この複数年契約を通じFAGEは、ル・マン・スピリット・クラブでの特別なグルメ体験からパドックまで、直接的な接点を通じてWECのファン層に自社のギリシャ・ヨーグルト製品群を提供する。

 土曜日のトラックアクションは3回目のフリープラクティスと、決勝のグリッドを決定する予選およびハイパーポールだ。FP3は現地土曜の13時(日本時間6日1時)から、予選は15時(日本時間6日5時)から実施される。

[オートスポーツweb 2026年09月05日]

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