
<悼む>
たけし軍団のお笑いタレント、グレート義太夫(ぎだゆう)さん(本名鈴木正之=すずき・まさゆき)が、7日に都内の自宅マンションで亡くなっていたことが8日、明らかになった。67歳。関係者らによると、マンション内で倒れているのが見つかり緊急搬送されたが、病院で死亡が確認されたという。
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グレート義太夫さんが亡くなった。近年は糖尿病を悪化させ、週に3回の人工透析を行いながら芸能活動を行っていたが、突然帰らぬ人になった。
義太夫さんといえば、たけし軍団。日本テレビ系「お笑いウルトラクイズ」「スーパージョッキー」、フジテレビ系「北野ファンクラブ」で、他のメンバーは体を張ったメチャクチャなチャレンジをしていたが、義太夫さんはギターを抱えてほほ笑みながら見ていたイメージがある。
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鬼瓦権造のビートたけしをボーカルにした「亀有ブラザース」でも、ガダルカナル・タカ、つまみ枝豆がエアギターで勝手にコーラスをする中で、大きな体に小さな象さんギターを演奏していた。なんだったら、3人から外れて画面の外で丁寧にリズムを刻んでいた。
「北野ファンクラブ」の収録は、東京・渋谷ビデオスタジオで行われていた。隣では、テレビ界でいちばんおしゃれなフジテレビの月9、トレンディードラマの収録が行われる中で、テレビ界で一番めちゃくちゃな収録だった。その中で、義太夫さんは後輩芸人にも優しかった。体育会系より厳しい芸人社会のおきての中で、ピリピリする後輩芸人に優しく声をかけていたのが印象的だった。
90年代には新潟の湯沢に歌手の加山雄三が経営していたキャプテンコーストスキー場があったのだが、よくバラエティーのロケが行われた。雪がないシーズンでもロケはあったはずなのだが、思い浮かぶのは雪の中で裸でギターを弾く義太夫さんの姿だ。長い髪に濃い体毛、伸びたヒゲでオウム真理教の麻原彰晃教祖(当時)も、よく演じていた。
15年ほど前に、お笑いライブの打ち上げで同席した。出てきたパクチーについてあれこれ話したからタイ料理のような店だったのだが、糖尿で痩せ始めていた義太夫さんは静かにほほ笑みながら、みんなの話を聞いていた。
義太夫さんと言えば「板橋区の鈴木さん」。たけしと高田文夫センセイがコンビを組んだ「ビートたけしのオールナイトニッポン」で有名な“ハガキ職人”だった。オールナイトの話を聞いて、その後に象さんギターの話で盛り上がった。90年に発売された、ボディーの形が象になっていててちょっとしたブームを起こしていた。記者もギターを弾けないのに買って持っていた。
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そして義太夫さんの師匠のビートたけしをインタビューした時に「定年になって時間ができたらギターを弾けるようなりたい」と言って「そんなやつは、いつまてたっても弾けねえんだよ」と言われた話をしたら喜んでくれた。
「透析は大変だけど、無理をできないからいいところもある」と、ギターを抱えていろいろな芸人のライブにゲスト出演していた。「ギター漫談はやっていて楽しい」と、病気とうまくつき合って自分の芸を確立していた。それだけに残念で鳴らない。ご冥福をお祈りします。【小谷野俊哉】
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